中学受験に関するお悩み

算数の問題で筆算を間違うことが多く、悔しい思いをすることが多々あります。どの様なことに注意すると良いのでしょうか?

計算ミスをよくしてしまう人の特徴が3つあります。

①繰り上がりや繰り下がりのメモをちゃんとしていない

②狭いスペースに小さく筆算をしてしまう

③字を雑に書いてしまう

まず①についてです。「頭では分かっているから書かなくても大丈夫」そう思っていませんか? このようなミスが多いうちは、しっかりと筆算の中にメモを残していきましょう。次に②③両方に言えることです。自分の書いた筆算を見て下さい。読み間違いをしてしまうような筆算を書いていませんか? 筆算はどうしても計算スペースを取ってしまうため、狭い場所に急いで雑に書きがちになります。ですが、ミスをしてしまっては意味がありません。そうならないためにも②計算スペースをしっかりと取り、小さすぎないくらいに書く。③読み間違いを絶対にしないような丁寧な字を書く。まずはこの3つのことを意識してみてください。それだけでも計算ミスはグッと減るはずです。

県立中高一貫校の志望校について、いつ頃から具体的に調べたり訪問したりしたらいいですか?

4年生からをお勧めします。中学受験は「小学生全員が受験をする」というものではないため、中学受験をして中高一貫校に進学する意味づけが重要となるからです。4・5年生のうちは文化祭や学校公開などに訪問し、中高一貫校に通っている先輩は楽しそうだとか、キラキラしているとか、何となくでも構いませんので憧れの学校と思ってもらうことが重要です。5年生の夏までには第一志望校となる学校を決定し、受験勉強のモチベーションを持たせます。そして、6年生に入ったころには、受験生自身が、自分の実力やどれくらい頑張れるかがわかり、中学に入って何がしたいかをイメージできるようになってくるので、現実的な志望校選びになってきます。主に学校説明会を中心に、6年間をどう過ごすのかをイメージしながら調べていくのが良いと思います。調べる際は学校を訪問したり、学校説明会に参加したりと、情報を生徒さん自身が直接受け取ることが大切です。

入試での捨てるべき難問の見極め方について、よい方法があれば教えて下さい。

これは特に算数において言えることですが、捨てるべき問題を見極めるより、自分が解けそうな問題から解いていくことが入試の鉄則になります。そのためには、自分の力で解くことができる問題を増やす、得意なタイプの問題を増やしていくことが大切です。授業の内容を自分の力で解けるようにするために、解き直しの精度を高めていきましょう。また、一見解けそうもない問題であってもすぐにあきらめず、手を動かし、試行錯誤することで、解法の糸口を見つけることができるかもしれません。普段から、あきらめない気持ちで、問題に臨むことが大切です。

国語の正解率を高めたいです。

まずは、語彙力をつけることが大切です。茨進の授業で扱うテキストの中で、分からない熟語が出てくることも多いと思います。面倒くさがらずに辞書を引き、たくさんの言葉を自分のものにできるようにしましょう。また、知識不足が原因で、国語が苦手な生徒さんが多いのも事実です。持っている知識の量は、文章の理解度に影響を及ぼします。小学生向けの新聞やニュース、岩波ジュニア新書などを見たり読んだりして知識を広げていくことが大切です。もうひとつ、正解率の向上のためには速読解力も必要です。速読解力を鍛えるために、時間制限を設けて国語の宿題に取り組むことをおすすめします。茨進では、速読解力講座をおすすめしております。読むスピードに少し不安のある生徒さんは、ぜひ体験してみてください。 

受験後、気が抜けて勉強をしなくなってしまうんじゃないかと不安になります。また、塾が終わってしまうので何をどう勉強させたらいいか悩みます。

皆さん多少の違いはありますが、気が抜けてしまうことはよくあります。しかしこれまで培ってきた受験勉強の経験はお子様の財産となっています。少しのきっかけがあればまた勉強を再開するようになります。そのためには次の目標を決めてください。小さくてもよいので、たとえば入学後の最初のテストでいい点数を取りたい、などという目標を立てるとよいでしょう。学校から課題が出る場合も多くあります。まずはその課題をなるべく早めに終わらせて、可能であれば中1の先取りをしておくことをお勧めします。特に英語と数学は最重要科目です。まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。

記述問題の書き方が分かりません。どうすれば書けるようになりますか?

記述問題は、いきなり書けるわけではありません。まず、抜き出しでいいので、答えを書くようにします。その際に、設問に合わせた文末にすることを意識します。それができるようになったら、字数制限に合わせて、言い回しを変えたり、内容を追加したりします。また、設問に対する答えを端的に言い表せるように、常に考えます。スモールステップで少しずつ、練習を重ねてください。

6年生になったら、志望校のレベルごとに解く問題を変えていった方がいいですか?

