令和7年度研究主題
「自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成(3年次)」
~個別最適な学びと協働的な学びの一体化を通して~
研究の概要
社会の在り方が劇的に変わる「Society5.0時代」の到来し,先行き不透明な「予測困難な時代」のなかで,学習指導要領の着実な実施とICT端末の日常的な活用により一人一人の児童生徒が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められている。子供たちが変化の激しい社会を生き抜いていくため,生涯にわたって学び続けるために,「自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成」を目指していきたい。
本校は一昨年度からの2年間,文部科学省事業「リーディングDXスクール」指定校として,「自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成」の研究主題のもと,研究を進めてきた。昨年度の成果として,「全校で統一して探求プロセスと南小思考スキルを授業内に意識することで,一人ひとりが次の活動を意識して取り組むことができるようになってきた。また,子供も自ら学びにいこうという気持ちが徐々に向上しつつあり,自分でどのように学んだらよいか選択・決定する力がついてきている。」「学習者主体の学習形態となり,児童自ら情報収集して,整理分析するときに思考スキルを活用する姿が見られるようになってきた。」等が挙げられ,探究サイクルと思考スキル・思考ツールを活用した授業改善を図ることで,子供主体の学習に迫ることができたといえる。一方,課題としては,「探究サイクルを意識した単元構成やカリキュラムマネジメント」や「個別最適な学びの授業のデザイン」「教科の「見方・考え方」の働かせ方」「学びやすい環境づくり(いつでも,どこでも,だれとでも学べる環境や関係づくり)」が挙げられる。昨年度の研究の課題を受け,個別最適な学びと協働的な学びの一体化を図り,「自ら課題を見つけ,自ら課題を解決しようとする」児童の育成を目指し,授業改善していくことが求められている。
今年度も問題解決的な学習の探究プロセスの質を向上させることによって,児童の問題解決的な力を高めていくことを目指していく。具体的には,これまで継続して取り組んできた「南小思考スキル」と各教科等の特質に応じた「見方・考え方」と,学び方としての「見方・考え方」(南小思考スキル)を身に付けさせることによって,各教科等で身に付けさせたい資質・能力の向上につなげていく。また,子供たちが学習の「目的」をもつことができる授業・単元設計を目指し,子供自ら学びを自己選択・決定していく力をつけさせていきたい。その学びが実現できるような「子供が学びやすい環境づくり」にも取り組み,自ら課題を見つけ,自ら解決しようとする児童の育成を目指していきたいと考え,本研究主題を設定した。
(1)研究内容
①子供一人一人が主語の授業づくり
②個別最適な学びを支える「協働的な学び」を実現させるための環境づくり
(2)具体的な内容と方法
①「子供一人一人が主語の授業づくり」について研究する
(ア)「探究サイクル」×「思考スキル」で深い学びの実現を目指す
「探究サイクル」×「南小思考スキル及び見方考え方(適切な観点を決めて考える)」
(活動の道筋をつける力)×(思考の道筋を編み出す力)
子供が自ら見方考え方を働かせて学習するための手立て
情報を「エディット」するための手立て
(イ)子供一人一人が学習の「目的意識」をもつことができる単元設計(単元を核とした授業づくり)
教科の目標とその目標を達成するための計画の明確化
学びを自己選択自己決定していくための取組(学びのスケールの活用)
(ウ)学びの専門職としての教師の役割
子供一人一人や学級集団の適切な見取りと効果的な支援
多様な他者と協働するための支援、手立て
教師の介入で新たな視点や気づきを与え、次の段階へ(子供の思考と議論の活性化)
学びを自己選択自己決定していくための取組(仕掛けづくり)
②「個別最適な学び」を支える「協働的な学び」を実現させるための環境づくり
協働的な学びの土台である非認知能力の育成のため,WEBQU調査を実施し,教職員全体で具体的な解決策や対応策などを検討実施し,親和的な学級集団づくり
子供一人一人が学びやすい学習環境づくり(校内の環境整備外部との連携)
情報活用能力向上の取組
生成AIの活用(授業&校務)
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