01 三好 陽之さん(茨城YMCA)

日本一いきものが多い児童クラブ

 私たちの児童クラブには、たくさんのいきものが住んでいます。トカゲ、カエル、カマキリ、カブトムシ、ドジョウ、ザリガニ、メダカ…。

 子どもたちの興味関心に比例して、いきものは増えていきました。

 最初はうまく飼えませんでしたが、失敗から飼育ルールが出来たり、飼えない時は観察して逃がしたりと工夫しながら、命の大切さを学んでいます。


日本一であるポイントは?

飼育できたいきものは、ドジョウ、メダカ、ザリガニ、カブトムシ、ノコギリクワガタなど全24種!観察したいきものはゴマダラカミキリ、タマムシ、ナナフシ、テントウムシ、アブラゼミなど少なくとも20種以上。遠くから見たいきものはハクビシン、アライグマ、タヌキ、ヤマカガシ、ナミヘビなど数え切れず、合計は少なくとも70種以上!

今、改めて「みつかる。つながる。よくなっていく。」にフォーカスをあてると?

【みつかる。】

「タマムシつかまえた!飼ってもいい?」子どもたちはたくさんのいきものを見つけてきます。もっとつかまえたい、飼いたい、観察したい。子どもたちにはいろんな思いがあふれ、その「やりたい」はみんなをまきこんでいきます。どうしたら飼えるか、どうしたら自然に近いか、「したい何かがみつかる」とき、子どもたちはたくさん考え挑戦します。

【つながる。】

「カエルって…どうやって飼うの?」飼いたくても飼い方がわからない1年生の女の子。飼い方を知ってそうなのは、5年生の男の子。まだ話したことないから怖いな。でも、カエルのために勇気を出して聞いてみよう!いきものを通して、「誰かとつながる」ことで、助け合いが生まれます。

【よくなっていく。】

「何泣いてんだよ、ヤモリ見ようぜ!」ある日大泣きしてしまった子がいました。みんなも不安でいっぱい、そんな時帰ってきた子がかけた一言。その一言で、泣いていた子の不安な気持ちが落ち着き、みんなが救われました。いきものを通して、互いを助け合い、励まし合い、大切にする。そんなかけがえのない場所を、みんなでつくってきました。

他のYMCAにも真似してもらうとすれば?

「やりたい!」が見つかったとき、「どうすればできるかな?」と一緒に考えることを大切にしています。毒や雑菌など危険が及ぶときのストップも、生きる学びとなります。「やりたい」を実現する可能性があるとき、大人の都合で諦めることはしません。子どもの成長を信じ、トライ&エラーを続けること、リーダーのすることはそれだけです。

YMCAアワード 〜全国Yの「日本一」自慢〜

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