調査に関するリスキリングのニーズに関して,山形県における社会調査・市場調査を行いました。
民間企業向け調査より,現在,実施しているのはネット調査が多く,回答者の半数が「知識・技術向上が必要」と考えていること,研修実施/参加は半数であること,「集計・分析」「調査設計の基礎」のニーズがあることが示されました。
行政機関向け調査より,現在,実施しているのはネット調査・郵送調査が多く,担当者の4分の3が「知識・技術向上が必要」と考えていること,研修実施/参加は4分の1と少なく,「集計・分析」「分析ツール」,「報告書・提案書作成」のニーズがあることが示されました。
今後は,企業の業種や部署や部署,企業規模による違い,自治体の規模や部署による違いを分析し,論文化を行っていきます。また,自治体へのヒアリング調査の実施も検討しています。
本事業に関連して,以下の論文を発表しました。
Kaneko, Y. (2026).When Does Attention Collapse? A Typology and Temporal Model of Inattentive Responding in Web Surveys. Field Methods. In press.
視線移動を指標として負担評価を行う方法について検証を行いました。また,人を対象とした調査・実験に関する情報の集約と発信も行っています。
視線の座標データを対象となる各領域に分類し,各領域の視点の累積数を算出して,視線の移動量や集中の度合いの分析方法を提案しました。対象となる領域を適切に設定することで,視線データから「負担」を評価することが可能となります。
身体動作と魅力に関する研究手法についてまとめた解説論文,評価課題の違いが選好判断に影響することを示した研究論文,メンタルヘルスに関するe-learning教材の作成に関する論文発表を行いました。
本事業に関連して,以下の論文を発表しました。
本多 薫,・門間 政亮 (2026). モニターの画面サイズと学習コンテンツの大きさが学習者の負担・疲労に与える影響, 山形大学人文社会科学部研究年報, 23, 1-14.
大杉 尚之・河原 純一郎 (2026). 所作にみる美しさ〜お辞儀・うなずき動作の魅力〜 バイオメカニズム学会誌.
坂本 早紀・大杉 尚之 (2025). e-learning によるメンタルヘルスリテラシー教材の開発と効果測定 山形大学大学院社会文化システム研究科紀要, 22, 47-62.
鄧 佳欣・大杉 尚之 (2026). 好意度評価課題と提示パラダイムの違いが風景画像の親近性選好と新奇性選好の分離に及ぼす影響 認知心理学研究.
以下の学会で発表を行いました。
本多薫, 門間政亮(2025, 9月). デジタル教材における学習コンテンツの違いが学習者の負担・疲労に与える影響, 日本教育工学会第47回全国大会, 名古屋市
認知課題をオンライン実験で検証した研究,およびスマートフォンでのオンライン実験の検証研究を実施しました。また,オンライン心理学実験・調査の研究手法についてまとめた書籍「オンライン心理学実験・調査入門」を出版し,プレスリリース,新刊連動講座の実施を行いました。
本事業に関連して,以下の書籍,論文を発表しました。
書籍
大杉尚之・小林正法・紀ノ定保礼 (2025). オンライン心理学実験・調査入門 ナカニシヤ出版
論文
Kobayashi, M., Ueno, T., & Kawaguchi, J. (2026).Retrieval-Induced vs. Restudy-Induced Forgetting in Serial Order Memory. Memory & Cognition, Online first
Osugi, T., & Kawahara, J. I. (2025). Cultural Differences in the Effect of Bowing on Perceptions of Attractiveness. Japanese Psychological Research.
以下の学会・研究会で発表を行いました。
小林正法(2025年,5月) スマートフォンによるオンライン認知課題の検証, 日本認知心理学会第23回大会
大杉尚之・河原純一郎 Web実験による頷きと首振り効果の再現性の検討 日本認知心理学会第23回大会 P-150, 京都 (2025年6月).
小林正法・大杉尚之・紀ノ定保礼・津田 裕之・細川亜佐子. シンポジウム「オンライン実験ツールの最前線実践例から学ぶ可能性と課題」日本心理学会第89回大会, 仙台, (2025年9月).話題提供者.
