時間:10:00〜17:00
場所:DAO Education Center(東京都・文京区)
東京都文京区本郷4-1-1 玉屋ビル5F
参加費: 660,000円(1名:税込・昼食込み)
*矯正歯科医と口腔外科医2名でお申し込みの場合:990,000円(税込・昼食込み)
参加申し込み:下記フォームからお申し込みください。
時間:9:30〜受付開始
10:00〜講義開始
これまでの外科的矯正では、患者が良好な顔貌と口腔機能を獲得するためには、まず術前矯正によってディコンペンセーションや上・下顎歯列弓の調和などを図り、次に顎矯正手術を適用して骨格的不調和を取り除き、さらに術後矯正によって機能的咬合の確立を図るという、矯正先行法(OF法:Orthodontics First)が標準治療とされてきました。しかし、OF法では、術前矯正中に顔貌や咬合状態が悪化することや、治療期間が長期におよぶことなどが、患者の不利益となっていることも指摘されてきました。我々は、OF法の治療の質を担保しつつ、これらの欠点を解消するために、最初に外科手術を適用して骨格的不調和を改善し、術後矯正のみによって歯列・咬合上の問題点を解消するという手術先行法(SF法:Surgery First)を考案し、すでに300症例の治療を完了しました。SF法では、顔貌の早期改善、効率的な歯の移動、治療期間の短縮など、OF法と比較してより多くの患者利益を有しています。しかし、SF法においては、術直後の咬合が不安定になりやすいことや、術後矯正に高いスキルが要求されることなどから、術後の審美的・機能的咬合の確立にかかわる懸念や不安が指摘されています。我々は、SF法にアンカープレートなどの絶対的固定源を利用した矯正治療を組み入れることによって、上・下顎歯列の三次元的コントロールを可能とし、予知的に治療ゴールを達成できるシステムを構築しました。SF法では、OF法よりも矯正歯科医の責任が重いことから、矯正歯科医と口腔外科医とは真の意味でのイコールパートナーになることがSF法を成功に導くための重要な鍵であると考えています。
本コースの目的は、第1に、外科的矯正を担当するチームの口腔外科医と矯正歯科医の共同参加の元に、我々のSF法の理論と実際を徹底学習していただくこと。そして、第2に、それぞれのチームがSF法を本格的に実践できるように、我々が最大限の支援ができる体制を整えることです。皆様のご参加をお待ちしております。
菅原 準二
長坂 浩