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2025.9.8
ワモンゴキブリとは?〜知られざるその生態と対策〜
■見た目も怖い、厄介な害虫「ワモンゴキブリ」
都市部でよく見られる茶褐色の大型ゴキブリ、それが「ワモンゴキブリ」です。
驚異的な生命力をもち、駆除してもなかなか減らない…そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
体長:約30~40mm(日本に生息するゴキブリの中でも最大級)
体色:茶褐色。胸部に黄色い輪(環状模様)があるのが特徴
原産地:アフリカ~中南米(名前に"americana"とありますが、アメリカ原産ではない)
寿命:成虫で6か月~1年ほど。幼虫期間を含めると1年以上生きることも
ワモンゴキブリは、1回の産卵で30~40個の卵を産み、年に数回産卵します。
さらに、雌は1匹で1000匹以上の子孫を残すことも可能。高温多湿な場所ではその繁殖スピードは驚異的で、ビルの配管や排水溝、厨房の隙間などに巣を作り、あっという間に広がってしまいます。
ワモンゴキブリは主に夜行性で、人目を避けて活動します。光を嫌うため、昼間は暗くて暖かい場所(什器の裏、天井裏など)に潜んでいます。
また、日本の夏のような高温環境では、成虫が飛ぶことも!急に目の前に飛んできて悲鳴をあげた経験がある方もいるのでは?
換気扇や通気口
排水溝・下水管
開けっぱなしの玄関や窓
荷物やダンボールに紛れて
彼らは1cm以下の隙間があれば侵入可能。特に、引っ越し時やダンボールの持ち込みなどは注意が必要です。
ゴキブリ駆除では「市販の薬が効かない」「業者に頼んだけど再発した」という声もよく耳にします。
実は、薬剤の種類や処理方法によって、効果に大きな差が出ることをご存じでしょうか?
「ベクトロンFL」は、ピレスロイド系の薬剤で、特にチャバネゴキブリには即効性が高く、残効も期待できる薬剤です。
しかし、ワモンゴキブリには効果が限定的なケースが多く見られます。なぜなら、
ワモンゴキブリはチャバネゴキブリよりも体表の構造が厚く、薬剤が浸透しにくい
成虫が大型で、薬剤に対する耐性を持ちやすい
湿気や高温を好むため、薬剤が乾いた壁面などをあまり歩かない
といった特徴があるためです。特に「残留処理(薬剤を壁や床に吹きつけ、歩かせて殺す方法)」では、ワモンゴキブリには不十分なケースもあります。
一方で、「サフロチンMC剤」は、ピレスロイド系でも非常に強い残効性を持つ薬剤として、ワモンゴキブリにも効果を発揮しやすいとされています。
優れた残効性で、数週間以上効果が持続
壁面・隙間などに処理することで、通過したゴキブリに確実に作用
ワモンゴキブリのような大型種にも高い致死率
ただし、薬剤の性質上、適切な濃度と処理技術が必要です。
散布箇所を間違えると、効果が出にくいだけでなく、店舗の衛生環境やお客様への影響が懸念される場合もあります 。
ワモンゴキブリは「見かけた時点で危険信号」。高い繁殖力と生命力を持つため、放置すると被害が急拡大します。
弊社でも、ワモンゴキブリに対するより確実な駆除方法を日々模索しており、現場ごとの環境や状況に応じて、最適な薬剤・処理法の組み合わせを検討しています。
気になる兆候があれば、ケーワイピーシーにご相談ください!
下記フォームよりお問い合わせいただければ幸いです。
◆ワモンゴキブリ駆除写真
地下ピット内の駆除をしたところ、100匹単位で生息しておりました。暗く湿った空間はワモンゴキブリにとってまさに楽園。
普段は目に見えない場所にも、これほどの数が潜んでいることがあります。