6年生の前期で、受験に必要なことは履修し終わります。夏期講習で今までの総復習をして、土台を完成させます。クラスの学力に応じて、担当が課題の指示を出しますので、それをしっかりとこなしましょう。6年生に限らず、大切なのは、直しです。間違えたところをしっかりと見つめ、ケアレスミスなのか、理解が不足していたのか、読み取りができなかったのか、分析をして、次に同じような問題でミスなく解けるようにしていきましょう。9月以降、受験する中学の過去問演習が始まりますので、その類題演習で問題の取捨選択が必要になります。

入試日直前に緊張して眠れないときには?

1週間前から当日に合わせて生活スタイルを合わせていきましょう。当日の夜はお風呂や食事が遅い時間にならないようにし、好きな本や音楽を聞いたりしてリラックスさせてください。眠れないときは、温かい飲み物で身体をあたため、心を落ち着かせるといいでしょう。眠る直前に明るい部屋でテレビやスマホを見ながら過ごすのは交感神経を高めてしまい眠りづらくなってしまうので避けてください。

県立中高一貫校の受検は、一般的にいつ頃から準備することが多いのでしょうか?

5年生からの準備が一般的です。茨城県立の場合、決して低くはない倍率の中での競争になるので、準備期間は長い方が対策は立てやすくなります。県立中高一貫校の場合、教科書内容を逸脱しない範囲での試験問題が作成されますので、茨城県に特化すると、3年生からの教科書内容をしっかり勉強しておく必要があります。問題に対するアプローチの方法や知識の確認など、勉強するべきことは多いので、お子さんが「やりたい」と言った時がちょうどよいタイミングです。

県立中高一貫校では主にどんな教科書を使いますか?

数学と英語は他の公立の中学校とは異なる中高一貫校用の教科書や問題集を使います。他の教科は教科書こそ同じものを使っていますが、テーマをより広く深く探求するために、プリントや問題集を多く使用しているようです。とことん取り組めば、それに応じて高い学力を身につけることができます。しかしながら、難易度の高い内容も含まれているため、学習方法等、茨進へ相談に来られる方もいらっしゃいます。

中学受験を考えてますが、「この検定は受けて合格した方がいい」というものはありますか? 

入試の際に優遇される検定は、英語検定やTOEICが一般的ですが、最近の私立中学入試では、内申書の提出をしないことが多いです。また、優遇される入試の型も、一般入試ではなく、専願入試・帰国子女入試・英語型入試が多いです。各種検定については、入試で優遇されるからというよりは、「乗り越えられる壁」「近くの目標」と考えていただいた方がよいかと思います。志望校合格という最終目標に向けて、日々のモチベーションを保つために、必ず合格できる級から順に焦らずに、受けていくとよいでしょう。合格証を手渡してもらえるという経験は、何回あっても、うれしいものです。

週一で習い事をやっているのですが受験の直前にはやめたほうがいいですか

習い事がスポーツやピアノなど身体を動かすものの場合、ストレス発散のための数少ない機会になるかと思います。週に一回であれば、冬期講習直前くらいまでは続けてもかまわないでしょう。ただし、習い事を勉強時間が少ない言い訳にしないということを、ご家庭で予め約束しておくことは必要です。

中高一貫校の魅力は何ですか?

県立の中高一貫校 私立の中高一貫校に進学した子どもたちが茨進の先生に語ってくれる魅力をご紹介いたします。

同じ校舎で中1~高3が6年間を過ごす中で、中学校3学年よりも幅広い年代との交流が深められるようです。学校にもよりますが、部活動で高校生が指導してくれるときがあったり、夏の甲子園予選大会に6学年総出で応援に行ったり、高校生と一緒に国語の授業で詩を発表し合ったりする学校もあるようです。また、中学生の頃から大学進学についての話が学校でありますので、それを通して、将来どんな生き方をするのかを考える機会が多くなります。さらに、大学受験に向けて、6年間一貫した進路指導が受けられ、腰を据えて大学入試に臨めたと、大学合格を茨進の先生に報告に来た子たちからよく聞きます。このように、中学1年生から高校3年生までの多感な6年間を、ひとつの学び舎で過ごしていく中で、様々な出会いや刺激を受け、自分の生き方について思索を深めていけるというのが、中高一貫校の魅力のひとつではないでしょうか。 


県立中高一貫校の適性検査対策の勉強でまずはじめに取り組むといい分野はどの教科のなんの分野ですか? 

 国語・算数・理科・社会、各教科各分野、致命的な苦手をつくらないようバランスよく学んでいくことが大切ではありますが、適性検査対策でよく問われる力をもとに、始めに取り組むべき教科や分野をご紹介いたします。

 まずは、国語です。適性検査は作問者の意図、何が問われているのかを読み取る力が必須です。まずは、文章の正確な読み取りができているかを、読解問題を通して確認していく必要があります。また、採点者(中学校の先生)に伝わるように、論述していく力も必須です。論述で答える問題を通して、助詞(てにをは)や接続(つなぎ言葉)が適切に使えるかを確認しましょう。定着が甘い場合には、復習していく必要があると思われます。

 もうひとつ、算数の規則性です。解くためには、まず調べ上げ、その中で規則性を見つけ、その規則性を活用しますが、調べ上げるためには書き出す力が必要で、整理して書く意識が身につきます。また、ぱっと答えが出るのではなく、粘り強く試行錯誤する重要性がわかります。そして、答えにたどり着くためには道筋を立てる必要があるので、論理的思考力が身につきます。このように、適性検査を解くうえで重要な要素が詰まっています。当然、県立中高一貫校の入試頻出分野です。始めは、手軽にできる「周期」「数列」を学び、できる感覚を身につけるといいでしょう

県立中高一貫校ってなんですか?

