令和6年度研究主題
「自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成(2 年次)」
~個別最適な学びと協働的な学びの一体化を通して~
研究の概要
社会の在り方が劇的に変わる「Society5.0時代」の到来し,先行き不透明な「予測困難な時代」のなかで,学習指導要領の着実な実施とICT端末の日常的な活用により一人一人の児童生徒が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められている。変化の激しい社会を生き抜いていくため,生涯にわたって学び続けための,「自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成」を目指していきたい。
本校は昨年度,文部科学省事業「リーディングDXスクール」指定校として,「自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成~思考スキルを活用し,個別最適な学びと協働的な学びの日常化を通して~(1年次)」の研究主題のもと,研究を進めてきた。昨年度の成果として,「全校で統一して探求プロセスと南小思考スキルを授業内に取り組み,一人ひとりが次の活動を意識して取り組むことができ,子どもも自ら学びにいこうという気持ちが徐々に向上しつつあり,自分でどのように学んだらよいか選択・決定する力がついてきている。」「学習者主体の学習形態となり,児童自ら情報収集して,整理分析するときに思考スキルを活用する姿が見られるようになってきた。」等が挙げられ,探究サイクルと思考スキル・ツールを活用した授業改善を図ることで,子ども主体の学習に迫ることができたといえる。一方,課題としては,「探究サイクルを意識した単元構成やカリキュラムマネジメント」や「個別最適な学びの授業のデザイン」「教科の「見方・考え方」の働かせ方」「学びやすい環境づくり(いつでも,どこでも,だれとでも学べる環境や関係づくり)」が挙げられる。昨年度の研究の課題を受け,個別最適な学びと協働的な学びの一体化を図り,「自ら課題を見つけ,自ら課題を解決しようとする」児童の育成を目指し,授業改善していくことが求められている。
問題解決的な学習の探究プロセスの質を向上させることによって,児童の問題解決的な力を高めていくことを目指していく。具体的には,これまで継続して取り組んできた「南小思考スキル」と各教科等の特質に応じた「見方・考え方」と,学び方としての「見方・考え方」(南小思考スキル)を身に付けさせることによって,各教科等で身に付けさせたい資質・能力の向上につなげていく。また,子どもたちが学習の見通しをもつことができる授業・単元設計を目指し,子ども自ら学びを自己選択・決定していく力をつけさせていきたい。その学びが実現できるような「子どもが学びやすい環境づくり」にも取り組み,自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成を目指していきたいと考え,本研究主題を設定した。
校内研究会について
研究の概要
研究の成果と課題
研究授業
1年2組 国語
「じどうしゃずかんをつくろう」
3年2組 算数
「数の表し方や仕組みを調べよう」
6年1組 社会
「明治の新しい国づくり」
校務DXの取り組み