JSDE デザイン科学に関する研究調査分科会

(A種分科会)

新着情報

目的

18世紀の産業革命以降,デザインの分業化・専門化に伴う科学技術の進歩により,物質的に豊かな社会が構築された.しかし,デザインの分業化・専門化は,同じ土俵を持たないことによるデザインの言語や概念,価値観などにおける差異を生じさせ,デザイン情報の共有や協調デザインにおける難しさという課題を生み出した.そして,大規模事故の発生,大量廃棄による環境問題,精神的な充足の必要性など,デザインが引き起こした多くの問題に対する統合的な対応が求められている.そのような対応の一つとしてデザイン統合が挙げられる.デザイン統合により,細分化された各デザイン間における情報の共有や協調が可能となるとともに,デザインに関する既存の知の位置づけや不足している知の抽出を図ることが可能となる.デザイン科学は,細分化されてきた各デザイン領域における知を統合するための新たな学問の基盤として位置付けられている.

 本研究分科会では,『デザイン科学事典』の刊行と編纂活動で得られた「デザイン(設計)方法」,「デザイン(設計)方法論」,および「デザイン(設計)理論」に関する知見を整理するとともに,不足する知見を補うことにより,デザイン科学に関する講習会の企画やテキストシリーズの企画を進め学会員や企業へ還元することを目的として活動している.  

 

調査研究事項

『デザイン科学事典』の編纂活動で得られた「デザイン(設計)方法」,「デザイン(設計)方法論」,および「デザイン(設計)理論」に関する知見の整理と補填である.これらを学会員や一般企業へ還元するために,①講習会を企画・実施するとともに,②得られた知見を教科書シリーズとしてまとめるための企画・検討を行う.

 

参考図書

参考動画

デザイン科学紹介動画

分科会名簿(五十音順)


主査 松岡由幸(慶應義塾大学・早稲田大学)

幹事 加藤健郎(慶應義塾大学)


岩附信行(東京工業大学)

金田徹(関東学院大学)

菊池耕生(千葉工業大学)

古賀毅(山口大学)

小林健一(明治大学)

佐藤浩一郎(千葉大学)

舘野寿丈(明治大学)

宮下朋之(早稲田大学)

村上存(東京大学)

柳澤秀吉(東京大学)

綿貫啓一埼玉大学)