人口減少に代表される日本社会の課題は、大学に様々な影響を与えている。
大学経営においては、経営学的・財務的に見られるような利益の追求にとどまらず、教育・研究・地域貢献・診療等といった多様な大学の役割を考える必要がある。
特に東北地方は、震災からの復興過程と人口減少が重なり、大学経営と地域の関係性を再定義する局面にある。
しかし、設置形態や規模、立地、学部構成等の前提が異なる環境であるため、お互いの状況が分からず、高等教育機関全体での議論は困難な状況である。
それは、知の総和答申で求められているように地域全体で高等教育を考える際に、共通の言葉を持てないという壁になり得る。
また、大学経営は日々の業務を担う職員一人ひとりの判断や実践の積み重ねによって形づくられており、特定の部署や役職のみで完結するものではない。
そこで、本分科会では、成功事例や解決策を提示することを目的とするのではなく、個々の職員の知識や経験(個の力)を持ち寄り、広く情報を共有し、相互理解による認識のアップデートを通じて、「他大学との比較から、自学の状況を捉え直す視点」と「地域全体で高等教育を捉えるための問い」を持ち帰ることを重視する。
最後に、本分科会への参加が、地域における高等教育の将来像を考えるための議論の一助になれば幸いである。
上記の趣旨から、本分科会は大学経営の最前線に立つ管理職のみならず、大学経営に直接携わっていない職員も含め、中堅・若手職員を中心に、自大学や他大学の大学運営に関心を持つすべての方を対象とする。
分科会を通じて、参加者が次のうちいずれかを持ち帰ることを目指す。
明日からの自身の業務を、大学経営・地域との関係で捉え直すための認識の更新
自学の大学経営を他大学等と比較して捉えるために、財務や教育や地域等、どこに注目して物事を見るかという視点
人口減少下における大学の役割を、地域全体の文脈で考えるための問い
参加者に対する、事前課題の収集
ファシリテーターによる、情報整理
参加者への提示
参加者による、当日の意見交換
参加者による、共通課題と今後の整理
東北地方の18歳人口急減という危機に際し、大学職員には事務処理を超えた「企画構想力」と「現場調整力」が求められています。
本分科会では、大学が高校現場に提供できる新たな価値の全体像を提示します。
その上で、新学習指導要領下の「総合的な探究の時間」に着目した東北福祉大学の「リエゾン教育プログラム」をケーススタディとして取り上げます。
大学の教育リソースを高校の教育とどのように繋げたか、その具体的なプロセスを紹介し、教職協働・高大共創を支える「職員の専門性」や「自己研鑽(SD)」の重要性を共有します。
入試広報・高大連携において、具体的なプログラム開発や仕組み作りを模索している方
高校現場(探究学習等)との連携を深め、実効性のある高大接続を実現したい方
【第1部:事例発表】
「学生募集活動に必要な大学職員力:高大接続の現場から」
登壇者:門馬 利光 (東北福祉大学 入学センター入試課)
【第2部:グループワーク・交流タイム】(40分)
テーマ:「今日から始める!現場の『困りごと』を『大学の魅力』に変えるヒント」
難しい理論ではなく、日々の業務の中にある「気づき」を大切にしながら、他大学の仲間とリラックスして語り合う時間です。
主旨
現在、多くの大学や組織においてDX推進に向けた様々なツールの導入が進む一方で、「組織全体のDXはなかなか進んでいない」と実感されている方も多いのではないでしょうか。
本分科会では、近年急速に普及する生成AIの最新動向や具体的な取り組み事例を共有します。
その上で、DXやAIの活用、そしてそれらを支えるデータ環境整備といった観点から大学が抱える課題を整理し、教職員がそれぞれの立場でどのように貢献できるのかを共に考えます。
教学支援、IR、FD、産学・地域連携担当などに関わる方
大学DXを広く知りたい方
大学DXを役割として担当する方
組織運営に携わる方
第1部 講演・話題提供
DXの真意と現状の再定義
教育・研究・業務における事例
DXを阻む「サイロ化」と「組織文化」の壁
AI Readyな環境へのステップ
第2部 グループワーク・座談会
大学DXを支える大学運営について、あなたが/みんなができること
本分科会では、ダイバーシティ&インクルージョン(DEI)を単なる「制度」としてではなく、職員一人ひとりが輝き、組織を活性化させるための「風土(心理的安全性)」や「個のエンパワーメント」として捉え直します。 特に地方私立大学においては、人材の長期定着や組織の同質性により、多様な声が表面化しにくい傾向があります。
女性職員の視点(子育て、地域貢献、ライフスタイル等)を活かしたポジティブアクションや、若手職員が挑戦できるマインドセットを共有することで、大学間の垣根を超えた「知の総和」を導き出し、次世代のロールモデルとなる組織文化の構築を目指します。
ダイバーシティ、女性活躍推進に関心のある教職員
自身のキャリア形成や学び直し(SD)を模索している若手・中堅職員
他大学の職員との交流を通じて、自組織に新たな風を吹き込みたい方
【第1部:事例・視点提供】(事例紹介形式)
「女性活躍推進から共創文化の醸成へ」
登壇者:高橋 教子 氏(仙台白百合女子大学)
内容:「ステラマリスセンター」開設に至るプロセス、女性同士の絆や共感型リーダーシップが組織に与えた影響について
「大学職員としての学びと自己研鑽」
登壇者:本間 はるか 氏(東北文教大学)
内容:SD(Staff Development)や大学職員の位置付け、自身のキャリアにおける学びの機会とこれからについて
【第2部:グループワーク・座談会】(参加型形式)
テーマ:「一人ひとりのマインドセットで、大学を動かす!」, 以下のステップで、ざっくばらんに語り合う座談会形式のワークを行います