卒業生

インタビュー

 

やりたいことを全面的に支援、存分に研究できる楽しさ

永壽 暖 君

慶應義塾大学環境情報学部4年
鶴岡東高等学校特進科卒業

研究を通して地元に貢献したいという思いの下、本制度に参加した私は、「画像解析を通して大豆の粒形を三次元的に評価する」というテーマで研究を行いました。
農作物の形態は、遺伝背景や栄養素に影響があるため、形態を客観的に評価する事で、新たな知見を得る事を目標に研究活動を行っていました。
この制度の良さは高校生の段階から自分のやりたい事を全面的に支援してくれる環境で、研究を存分にできる事です。自分の足りない知識を自発的に獲得しながら、やりたい事を突き詰める事ができたのはとても楽しく、良い経験でした。
その後、慶應義塾大学環境情報学部に進学しました。Withコロナ下の大学生活ですが、現在も研究を続け、高校時代に進めてきた研究は学会発表を経て、論文という形で纏めています。

大学院博士号を取得し、 慶大先端研の研究員として 研究活動中

早坂 亮祐

慶應義塾大学先端生命科学研究所 研究員
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
慶應義塾大学環境情報学部卒業
鶴岡南高等学校理数科卒業


高校2年から特別研究生として、よくグラウンドに生えているスベリヒユという植物の部位間の違いによる代謝プロファイルの違いを研究しました。スベリヒユの葉と茎の部分に、機能性成分が入っていることは前から知られていましたが、自分の研究を通じて、根の部分に機能性成分がより多く入っていることを世界で初めて発見しました。指導スタッフからもその結果には驚かれ、そのことがとても嬉しいことでした。

 その後、慶應義塾大学環境情報学部、大学院に進学し、一貫して鶴岡でメタボローム解析を用いた研究を続けてきました。現在は、先端研の研究員として、がん細胞の転移に関与する小さなカプセル状の物質にどのような成分が含まれているか研究を行っています。

 特別研究生として、高校の時から実験し、研究をまとめ、研究者の前で発表するなど、研究者と同じ経験をさせていただき、わからないことを知る楽しさをはじめ多くのことを学びました。一歩踏み出して、興味のある事を早い時期から触れて良かったなと思っています。

大学院博士号を取得し、 慶大先端研の研究員として 研究活動中

 

渡部 康羽君

 

慶應義塾大学先端生命科学研究所 訪問研究員
北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科博士課程修了

北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科修士課程修了

東海大学 工学部 卒業

山形県立鶴岡中央高等学校 普通科卒業

 

高校時代、研究助手として、オイルを貯める藻類の探索などの研究 を行っていました。具体的には田んぼの土から藻類を単離して培養し、顕微鏡を使ってどのくらいオイルを貯めるか評価していました。

その後、東海大学と大学院に進学し、遺伝子工学の研究を主に取り組 みました。博士課程在籍時に、インターン生として慶大先端研に戻 り、ゲノム解析を学び、そこで最先端の技術に大変感銘を受け、卒業 後は鶴岡に戻って研究をしたいと考えるようになりました。

 2022年から慶大先端研の研究員に就き、研究をスタートしまし た。クモ糸は強くて伸びるという特性を合わせ持つ天然最強素材と 言われています。私はクモ糸がなぜここまでタフな物性を示すのか を分子レベルで解き明かすという研究に取り組んでいます。

 研究助手時代は普段関わることがなかった最先端の研究や考え方 を知る良い経験をさせていただきました。また、自分で考える力 (疑問を持つ力)を鍛えることができ、研究だけでなく日常生活でも毎日変化が発見できて楽しく過ごせています。


慶應・先端研から鶴岡みらい健康調査スタッフへ

川合 涼貴  


 慶應義塾大学環境情報学部卒業
 鶴岡中央高等学校普通科卒業

私は鶴岡出身で、高校3年間、高校生研究助手と特別研究生としてIABで活動し、その後、AO入試で慶應義塾大学に入学し三年間冨田研に所属しました。
大学では鶴岡コホート(鶴岡みらい健康調査)のデータを用いた睡眠の研究を行いました。鶴岡コホート調査は鶴岡市とIABと慶應義塾大学医学部が共同で行っている健康調査です。
私の地元である鶴岡の健康に貢献したいと思い、卒業後、鶴岡みらい健康調査スタッフとして勤務しております。現在はデータ収集が主な仕事ですが、専門知識やデータの分析方法などIABで得た知識・経験はとても役に立っています。


慶應・先端研からバイオベンチャー研究職へ

松田 りら  

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
慶應義塾大学環境情報学部卒業
鶴岡中央高等学校総合学科卒業

私は鶴岡出身で、高校2年間、高校生研究助手としてオイル産生藻の研究をしました。高校生であるにも関わらず、自分のやりたい研究について意見を聞いてもらえたり、サポートいただいたことにとても感謝しています。
高3の夏に、高校生バイオサミットで研究成果を発表し、日本全国の高校生との交流が大きな刺激となりました。その後、慶應義塾大学に進学、メタボローム解析を用いたイネの発芽に関する研究を行いました。
現在は、これまでの研究を活かし、鶴岡のバイオベンチャー企業ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社で勤務しています。今後も研究を通して鶴岡の発展に貢献できるよう一層頑張りたいと思います。