実践事例

国語 言語文化 「土佐日記

単元:『土佐日記』「馬のはなむけ

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Googleフォーム、Canva、Padlet

授業内容:

Padletを活用し、土佐日記の行程を地図にまとめました。地図は教科書にも資料としては載っていますが、あえて全文と現代語訳が載っているサイトを活用し作成することで、その日に何があったのか、どんなことが書かれているのにも興味をもって取り組むことができたように思います。

全文を読むと教科書本文がその中のどの位置づけにあるのかがわかり、登場人物の行動や描写の意味もよくわかります。

しかし、全文を自分だけで読んだりまとめたりするのは大変です。Padletで協働しながらまとめ、みんなで見あいます。

そのうえで本文を自力読解するためのスキルを班で探究しCanvaにまとめました。見やすく、わかりやすくなるようにし、発表時には聴衆が理解度を確認できるように、問題を出題しているチームもありました。アイスブレイク的なものから、本質的なものまで問が並んでおり、どのようなことを重視して本文に向き合ったか感じることができました。

英語コミュニケーションⅠ

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Googleドキュメント

授業内容:予めドキュメントの本文に、重要語句、文法解釈、内容理解などマーカー機能で色分けして提示したものをクラスルームを通じて配布します。生徒は各自、色分けに従い、コメント機能で解釈、意味などを入力して整理します。生徒主体で読解を進める試みです。また、追加の質問をして、ペアワークで取り組むことも行いました。

国語 古典探究『平家物語』「忠度の都落ち」

単元:『平家物語』「忠度の都落ち

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Googleスライド

授業内容:

平家物語』「忠度の都落ち」(覚一本)の教科書の精読を行った後、グループに分かれ、異本である「延慶本」(教科書参考掲載)の同じ場面と比較し、違いを話し合いました。

様々な違いが挙げられましたが、「延慶本には、忠度に敬語が用いられていない(覚一本には用いられている)」、「延慶本には、音便があまり用いられていない」、「冒頭部分で俊成と忠度が面会する際に、延慶本では俊成が震えているという違いについて、さらに考察を加えました(「敬語」と「音便」はこちらの狙いでしたが、「俊成の震え」は想定していなかった違いでした)。なぜ違いがあるのか、その違いからどのようなことがわかるのかを話し合い、探究した結果、自分たちの見つけていた他の違いも関連していたことも理解でき、深い学びができたと思います。

国語 言語文化 「管鮑之交」

単元:『十八史略』「管鮑之交」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Googleフォーム、Canva

授業内容:

オンラインデザインツールCanvaを活用し、チームに割り当てられた範囲のプレゼンテーション資料を作成しました。

作成する際に得た知見をクラス全体に向けてプレゼンテーションします。聴衆はそれを聞いて質問をPadletに書き込みます。翻訳の修正、追加情報について、内容から考えたこと、感じ取ったことなど、様々な内容が書き込まれました。

Canvaで一クラス40人の資料作成、共有が完結できるかと思ったのですが、同時接続50人制限を下回る人数なのに、なぜか人数超過の表示がでて、接続不能になった人が複数人出てきたため、意見集約はPadletにしました。ICTツールを活用した授業にこういったトラブルはつきものです。生徒とともに挑戦し、解消しながらアップデートしております。

国語 古典探究 『徒然草』「花は盛りに」

単元:『徒然草』「花は盛りに」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Googleスライド

授業内容:

『徒然草』「花は盛りに」の教科書の精読を行った後、兼好の価値観について、各自Googleスライドを用いて整理しました。

「よき人(兼好の価値観を実践する、都会の人)」と「片田舎の人」の花や雪を鑑賞する態度について述べて、教科書本文は終わっていますが、本文には続きがあります。そこで、教科書未掲載の後半部分(「賀茂祭」の見物態度)について、「よき人」と「片田舎の人」が、それぞれどのような鑑賞態度なのかを探究しました。

はじめは個人、その後3名ずつのグループでの話し合いを経て、最後はグループごとにGoogleスライドにまとめ、発表しました。

どのグループも、教科書の記述を踏まえた「賀茂祭の見物態度」の考察ができていたように思います。

理解が深まったという声もあり、これで単元テストの結果に反映していれば、ICTを活用した授業実践として、成果があったと言えるのではないかと考えます。

国語 現代の国語 「人間にできて機械にできないこと」

単元:国語 現代の国語 「人間にできて機械にできないこと」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、GoogleForm、Canva、Quizlet、ChatAI、GoogleSite

授業内容:

2017年の人工知能に対する文章を読み、6年後の未来である現代の状態と相対化して様々なことを考えることを目的としています。

ある物を言語で説明しきることの難しさや、AIの活用の可能性について調査します。

教科書本文の内容はCanvaでグループワークを行い、まとめていきます。協力しながら、筆者の問題提起と結論を見つけていきました。

その後、ワールドカフェを行い、各ルームで知りえた内容を共有します。共有した内容は論文化し、GoogleサイトでWebに公開することを目指します。

国語 言語文化 伊勢物語「筒井筒・梓弓」(古典多読)

