2024年春のオープントラカレ講座

オープントラカレ講座とは?

  物理学からアートまで、幅広い分野で活躍されているLEX / Hippoヒッポファミリークラブの研究協力者による「オープントラカレ講座」を開催しています。社会言語学、脳科学、生物学、物理学、情報学、音楽など、分野を超えて「ことばと人間」について参加者と一緒に考えます。

 2024年は春(3月~4月)に、誰でも参加できるオンラインでのオープントラカレ講座を計3コマ開催します。より多くの皆さんと一緒に、「ことばと人間を自然科学する」を考える機会を作っていきたいと思います。 

参加方法

上の「チケット購入ページ」ボタンから、PassMarketページへアクセスし、各講座のチケットをご購入ください。

ヒッポファミリークラブ会員:各講座2,000円

ヒッポファミリークラブ会員以外:各講座3,000円

 2024の講座紹介

20243月20日(水・祝)

午前の部(10:00~12:00)

中村桂子 さん

(生命誌/JT生命誌研究館名誉館長)

私たち生きものの中の私

 中村桂子さんは、38億年の生命の歴史を一つのつながりとして捉えなおす「生命誌」という新しい総合知を創出し、「生きもの」の研究に取り組まれています。毎年のオープントラカレ講座でお話をしてくださっており、いつも私たちをやさしい気持ちにさせてくれます。30年以上にわたって研究協力者として応援してくださっています。

主な著書:『老いを愛づるー生命誌からのメッセージ』(中公新書ラクレ)、『中村桂子コレクション・いのち愛づる生命誌』(全8巻)(藤原書店)

の部(14:00~16:00)

酒井邦嘉 さん

(言語脳科学/東京大学大学院総合文化研究科教授)

AI時代に言葉をどう使うか

 酒井邦嘉さんは、毎年のオープントラカレ講座でお話をしてくださっており、ヒッポファミリークラブ及びマサチューセッツ工科大学のスザンヌ・フリン教授と共に進めている共同研究「多言語習得の脳科学的効用」において、中心的な役割を果たしてくださっています。2021年と2024年には、この共同研究の成果である研究論文が、Nature誌の姉妹誌『Scientific Reports』に掲載されました。

主な著書:『勉強しないで身につく英語 脳科学による画期的メソッド』(PHP研究所)、『脳とAI-言語と思考へのアプローチ』(中公選書)、『科学と芸術』(中央公論新社)、『チョムスキーと言語脳科学』(集英社インターナショナル)、『脳の言語地図』(明治書院)、『言語の脳科学-脳はどのようにことばを生みだすか』(中央公論新社)

2024428日()

午前(10:00~12:00)

坂東昌子 さん

(理論物理学/愛知大学名誉教授、京都大学基礎物理研究所研究協力員、(一財)言語交流研究所理事)

「ものと生きものの橋」

 坂東昌子さんは、京都大学湯川秀樹研究室のご出身で、女性としては二人目となる日本物理学会会長などを歴任されました。10年ほど前にヒッポファミリークラブの研究協力者になり、現在は(一財)言語交流研究所理事として関わってくださっています。ヒッポファミリークラブのアマチュア精神を高く評価してくださっており、ご自身も一般市民と科学者をつなぐNPO法人「知的人材ネットワークあいんしゅたいん」を主宰されています。

主な著書:『放射線 必須データ32:被ばく影響の根拠』(創元社)