8/24 20:00
始まりはここから
ピンチをチャンスに変えるために
新型コロナウイルスが猛威を振るい、学校生活は大きく形が変わりました。
学校に行けない寂しさ、すぐに質問がしにくいもどかしさ、家で授業が受けられる安堵感、夏休みが伸びたような喜び。
様々な感情を抱える子供たちが世界中にいます。
大人でさえも自分のことで精一杯な昨今の状況下、
夏休み中に自分たちの学校のことを考えミーティングを重ねる「中学生・高校生」がいる学校
新学期をどうしたら良いスタートが切れるか生徒自身に考えてもらう学校
それが自由学園の学びです。
もちろん、1回の話し合いだけでは何も決まりません。
生徒自身も何を話したらいいのかすら、わからない状態で会議が始まっているはずです。
しかし、正解はありません。
決められたことの中だけで考えるのではなく、「ゼロから考える」ということの方が遥かに大変で、得られるものも大きい。
何が正解かわからない中で考え続けることが、生徒を成長させます。
その大きな成長のチャンスを、このピンチから獲得したのです。
もしかしたら、失敗と思うこともあるかもしれません。
どんなに考え続けても、答えが出ないかもしれません。
それでもいい。大丈夫。
そう言ってくれる教師や大人、学校が、ここにはあります。
それでもまだ、生徒の顔には不安な表情が浮かんでいます…。
心から生徒を信頼している自由学園だからこそ、このピンチをチャンスに変えられるはずです。
【生徒による臨時会議】
8月24日20時。まだ夏休み中の男子部・女子部の高校生がZOOMで集まりました。
議題は『オンライン期間でもつながりや関わりが途切れない為に何ができる?』。
教師から、今回の決定に至った経緯を改めて聞き、会議を進めるのは生徒自身。
参加している教師から口が挟まれることはなく、話し合いが続けられました。
・「オンラインで失われるのは生活の部分が大きい、なるべく残せるような取り組みをしていきたい!」
・「オンラインになったからこそできることに、注目したアイディアはないのかな。」
・「オンラインなら、おしゃべりしながらご飯が食べられる!」
・「普段はできない密な討論をやってみたい!」
・「他学年との交流は?」
約1時間に渡り、生徒自身の考えが様々出ました。
その内容は、決して自分のことだけではなく、様々な状況下の人、他学年、学校の全体のことを考えている意見でした。
自分たちの学校は、自分たちで創っていく。
話し合いはまだまだ続きます…。