単元:伊勢物語「芥川」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、GoogleForm、Kahoot!、Quizlet、参考サイト(伊勢物語 全章徹底解読 音声つき

授業内容:

古典、伊勢物語についての学習です

教科書に載っている作品を選び、概要を確認したのち、各自探究気づいた箇所、難しいなと感じる箇所を問題にし、Googleフォームで投稿。投稿されたものをテンプレートでKahoot!に取り込み、4択クイズゲーム方式で解きあいました。

さすが、難問、良問が多く、100問近い設問が集まり、解きごたえもなかなかありました。発問の際に気をつけること、解答しやすくするためにはどうしたらいいか、反対に難しくするにはどうしたらいいか、問題作成者の立場から考えることができた人もいるように思います。

ただし、Kahoot!はゲーム要素が強く、問題をテンポよく次々と期待場合には適さないようにも感じました。

単純なインプットにはQuizletのようなアプリの方が適しているようです。授業の目的によって使い分けるとより効果的であるように思います。

Kahoot!は中学校でも頻繁に使っていました!という使い慣れている生徒と、初めてですという生徒がいて、活用体験の格差があるのだなと感じました。

国語 言語文化 伊勢物語「翻作・伊勢物語」

単元:伊勢物語「翻作・伊勢物語」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、GoogleForm、Googleドキュメント、Romancer、小説投稿サイト、参考サイト(伊勢物語 全章徹底解読 音声つき

授業内容:

古典、伊勢物語についての学習です

前週の125段+αの中から数編の作品を読んだところからさらに発展して、現代語で書き直してみる学習活動を行いました。

実践に際しては、千葉大学名誉教授首藤久義先生がご高著「国語を楽しく」の中で提唱なさっている翻作法を参考にさせていただいております。

古典の焼き直しは芥川龍之介をはじめ、文豪の執筆例もある活動です。数編の事例を教師側から提示し、着想を得ると、各自素晴らしい作品を仕上げていました。

作品は、教室内での評価にとどまらず、広く公表を目指すということで(任意)Webサービス「Romancer」を活用し電子書籍化することといたしました。完成いたしましたら、ぜひご高覧賜りたく存じます。

また、小説投稿サイトの存在とその使い方についても、周知し、これも任意の活動となりますが、文筆業への道は広く開かれているということについて、知ってもらえたと思います。

地歴公民 地理総合(1年)河川がつくる地形

単元:地理総合河川がつくる地形

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:モニターにより確認

使用ツール:PDF資料(教科書会社提供データ)、ペイント

ワークの答え合わせと解説をモニターに投影した地形図をもとに行いました。モニター上で注目すべき地形を的確に生徒へ示すことができ、説明をスムーズに行うことが可能です。必要に応じてペイント機能で地形図にリアルタイムに書き込むことで、さらに強調することができます。

理科 生物基礎 「遺伝情報と遺伝子発現」

単元:生物基礎 「遺伝情報と遺伝子発現」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:Googleスライド、Jamboard

本時も、スライドに学習内容(自ら調べ、思考した内容)を各自まとめていきました。他者に聞きたいことやわからないことを共有するためにJamboardに随時付箋を貼るということを思いつきで、試みました。「質問は黄色、回答は青」と誰かが打ち込み、生徒発信で使い方が工夫されていました。

英語 論理・表現Ⅱ

単元: Is social media safe?

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:Canva

 この単元で扱う助動詞(must、should、wouldなど)を活用して、高校生から中学生に向けたアドバイス(教訓)を考え、それを元にデザインしたスライドをCanvaで作成する取り組みを行いました。2人一組で作成したものを最終的にはクラス全体で共有する予定です。


第1回校内研修会(帯広柏葉)

実施日:9月6日(水)

実施内容

①基調講演(主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善とICT活用)

      講演者:北海道教育庁ICT教育推進局ICT教育推進課指導主事

②実践演習(校務DX 、Padletの紹介と操作演習、生成AI体験

国語 言語文化 伊勢物語「芥川」

単元:伊勢物語「芥川」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Ahaslides、GoogleForm、Googleドキュメント、Padlet、参考サイト(伊勢物語 全章徹底解読 音声つき

授業内容:古典、伊勢物語についての学習です

参考サイトを活用し、古典、現代語訳を活用しながら、全125段+αの中からタイトル読みしながら好きなものを選び、読んでいきます。長短さまざまな物語の中から選んで読んだ内容のメモはPadletで共有し、誰がどれを読んだのかはリアルタイムに互いに共有できます。

そして、出会った物語の中から、自分なりの伊勢物語のイメージを言語化していきます。

伊勢物語は恋愛物語。歌物語。確かにその側面はありますが、紀行要素があったり、親子関係の物語があったり、一口に恋愛といっても純愛や悲恋、教科書には載せにくい内容の物語もあります。

