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「再開」から「再会」

【全校生徒集合】

オンライン授業が始まり、生徒主催の企画を通して、自由学園らしい学びを続けてきました。

そして、緊急事態宣言の解除を受け、ようやく登校再開となりました。

安心して学校生活を送るために、いよいよ全校生徒が集まります。

オンライン授業だからできることを考え続け、ここまで実践してきた生徒たち。

この状況でなければチャレンジできなかったこともあるかもしれません。

しかし、それでも対面でのコミュニケーションが大切だと考える生徒も多くいました。

クラスメート、先生、寮の仲間たち。早く会いたいと思う人がたくさんいます。


そんな各々の想いを大切にするために、全員が安心・安全に学校生活が送れるようにと、代表生徒が注意事項を改めて確認しました。

再会の喜びのあまり、はしゃぎすぎてしまわないようにと、みんなに、自分に言い聞かせながら全校生徒に共有しました。


「やっと学校に行ける!」

「早く皆に会いたい!!」

「もう少しオンライン授業がやりたい…。」

抱える思いは一人ひとり違います。そして思いが違う人々が、この世には数えきれないほどいます。

右の画像は、生徒たちが考えた「あなたのワクチンについての思いはどれが当てはまる?」という投げかけです。ここで生徒が伝えたかったことは

『あなた自身で考える』ということでした。

それはもちろん自分のことだけではありません。


あなたの立場は?

あなたの考えにはなかった立場は?

その立場の人が抱える不安はなに?


まずは自分のこと。そこから他者のことも自分事として、考える。

「あの人がこうだから…」と周りに流されるのではなく、自分はこう思う。

あの人はこんな思いなのかもしれない。


一人ひとりが自分のことを、クラスのことを、学校のことを、考えた1カ月になりました。

これからも、学校内の問題だけではなく、社会問題においても

自分事として捉え、考えていくことを続けていきます。

オンライン授業での取り組みから経験したこと。

また、いつも通りなら考えもしなかったこと。

そして、学びの方法が変わっても、変わらなかったこと。


だからこそ得られたことは、たくさんあったはずです。

どのような状況であっても、自ら学び続ける生徒たちの姿勢が、

何かあるたび、自分たちで考え乗り越える力を育てているのでしょう。


学びは、これからも続いていきます。