開催趣意
第14回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会は、「共創~徒手理学療法の新境地~」をテーマとして企画し、2026年10月3日・4日に京都にて開催いたします。
近年、医療・保健・福祉・地域社会を取り巻く環境は急速に変化しており、徒手理学療法を取り巻く臨床現場もまた、柔軟で多様な対応が求められています。高齢社会の進行、ライフスタイルの多様化、そして急速なデジタル技術の発展は、私たちの介入・支援の在り方に新たな問いを投げかけています。こうした中、専門性を深化させるだけでなく、他分野と対話しながら新しい価値を生み出す「共創」が強く求められていると考えています。本大会のテーマに掲げた「共創」は、徒手理学療法の新境地を切り拓くための重要なキーワードです。徒手療法に代表される身体介入技術は、物理療法と併用することで治療の相乗効果を高めることが可能です。また、ウィメンズヘルス分野においても、産前産後の骨盤周囲痛、腹直筋離開、慢性骨盤痛などに対する徒手的アプローチが注目されており、多様なライフステージに対応した介入が必要です。さらに、デジタルヘルス技術の進展は、モーションキャプチャや遠隔モニタリング、AIによる評価支援などを通じて、従来の臨床と研究の枠を拡張しています。
徒手理学療法は、これまでも術後・外傷後の機能回復、高齢者の身体機能維持、アスリートの障害予防といった多様な臨床現場で、その有用性が示されてきました。今後はさらに、予防医療、地域包括ケア、在宅支援、女性特有の健康課題への対応、そしてICTやセンシング技術を活用した評価・治療の可能性を探る必要があります。
本大会では、病院・クリニックに勤務する理学療法士に加え、物理療法やウィメンズヘルスに関心を持つ専門職、デジタルヘルスに取り組む研究者など、多様なバックグラウンドを持つ参加者が一堂に会し、知識と経験を共有する場を提供したいと考え様々な企画を提供しています。
本大会が、徒手理学療法の可能性を力強く切り拓き、実践と科学の真の融合を実現する舞台となることを強く願っております。新たな挑戦と学びが交差するこの場を創り上げるために、準備委員一同、熱意と誇りをもって全力で大会運営に取り組んでまいります。
第14回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会
学術大会長 宮﨑 純弥