NEWステージ商品2023

1. ゲーム・エンタテイメント NEWステージ

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、ゲームの世界が映画でも成立することを証明。日本の興行収入は139億円を突破(2023年9月24日現在、CINEMAランキング通信調べ)。海外の興行収入も10億ドルを超える大ヒット。米国のライアットゲームズが開発・運営するファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)の「VALORANT(ヴァロラント)」は、今年6月千葉で世界大会が開かれ、合計3万7000人が観戦に訪れた。プレーヤーとしても観客としてもゲーム(eSports)が成立することを示した。

Vtuberによるゲーム配信は一般的なものとなり、子どもから大人まで楽しめる「ポケモン」の世界大会が初めて日本で開かれるなど、これまでのゲームの楽しみ方に新しい展開が加わった。

2. ベースボール NEWステージ

世界の二刀流大谷翔平選手によって野球の本場アメリカを倒して3大会ぶり3度目の世界一に。大谷翔平は今季、世界最高峰のMLB(メジャーリーグベースボール)で投打どちらもトップクラスの成績を残し、日本人初の本塁打王を獲得。その活躍はMLB選手の常識をも変え、MLB予備軍の選手たちに二刀流を目指す選手が現れている。パワーを求められる本塁打と、スピードが必要な盗塁で、それぞれ40本塁打、70盗塁を達成したロナルド・アクーニャ選手のような選手も増えつつある。今年から導入されたピッチクロックにより、試合時間が30分近く短縮したことにより、試合展開もスピードアップ。

夏の甲子園では給水タイムが導入。本年度から延長試合は10回以降がタイブレーク制になり、酷暑を避けた試合時間の変更も真剣に検討が始まる。高校生の部活動の頂点といえる甲子園で、美学より現実を優先する時代に変化。

3. コラボ商品 NEWステージ

今年5月に、全国のセブン-イレブン限定で発売された、ヒカキンと日清食品のコラボ商品「みそきん」。濃厚味噌ラーメンと濃厚味噌メシの2種類ある。完売する店舗が続出し、300円程度の商品が1000円以上で転売される事態も発生。これまでのタレントとは少し違う日本を代表するYouTuberと、食品メーカートップがコラボして大ヒット。販売数量が見込めるのであれば、テレビに登場する芸能人である必要はないことを証明。プロの芸能人ではないインフルエンサーと呼ばれる層に、ますます注目が集まることは確実。

4. 無人販売 NEWステージ

自販機天国と呼ばれる日本に、餃子や肉の無人販売所が乱立。ICT技術の発展により、駅ナカ店舗の無人化も確実に増えてきた。ウイルス禍の影響により、接触のない売場としての自販機も見直され、ラーメンやちゃんぽんなど多様化が進んだ。ゲームセンター集客の目玉でもあったクレーンゲームが下火となり、代わって確実に何かがもらえるガチャへと転換。ローコストで設置ができることから、ゲームセンター以外の場所にも展開が始まる。電子マネーが使えるガチャも登場し、両替の手間も不要となる。

5. スタジオ・ジブリ NEWステージ

引退宣言をしていた宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」は、これまでとは一変して、事前の宣伝ゼロが話題になった。それでも82.5億円の興行収入(CINEMAランキング通信調べ)を獲得。ジブリパーク(愛知県長久手市)の本格稼働(開業は2022年11月)とともに、今年9月、日本テレビ傘下に入ることが発表され、日本を代表するエンタメの事業継承がいよいよ始まる。