本事業はごみ処理場コミュニティで高校生・大学生を環境リーダーとして育成し、イロイロ市に学校ベースの環境啓発フィールドトリップを広げることを目的として実施しています。
2022年4月1日~2023年3月20日は、一般財団法人ゆうちょ財団NGO海外援助活動助成を受けて開催が実現。20名の中高生・大学生リーダー達が、市内の5つの高校で120人を対象に環境啓発活動を行いました!
ゆうちょ財団の皆様に心より感謝申し上げます。
2023年4月は自主財源で、引き続き事業を継続し、2024年4月から2025年3月は、再び一般財団法人ゆうちょ財団NGO海外援助活動助成を受けて実施しております。
① ユースリーダーの社会活動参加による人財育成
課題:新型コロナウィルスの影響により2020年3月から2022年8月まで2年半、学生は外出規制・自宅学習が強制され、学校生活や課外授業・ボランティア等の機会が奪われた。このため、LOOBでは2021年から事業地カラフナンで中高生・大学生をユースリーダーとして育成し、社会課題の解決に向けて動ける若者を育成している。ただし、2022年8月に学校が再開されると、通学や昼食などにかかる費用を捻出するために廃棄物回収の作業に戻る者が増えた。ユースリーダーの育成を円滑に進めるため、学業とリーダー活動を両立する奨学金の提供が必要となっている。
アクション:イロイロ市のごみ処理場があるコミュニティ出身の若者20人に対し、SDGsスキルアップ・トレーニングを実施し、市内の学校で環境教育ができるリーダーとして育成する。貧困層出身者から社会課題解決のイニシアティブを発揮できるリーダーを育て、彼ら自身の貧困サイクルを打ち破り、さらに他の高校生へのロールモデルとなってもらいたい!
●中高生・大学生ユースリーダー20人の能力向上セミナー
●SDGs&環境リーダートレーニング(2022年~2024年)
●環境リーダー育成キャンプ実施
●日本・フィリピンのリーダーとの交流
トレーニングを行うのはLOOB職員
貧困を強いられている人々から話しを聞く
水質汚染など自然環境への影響を知る
家庭訪問でウェストリサイクラーの男性
② イロイロ市の学校ベースの環境啓発クラス開催
課題:人口約50万人のイロイロ市では家庭での廃棄物分別・リサイクルが浸透しておらず、資源ごみのリサイクルはごみ処理場周辺に住む約500人のウェストリサイクラーが担っている。人口増加に伴いごみ排出量は増加し、1日390トンの廃棄物が未分別のままで処理場に運ばれてくるが、多くの住民がその現状について認知してない。
アクション:市内に環境モデル校を作り、生徒が廃棄物問題を理解し、自分事としてアプローチを考える機会を提供する。子ども達に廃棄物管理の流れや衛生埋立場の社会インフラを知ってもらうため、学校のフィールドトリップ(社会見学)として、より多くの小学校・高校に導入してもらいたい!
●2022年度環境モデル5校+1校。各学校から20人で計120人が参加
●環境教育オンラインで対象校向けオリエンテーション(2022年10月~12月)
1. 私立St.Joseph 高校
2. 公立Mandurriao小学校分校
3. 公立Mandurriao小学校ALS
4. 私立Assumption 高校
5. 公立Mandurriao高校
6. 公立Cagbang 小学校
●2023年度環境モデル5校。各学校から20人で計120人が参加
●環境教育オンラインで対象校向けオリエンテーション(2023年10月~12月)
1. 私立St. Joseph School (Iloilo) Inc.
2. 公立Mandurriao小学校分校
3. 公立Mandurriao小学校ALS
4. 私立Assumption 高校
5. 公立Mandurriao高校
●2024 年度環境モデル5校。各学校から20人で計120人が参加
●環境教育オンラインで対象校向けオリエンテーション(2024年10月~11月)
1. 公立Nabitasan Integrated School
2. 公立Mandurriao小学校ALS
3. 公立Jaro高校
4. 公立Barrio Obrero高校
5. 公立イロイロ高校
ごみ処理場の現状に驚く高校生
自分たちにできることをポスターで表現
フィールドトリップの後にアクション宣言
ごみ問題を自分事化することができた
③ウェストリサイクラーの就労環境の改善
課題:ウェストリサイクラーはインフォーマルセクターと呼ばれ、給与保障がなく、十分な社会的地位がない状態で資源管理の仕事に従事している。ごみ処理場での衛生環境も劣悪のままで、ミーティングを行うための設備が十分にそろっていない。ウェストリサイクラーの存在やその意義、何が課題であるかをイロイロ市民と一緒に考えたい!
