T型フォード
再生プロジェクト
T型フォード
再生プロジェクト
眠っていたT型フォードが動き出す。
学校法人北海道科学大学の始まりをミライに引き継ぐプロジェクト。
本法人は1924年、伏木田隆作が創設した「自動車運転技能教授所」から始まります。本学で所有する1926年製のT型フォードは、当時実際に教習車として使用されていた車両で、動態保存・静態保存を繰り返しながら、手稲前田キャンパスに静態保存の状態で引き継がれました。
このT型フォードは本法人としてはもちろん、北海道の自動車文化を語る上でも歴史的に大きな価値がある1台です。そこで、2024年の法人創立100周年にあたる2024年に向けて、2018年に「T型フォード再生プロジェクト」を立ち上げ、本格的な整備を始めました。
※2021年末に無事、修理が完了し、1926年の当時の装備のまま走行が可能となりました。
今後は、T型フォードのメンテナンスや学内外のさまざまなイベントに参加し、展示や乗車体験など行っていく予定です。
ニトリとの新しいプロジェクト「クラシックカーを活用した博物館構想」
2025年2月10日、本法人は、株式会社ニトリホールディングス及び公益財団法人似鳥文化財団と包括連携協定を締結しました。
本協定の具体的な取り組みの一環として、三者が連携し 「クラシックカーを活用した博物館構想」 を進めることを発表しました。本構想では、クラシックカーの展示を通じた歴史・文化の継承だけでなく、地域の観光資源の創出や教育的活用も視野に入れています。これにより、地域の魅力をさらに高め、幅広い世代の人々が楽しめる場を提供することを目指します。
現在、株式会社ニトリが収集したクラシックカーのレストアを本プロジェクトで行っております。
活動内容については、『ニトリクラシックカープロジェクト特設サイト』からご確認下さい
JITAN PARK -北海道自動車短期大学 記念展示室-
学校法人北海道科学大学では、2024年の法人創立100周年記念事業の一環として、本法人の礎となりました「北海道自動車短期大学」の歴史と自動車工学の歴史を後世に残すべく、2022年に閉学した北海道科学大学短期大学部の車検実習場を「JITAN PARK - 北海道自動車短期大学 記念展示室」としてオープンしました。
展示情報
■2025年度イベントスケジュール
2025/3/22 北海道科学大学オープンキャンパス(大学内)【終了】
2025/7/20 ていね夏あかり(大学内)【終了】
2025/8/31 人と車のふれ愛フェスティバルinくしろ(釧路市)【終了】
2025/9/14 小樽クラシックカー博覧会(小樽市)【終了】
2025/9/20-21 稲峰祭(大学祭)(大学内)【終了】
2025/10/19 まるごと手稲マルシェ
2025/10/26 ていねタンケンツアー
T型フォード
ってなに?
アメリカ合衆国のフォード・モーター社が開発・製造した、世界で最初に量産されたガソリン自動車である。アメリカ本国は「ティン・リジー」などの通称があるが、日本では「T型フォード」の通称で広く知られている。フォード・モーター社は1903年からガソリン自動車の開発・製造を行っており1903年のA型から始まり、1907年にT型のプロトタイプが完成、翌年1908年9月27日に市販モデルの1台目が生産を開始、1927年まで基本的なモデルチェンジのないまま、15,007,033台が生産された。
学校法人北海道科学大学のT型フォードとの歴史
T型フォードは、日本ではタクシーで1912年から東京で運行が開始され、1920年代まで日本における自動車の主流であり続けた。1919年には自動車取締令により、道府県でまちまちであった運転免許制度が統一化された。1924年に伏木田隆作が、北海道初の自動車学校の「自動車運転技能教授所」を開設し、T型フォードなどを教習車として利用した。これが「学校法人北海道科学大学とT型フォードのあゆみ」の始まりである。
■昭和2年(1927年) 1926年製T型フォードの前で集合写真
■ 年式/1926年製 ツーリングタイプ
■ 価格/$380
■ エンジン/直列4気筒サイクル(水冷)
■総排気量/2896cc
■最高出力/20 HP/1600RPM
■最大トルク/83ft·lbf(113N・m)
■最高時速/60km/h
■ 全長/3,571mm
■ 全幅/1,780mm
■ 全高/1,910mm
■ 重量/840kg
■ ホイールベース/2540mm