06 片山 咲さん(大阪YMCA)

子どもたちを思い続けた野外定例活動

〜コロナ禍で子どもと自然をつなぎとめた工夫〜

 外に出て子どもたちと自然に触れながら友だちと遊ぶ野外活動が、コロナ禍のためにできなくなりました。子どもたちに何かできないかと考え、SNSやオンラインを使った交流の場や、おうち時間の過ごし方、子どもたちの方からメッセージを伝えてもらう場を設けました。

 つながりを絶やさず、また笑顔で、まるで離れてなんかいなかったように、いつも通り楽しい活動ができるように取り組んできました。



日本一であるポイントは?

参加者数600人を超える大阪YMCAの野外定例活動は、コロナ禍でもとまらず、活動を継続し、新たな取り組みに挑戦し続けました!リーダーやスタッフは子どもたちとYMCA、そして子どもたちと自然のつながりの機会を減らさないよう、フェイスブックやYouTubeなどのSNSを使い発信を続けた結果、継続率は誇るべき95%以上でした!

今、改めて「みつかる。つながる。よくなっていく。」にフォーカスをあてると?

【みつかる。】

コロナ禍で何ができるのか、私たちは考え続け、SNSを使ってメッセージを発信する取り組みを始めました。子どもたちの環境や現状、必要なものは何かを考え発信したメッセージは、「はなれていてもつながっている」ということ。受け取ったこどもたちは、他者や自然とのつながりの大切さに、コロナ禍だからこそ、みつけることができました。

【つながる。】

コロナ禍では、不要不急の外出ができず、野外活動が思うようにできない中、どうしたら子どもたちと自然をつなぐことができるかを考え、身近な花をみつけて花ことばを発信する取り組み、「花ことばにのせて届けるポジティブメッセージ」を実施しました。保護者の方からは「家の周りの花を探したり近くの公園まで散歩したりする機会になりました」と声をいただけました。

【よくなっていく。】

対面でのつながりを断たれた中、SNSを使ってつながり続けたおかげで、リーダーも子どもたちも、次に会う時がより楽しみになったり、おうち時間も楽しく過ごしてほしいと考えられたり、はなれているからこそ気づけた大切な思いがありました。久しぶりに会った時の「zoomも楽しかったし、早く会いたかったからうれしい!」という言葉に、つながりを大切にしてきてよかったなと感じました。

他のYMCAにも真似してもらうとすれば?

コロナ禍のように、何らかの事情で思うように活動ができなくなった時に、つながりを、子どもたちのワクワクを減らさないように、YMCAの活動を止めないように、リーダーやスタッフみんなで、考え挑戦を続けることだと思います。社会がどんな状態でも、各YMCAで野外活動に参加する子どもたちが増えることを祈っています!

YMCAアワード 〜全国Yの「日本一」自慢〜

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