 茨城県立中高一貫教育校の特徴というのは、

「6年間を見通した教育実践」とそれに伴い実現する「先取り学習」、そして、中学生と高校生の交流によって生まれる高い人間性だと県教育委員会は説明しています。

そのための特色ある取り組みとして、ブリティッシュヒルズ研修などに代表される、国際教育への取り組みスーパーサイエンスハイスクールとしての科学教育への取り組みや、生徒一人一人がそれぞれに設定したテーマに基づいた探究活動、中高を通して実践する様々な学校行事などがあげられます。これらの取り組みの実現のために、各校は教育課程の特例を活用しています。

 それらの結果が、大学合格実績の伸長などに表れているのだと思いますし、これから大きな変革を迎える新しい大学入試においてはこれらの取り組みが今まで以上に大きな成果をあげることも期待されます。

 県内の各地域で中高一貫校を選択できる環境を整え、中高一貫教育の特徴を生かして、将来社会を動かしていく人財を育成する。

 つまり、中高一貫教育を通して、次代のリーダーを育成するというのが、県の大きな目標です。

中学受験当日に緊張しないためにどうしたらよいか。 

どうしても入学したい学校、通いたい学校に、12歳が臨むわけですので、入試本番は緊張してしまうお子さまが多いです。入試が近くなっても普段と同じ生活をする、受験直前に新しい問題集には手を出さず、これまで使ってきた教材や過去問集をやり直し、自分のこれまでの頑張りを振り返る、入試当日の朝から夕方までの動き(起床時間、家を出る時間、学校につく時間、受検番号・試験開始時間・試験科目の順番・休憩時間等)をお子さま本人が書き出して把握する、試験会場で緊張したら手を温める等、緊張を和らげる方法もあります。しかし、やはり第一志望校の入試本番は、12歳でなくても、誰もが緊張してしまうものかもしれません。お子さまには、緊張しているのは悪いことではなく、頑張るぞ 受かりたいという気持ちの裏返しであること、スポーツの大会やピアノのコンテスト等 ある程度の緊張が最高のパフォーマンスを生むことが人生にはあることを伝えたいものです。そして、第一志望校の前の併願校や練習校、模擬試験等を通して、よい緊張感の中で自分の力を発揮できたという経験を積ませたいものです。受験勉強を通して、緊張がどこから来るのか 自分の心を冷静にみることができ、そして、その緊張を自分の力に変えるという経験ができたなら、お子さまの人生にとってかけがえのないものになるのではないでしょうか。 

特におすすめの問題集はどれですか 

授業で使用しているテキスト 年間教材としてお渡ししているテキストを繰り返していただくのが おすすめですが、受験直前まで使える「特におすすめ」の教材としては 以下のようなものがあります


【国私立中対策コース 算数】

志望校の難易度帯によらず、毎日の学習の中でベーシックトレーニングは、すべての問題が確実に解けるまで取り組んでおく必要がある教材です。

中堅校(定例試験偏差値55くらいまで)の受験にはパーフェクトトライアルのアスタリスクのない問題が、上位校(偏差値60くらいまで)の学校であればアスタリスクのついた問題も含めてすべて解けるようにしておくといいでしょう。6年生前期までの補充問題としては、トライアルシリーズで十分に対応できますので、宿題に余裕があればステップ・ジャンプまで進めるのを目標に学習してください。難関校(偏差値60を超える)を受験する生徒さんは、複雑な計算問題をテキパキと処理するために、販売教材のチャレンジ1000題もおすすめです。


【国私立中対策コース 理科・社会】

知識分野の定着には理科であれば知識のまとめ、社会であれば知識の完成に繰り返し取り組むのがおすすめです。実戦的な問題演習量を増やしたいという方には、理科・社会の新小学問題集、理科のウイングシリーズなどの補充問題集もおすすめできます。ただし、補充問題集に取り組むのに一生懸命になるあまり、演習問題ホームタスクがおざなりになっては本末転倒です。演習問題・ホームタスクがきちんとできたうえで、余裕があれば上記のような問題集に取り組むといいでしょう。


【県立中高一貫校対策コース 適性検査】

通常の授業の中で使っている教材にしっかり取り組んでいただくのがいちばん大切です。小6の夏期講習でお渡しするレインボウという教材は知識の総復習におすすめです。そのうえで、特に苦手な分野があるという場合には、分野ごとに問題をまとめたステップアップ問題集という問題集を販売しています。また、県立中高一貫校対策単科コースの生徒さんであっても、科目の学習ができる問題集を茨進でご用意、販売しています。


購入が必要かどうかについては、授業担当、教室担当にご相談いただくと効果的な学習が提案できるかと思います。