- 広告マーケティングファネル
釈迦に説法となるかもしれませんが、まず広告マーケティングにおける基本ファネルから見ていきたいと思います。アッパーからロウワーにかけて、「認知」「興味・関心」「購入・利用意向」「来店・購買」と流れていき、そこの消費者心理と行動が伴ってきます。そこには、それぞれの行動範囲の中で、各マスメディアから受けた広告が消費者への購買促進までの影響を及ぼしています。
- 世の中ゴト化を創出させる集団効果
冒頭で述べた通り、OOHには、デジタル広告と大きく異なる点があり、それは視認する際に、(基本的には)「ひとりではないこと」です。デジタル広告は1対1というパターンが多いですが、屋外広告は、1対n(複数人数)という環境が想定されます。結果、「集団効果」の影響を受けやすい媒体なのです。この集団効果が、広告を視認する際に消費者への態度変容を引き起こすきっかけとなっています。
集団効果とは、消費者が広告へ繰り返し接触することによって、他の多くの消費者も同じ広告を視認(視聴)して関心を持っていると推論するため、消費者自身のクチコミ行動や購買行動に社会的規範として影響するというもので、つまり、消費者が広告に接触することで、
「自分以外の多くの人も見ている」「より多くの人が知っている」という意識が相互作用して購買につながりうるという考え方。
- 予期せぬ”偶然の出会い”を演出
集団効果に加え、消費者に広告のインパクトをあたえるためには、以下3つの要素が重要です。
① 公共の場
② 多様性
③ 大画面
これらにより、視認者は、予期せぬ”偶然の出会い”により、強いインパクトを与えることができるのです。
- 世の中ゴト効果(集団効果)とは?
これらの「集団効果」や予期せぬ「偶然の出会い」の演出などの強いインパクトにより、その広告(商品)が「話題になっている!」「人気になっている!」「流行っている」という推論の連鎖が行われ、受け手に「興味・関心」「購入意向」へと促されていくことが「世の中ゴト効果」です。