国際長寿センター作成資料
トップページに記しているとおり、生活支援体制整備事業の目的は明確に共有する必要がありますが、その目的をどのように達成するかについては、答えはありません。「こうやればいい」というやり方はない、地域ごとの特性に応じて、自治体やSCが検討していくべきです。よって、目的はしっかりを理解する必要があるが、「こうすべき」という答えを示すべきではないというのが国際長寿センターのスタンスです。
しかし、調査を進めていくにつれ、なんのためにやるのかという「目的」と、どんな活動をするのかという「手段」がごちゃごちゃになり、手段が目的になっている状況や目的を見失っている状況が多く見受けられます。(例えば協議体を開催することがSCの活動の目的になってしまっている事例や、SC活動が地域包括支援センターの業務と連携されていないなど)
こうした状況のなかで新たな気づきを得ていただきたいと考え、以下のような資料を作成しています。
国際長寿センターPDF資料
国際長寿センター作成動画
短期集中予防サービス(リエイブルメント)!
英国などで実践されている「リエイブルメント」と呼ばれるプログラムを参考に行われている短期集中予防サービスの様子を追った動画です。
現在国内では、大阪府寝屋川市、愛知県豊明市、山口県防府市、東京都八王子市などで実施されています。
このサービスは、高齢者本人のセルフマネジメント能力の定着を目指し、リハビリテーション専門職による面談中心の支援(コーチング)により、自信を取り戻させ、本人の力を引き出す支援を行っていくものです。
身体に触れたり、自宅にない特殊な機材を用いることなく、高齢者のセルフマネジメント能力を高めていきます。
こうした取り組みの中で、これまでの生活のしづらさを解消するとともに、サービス終了後の社会参加・活動的な生活の継続を支援していきます。
軽度の脳梗塞を発症してから、ゴルフや草刈り機での作業ができる「元の生活を取り戻す」までの過程をまとめた動画です。
利用者の状態像等の資料はこちらからダウンロードできます。
https://ilcjapan.org/sccafe/wp-content/uploads/2022/05/reablement-2.jpg
https://ilcjapan.org/sccafe/wp-content/uploads/2022/05/121.jpg
コロナレボリューション
国際長寿センターが冊子「コロナ・レボリューションーコロナ下で発揮された高齢者のレジリエンスの記録」を刊行しました。
この動画では、各章のキーポイントを5名の執筆者がダイジェストで紹介します。
「コロナ・レボリューション」は、新型コロナウィルスの感染拡大下において、高齢者が何を感じ、どう生活してきたのか、都市部と地方都市の高齢者35名へのインタビュー調査を国際長寿センターが2回にわたって行った結果をまとめたものです。
「心身の健康」、「社会とのつながり」、「団地住民と地域活動」、「企業退職男性とICT」の4つの視点からの分析+海外の高齢者の状況も報告。さらに資料編では高齢者の生の声も掲載しています。
コロナ下にあってもさまざまな知恵や工夫を凝らし、新しいことに挑戦しながら日々を生きる逞しい高齢者たち。
そんな高齢者のいきいきとした姿を感じ取り、高齢者本人にとって本当に必要な支援は何なのかを改めて考える材料としてご活用いただければ嬉しいです。
こういうものを見つけて、それに意味づけすれば、地域にひとつ通いの場が増えることになります。