第2回統計モデリングワークショップを企画し,実施しました。講師として大阪工業大学の紀ノ定保礼先生にご講演いただきました。
2026年3月6日 山形大学人文社会科学部にて対面開催
参加者:若干名
社会調査とマーケティング調査におけるリスキリングの必要性を整理しました。
リスキリングが必要な理由としては,エビデンスが求められる社会状況,知識の習得,スキルのアップデートの必要性が考えられる。
行政におけるニーズとしては,社会調査の基礎(サンプリング,調査票作成,集計),EBPMの解説等がある。参加者は総務,企画,観光,福祉,教育などの幅広い部署の行政職員。サンプリングや実査方法など実際に取り組む過程でのニーズも。
市場調査におけるニーズとしては,ビジネスの場において活用できる統計手法(ただし数学が苦手な方にも理解ができるように)が考えられる。参加者は主に民間企業の担当者。
今後は社会調査・市場調査に関する研修のニーズを探るための取り組みが必要。
デジタル教材の連続使用による負担・疲労評価に関する実験的研究を行いました。
デジタル教材の計算学習(計算ドリル)を想定した課題を行い,50分連続で課題を行った際の心拍,筋電,視線移動データをもとに負担・疲労を評価
開始20分で休憩を入れた場合の負担軽減(生体情報の変化)を検討(日本教育工学会第45回全国大会), 2024で報告)
画面中央に学習情報を表示した場合の画面周囲への反応と負担に関する検討(日本生理人類学会第85回大会, 2024で報告)
以下の学会で発表を行いました。
本多薫, 門間政亮(2024, 6月). デジタル教材の使用における休憩時間に関する検討, 日本教育工学会 2024年秋季全国大会, 宮城
本多薫, 門間政亮(2024, 9月). 画面中央に学習情報を表示した場合の画面周囲への反応と負担に関する検討, 日本生理人類学会第85回大会, 東京
スマートフォンで認知課題を行うことが可能かについて検証するオンライン実験(ストループ課題,心的回転課題,フランカー課題,処理水準効果)を実施しました。この研究結果に基づくオープンマテリアルを作成しました。
以下の学会・研究会で発表を行いました。
大杉尚之 (2025, 2月). オンライン実験プログレスレポート(話題提供:lab.jsによるピンポイントプログラミング) , 日本認知心理学会研究法研究部会 第7回研究会, オンライン (YURP)
小林正法 (2024, 9月). オンライン実験と再現可能性(話題提供:再現可能な研究ツールボックスの開発) , 日本心理学会第88回大会, 熊本
以下の大学に,心理学実験プログラミングについての技術提供を行いました。
北海道大学「lab.jsとp5.js のプログラミングに関する指導・助言」
立命館大学「クラウドワーキングサービスでの調査に関する技術提供」
統計的な分析はやったことがあるが,統計モデリングについては詳しくない参加者を対象に統計モデリングワークショップを実施しました。講師として静岡理工科大学の紀ノ定保礼先生にご講演いただきました。
2025年2月21日 山形大学東京サテライトにてオンライン開催
参加者:33名
人文社会科学部の1年生から4年生を対象にコロナ禍での学生生活に関する調査を実施し,山形大学人文社会科学研究年報第21号に特集号論文としてまとめました(特集:地域社会における安心・安全に関する学術的研究Ⅱ)。
山形県から委託を受け,(1)SOS の出し方(受け止め方)教育教材の開発と効果測定,(2)各種自殺対策に関する調査研究の実施を行いました。
山形大学周辺の小学校の保護者(2018年12月)および山形大学の学生(2019年1月)を対象とするアンケート調査を行い、山形大学人文社会科学研究年報第18号に特集号論文としてまとめました(YU-COE(M)「地域社会における安心・安全に関する学際的研究拠点」)(リンク)。
オンライン心理学実験に関する実践例や今後の利用可能性に関するシンポジウムを実施しました。
日本心理学会第86回大会において,「知覚・認知・社会・発達・臨床心理学におけるオンライン実験の苦悩と工夫」というシンポジウムを共同で開催しました(川島・小林・紀ノ定・小林・水野・山本・国里,2022)。
オンライン上での心理学実験方法についての紹介および教育実践に関する論文が掲載されました(リンク)
日本心理学会第85回大会にて,オンライン実験・調査に関するチュートリアルワークショップを行ないました (2021/9/9) (担当:小林正法,大杉尚之)(サポートページ )
日本基礎心理学会科研費公開シンポジウムにて高校生向けの講演を行いました(2021/10/24) (担当:大杉尚之,小林正法)(日本基礎心理学会のHP)(サポートページ )