世で言われているイメージが適切である感じるのと同時に、違う側面も持ち合わせていることに気づいた人もいるようでした。

古典作品を多読することで、多くの古典常識に触れることができます。

サイト作者様のご尽力をはじめ、ICTを活用できる教室であるからこその情報量と個別に最適化された物語とのかかわり方となったと考えます。

国語 言語文化 故事成語「矛盾」

単元:故事成語「矛盾」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Ahaslides、GoogleForm、GoogleTrend

授業内容:Ahaslidesでインタラクティブに本文の既習状況を確認しました。結果、中学校や塾ですでに習ったという人が多数おりました。

どのようなことを学んだかまでは、わかりませんので、GoogleFormに書き下し文を入力してもらいます。すると、語順に関してはさすが、問題ないという人が多いのですが、「助字」と言って書き下し文にするときに、ひらがなに直す字がどれかといった、自力読解できるようになるために必要な詳しい部分についてはまだ教わっていなかった人が多いことがわかりました。Formのフィードバックには予め記しておきましたが、教師から補足説明を行い、副教材を用いた発展的な内容も確認し、学びを深めました。

また、故事成語はたくさんありますが、実際にどのくらい使われているか、興味を持たれているかはわかりません。そこで、Google検索で他にどんな故事成語があるか語源となった漢文とともに調べ、さらにGoogleTrendを使って、検索ワードとして使われたことがある語について調べてみました。12ヶ月の期間で実験してみると、ある時期に多く検索されたものがあったり、全く検索されないものがあったりしました。

GoogleTrendというアプリがあることを知り、学びの選択肢に加えることができたのも今後探究活動を行うにあたって有効となるかなと思います。

生物基礎 細胞周期とDNAの複製

単元:細胞周期とDNAの複製

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Googleスライド

授業内容:細胞周期とDNAの複製について、調べ学習と思考学習を行いました。Googleスライドを用いて、他者共有し、お互いに考えを交流しました。

国語 現代の国語 共生社会で求められる「相対的よそ者」の視点

単元:現代の国語 共生社会で求められる「相対的よそ者」の視点

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、Canva、Padlet、生成AI、Quizlet、GoogleSite

授業内容:本文を理解するために必要な前提の知識をPadletで収集し、その知識をもって教科書全体を通読します。

語彙は、Googleフォームに打ち込みながら個別確認し、Quizletで問題形式で学びます。Quizletのマッチモードは、ゲーム感覚で繰り返し学ぶことができ、テストモードは本格的なCBT試験さながらのインターフェースで学習することができます。

筆者の主張をイラストを入れたりやフォントを工夫したりしながら、Canvaにわかりやすくまとめます。グループワークをすることで、自分の考えだけではなく、様々な読みの可能性があることがわかります。

本文の内容が理解できたら、今まで持っていなかった視点から、問題意識を持ちます。QFTの考え方を活かし、閉じた問いから開いた問いの発見を意識します。

可能性のある探究活動には積極的に取り組んでいこうと思います。教科教育が探究的で外部連携を常としたものとできないか、試行錯誤しています。

国語 言語文化 漢文「訓読基礎」

単元:漢文「訓読基礎」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:GoogleClassroom、GoogleSpreadsheet、GoogleSite、Padlet、Ahaslides、ラッコツールズ

授業内容:ジグソー法を用いて、多数の漢文について調べていきます。活動内容はAhaslidesを使ってチーム分けはラッコツールズの班分け機能を使います。

Padletで収集した情報を元に、Googleサイトをチームで作成し、情報を共有し、各チームでエキスパート活動を経た知識を共有し、単元全体の学びとします。

発表活動では、発話したり、聞いて質問や感想を述べたり、聞いたことを元にさらに調査を行ったりします。

教科書には載せきれていない様々なこぼれ話を発掘したり、サイトの構成の仕方を発見したりといった様々な学びに触れることができました。

2学年 見学旅行準備

自主研修グループに別れて、各々、webページなどで情報を検索し、研修の計画を立てました。インターネットを活用することで、口コミや最新の情報を参考にしながらイメージを膨らませていました。


国語 現代の国語 「水の東西」

単元:現代の国語「水の東西」

使用端末:教師:Chromebook

     生徒:各種OS端末

使用ツール:ZoomMeeting、Facebook、Canva

授業内容:単元のまとめの活動として、世界の日本語話者と日本語国際交流をしました。

オンラインの可能性は、教室を超えて世界とつながることができることです。その時に壁になるものの一つに言語があります。世界には100万を超える日本語学習者がいます。その方々とつながることはオンラインが状態化する以前には考えられないことでした。

20名近くの海外の日本語話者にご協力いただき、素晴らしい機会を得ることができました。教員が個人的に作ったつながりを活かすことにより、今後も継続的に他国の方に教室へ来ていただけるようになります。

また、鹿追高校、本別高校も同様の活動を行う際に、本校と連携しながら行うことができました。学校の壁を超えて、実践交流ができるという大きな事例となりました。