アクション:1年目でウェストリサイクラーがアクセスする作業場に手洗い場などの衛生設備を設置し、女性の副収入に繋がるアップサイクルのワークショップを実施した。2~3年目はウェストリサイクラー住民組織の機能を向上し、市民教育を推進するインフォメーションオフィサー養成講座を実施した。
A. 衛生改善
●水道タンクをコミュニティ内に3基設置(バランガイ管理、利用者500人)
●水道タンクをマンドリアオ公立分校FJKに1基(学校管理、利用者数:児童343人)
●衛生キットをウェストリサイクラーの250世帯に配布
B. 廃棄物アップサイクルワークショップ
●日時:2023年2月7日~18日の10日、1日4時間@LOOBオフィス
●内容:10名のメンバーに向け日本人現地専門家によるワークショップ
1日目 研修の概要説明、自己紹介
2日目 エシカル消費の基礎講座
“Making Bracelets using Plastic Packages” ごみからブレスレット制作
エシカル消費の種類、プラスチック汚染の現状、世界のサステイナブルなビジネス
3日目 ビジネスコンテスト、5グループでビジネス分野を分類、事業計画
“Let’s Make Ethical and Sustainable Brands in Iloilo!”
4日目 ビジネスコンテスト(発表と審査会)
5日目 振り返り発表
6日目 ローカルの生産者訪問(事業リサーチ)
7日目 ブランディング講座(対象顧客、ストーリー)
8日目 プロダクツ開発(Love Earth Bracelet制作)
9日目 パッケージング開発
10日目 評価会
C. ごみ処理場の現状を市民に広めるインフォメーションオフィサー養成講座
●日時:2024年7月13日 @LOOBオフィス
●内容:5名のインフォメーションオフィサー養成
●実積:2024年8~9月の期間で、ごみ処理場ツアーに計100名の訪問を受け入れた
LOOB理事、吉永によるエシカル講座
アップサイクル講座のLove Earth Bracelet
会場は廃棄物を再利用したファームリゾートで
サステナ・ビジネスの提案をコンテスト形式で
リーダーとして参加した高校生から
“このプロジェクトに参加したのは、自分がゼロウェストについてもっと学び、同年代の子たちをエンパワーしていくことができると思ったからです。以前は町全体の廃棄物問題についてよく知りませんでした。しかしこのプロジェクトで環境問題への改善意識が強い多くの人と出会いました。ユースリーダーとしてこれからも地域の課題にアクションを取っていきたいと思います。”
(Hazelさん、18歳、Youtubeから抜粋)
フィールドトリップに参加した高校生から
“1986 年から 2016 年前半まで政府はカラフナン村を家庭用、商業用、産業用廃棄物のごみ処理場として指定しました。地方から有価物を拾って生計を立てるためにごみ処理場の近くに人が移住してきました。あらゆる年齢の男性、女性、子どもがいて健康被害を引き起こす可能性があるにもかかわらず、リサイクルまたは販売できるものを見つけるために、山のようなゴミの中を探し回るのに一日の大半を費やしています。
現在は衛生埋め立て場と呼ばれていますが、人々と環境に対する 30 年間の悪影響を即座に無効にすることはできません。ウェイストピッカーがその地域で長く働けるように保護するためには、政策の変更がもっと必要です。
また、彼らが自分たちの仕事の危険性(健康への影響や保護具の重要性など) についてより知識を持ち、市内の廃棄物問題を他の一般市民に広める必要もあります。”
(メロディさん、17歳)”
パートナー募集!
フィリピンでごみ問題を解決するZWAPリーダーの育成を始めて3年目となりました。
2025年秋にイロイロ市で環境啓蒙に取り組む青少年(16歳~29歳)を対象に、日本で10日間の研修を行う予定です!
目的:
国際的な共通課題『資源循環社会の共創』を目的とします。日本のサーキュラーエコノミー視察やシンポジウム参加を通して、Zero Waste Societyについて探求します!
フィリピン社会にて環境保護活動・資源分別・循環を担う国際リーダーとなり、持続可能な未来への架け橋となる人材を育成を目指します。
(日本でのサーキュラーエコノミー関連の現場を視察訪問し、最終日のSDGsゼロウェイスト共創シンポジウムにて研修成果を発表)
LOOBが現地ユースを日本に連れていくのはこれが最初の取り組みです!
いつもイロイロ市で実施している日本人向けプログラムの逆バージョンで、今回はフィリピン人の環境啓蒙リーダー達に日本研修を通してフィリピンではできない学びを提供します。
●コンテンツ内容(一部)
公衆衛生・廃棄物管理・資源循環などをテーマに以下を予定しています。
・一般家庭訪問(デイビジット)
・商業施設、商店、スーパーマーケットの視察訪問
・清掃工場、水処理施設の視察訪問
・高校/大学への訪問(半日程度)
・地方研修(2025年秋は長野県諏訪市を予定)
・SDGsゼロウェイスト共創シンポジウム
・日本の環境関連リーダーとの対話やコラボなど
・その他、日本でしかできないこと
●実施の時期:2025年11月上旬(9泊10日を予定)
●訪問予定エリア(2025年度秋):東京、長野県諏訪市
●コラボや視察受入れについて:
たくさんのお声がけ・お問い合わせをいただき、誠にありがとうございました!
訪日研修は2025年秋を皮切りに継続して実施したいと考えております。2025年度の実施が難しくても、2026年度以降について企画・視察受入れ・アテンドなどにご関心がある方は、下記ウェブサイトのお問い合わせフォームからご連絡を頂ければと思います。