児島ジーンズストリートが形成されている地域は、昭和 30 ~ 40 年代において町の中心として縫製工場に勤める女性たちが日 用品や買回り品を求め連日多くの人で賑わっていたが、商店主の 高齢化や後継者問題、郊外型大型店の台頭などにより次第に衰退 していった。 そこで、地場産業であるジーンズによるまちづくり「児島ジー ンズストリート構想」を平成 21 年に策定。協議会を経て、平成 25 年に正式に「児島ジーンズストリート協同組合」を設立した。 JR児島駅より約 1km の場所に位置し、年間来街者数は約 15 万人。近隣には国指定重要文化財「旧野﨑家住宅」や「児島 市民交流センター」がある。
約 50 年前に児島地域で最初の日本製ジーンズが 誕生し、これまでに地場メーカー主導での「ジーンズ の聖地」としての情報発信などに取り組んできた。し かし、実際にはジーンズを販売する店舗が少なく、来街者から「ジーンズを買う場所がない」「ジーンズの 街が感じられない」などの声が多く寄せられていた。 地域住民や既存の店舗からも「シャッターを開けた い」、「この街をみんなでなんとかしよう!」などの声 が長い間多く集まっていたが、特に方向性も定まらず、 地域全体での取組ができない状況が続いていた。そ の間、道路美装化などの事業は行えていたが、直接的 な集客には至っていなかった。 そこで平成17 年、「児島まちづくり委員会」を設立。 数年におよぶ議論を経て、現在児島ジーンズストリート の代表理事である眞鍋氏の強烈なリーダーシップのも と、商業者・メーカー・倉敷市・学校・児島商工会議所 のメンバーにより「児島ジーンズストリート構想」を策 定し、「ジーンズを愛する人たちが集まる街に」という ビジョンを掲げ、商店街復興・繊維産業復興のモデルケ ースを目指すこととなった。