学部 特設科目
AIロボット駆動科学実験
Automation of Scientific Experiments
Automation of Scientific Experiments
共同研究室です。研究活動中の学生も利用しますので、お互いに気配りしてください。
室内は土足禁止です。スリッパなど持参していただいてかまいません。靴下、裸足でも問題ありませんが、実験実習をしますので滑りにくいように配慮してください。床はフローリングまたはタイルカーペットです。
8月26日(月)13時 ν棟A棟集合
13時に授業を開始するので、それまでに入室して着席していてください。
ノートPCなど、プログラミングできる環境
「情報基礎1」の実習で利用した環境でなんとかなりますが、実習で作成するプログラムの消費メモリなどによっては、タブレットやスマホでは動作に支障がでるかもしれません。
この授業には、科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」の人材育成事業としての側面があります。
授業内容や履修者の達成状況や成果物を、教育研究成果として学術論文、学会発表などとして発表することをめざしています。
履修者は、この授業における自身の達成や成果を上記研究成果としての発表への利用を許諾するかどうかを選ぶことができます。
研究事業への参加の有無が成績評価に影響することはありません。履修者は、この科目の成績が確定した後に研究事業への参加を取り下げることもできます。
研究事業への参加に関する詳細はこちらの調査説明書をご覧ください。
研究事業への参加に同意していただける場合、上記調査説明書の3ページ目にある参加同意書に記入の上、授業担当者に提出してください。
参加同意書を提出した後も、いつでも同意を撤回することができます。(撤回した時点で既に公表されている学術成果とそれに関わるデータは破棄できませんのでご了承ください)
履修者の達成や成果を学術的成果として公表した際にその個人情報を保護するため、履修者全員にこちらの秘密保持誓約書を提出していただきます。
誓約していただく内容は「当授業で知り得た当授業の履修者に関する一切の情報について、授業担当者の許可なく他に漏洩しないこと」です。
「AIロボット駆動科学実験」は、総合政策・環境情報学部に設置される特設科目(2単位)です。
2023年度秋学期の科目です。(実際の開講期間は夏休み)(特別研究プロジェクトや言語の海外研修と似た開講形態になります)
履修者は秋学期に履修申告していただくことになります。
AI技術の本質は知的労働の自動化にあります。知的労働のひとつのエクストリームとして、芸術創作活動にならび自然科学研究が挙げられます。現実に先端的な科学研究の現場では、AIをはじめとする情報技術とロボット技術の急速な浸透、つまり研究室のサイバーフィジカル化が進みつつあり、AIが駆動することによって科学研究の進展自体が大きく加速する将来像が間近に迫っています。
この授業科目では、実験ロボットと接続したAIが実験を繰り返しながら新しい知識を発見する現場を演習による体験を交えて学びます。具体的には、PCR検査などを代表例とする分子生物学実験や化学実験などを想定した溶液操作実験の手順(実験プロトコル)をプログラムの形で記述し、プログミング言語 Python を用いてフル制御できる実験ロボット Opentrons 社製 OT-2 に実行させます。さらに、実験の結果を解釈して次の実験を立案しロボットに指示を出す自動実験計画 AI を組み立て、ロボットと組み合わせて自律的に科学実験をこなすAIロボットをつくりだす実機を用いた実習を行います。
学術論文 Genki N Kanda, Taku Tsuzuki et al. (2022) Robotic search for optimal cell culture in regenerative medicine eLife 11:e77007
報道
理化学研究所 / 産業技術総合研究所 / 東京大学 / 慶應義塾大学 / 筑波大学 / 神戸アイセンター病院
高橋 恒一
理化学研究所 生命機能科学研究センター
尾崎 遼
筑波大学 人工知能科学センター
内藤 泰宏
慶應義塾大学 環境情報学部