代表理事挨拶

 私は2000年9月から2021年3月まで広島大学旧第一内科学、その後改称して消化器内科学教室で教授として診療、研究、教育を行ってきました。主な研究分野は肝臓病で、肝炎ウイルスの研究や肝細胞癌、脂肪性肝炎の研究も行ってきました。退任後3年間は医療イノベーション共同研究講座で研究を主に行いました。4つの企業(フェニックスバイオなど)、4つの医療法人(知人会、たかまさ会、あかね会、うすい会)の協力により設置していただくことができました。4つの医療法人の病院(メープルヒル病院、山崎病院、土谷病院、高陽ニュウータウン病院)で大学病院に来られない患者さんの診療をしながら、今の医療では解決できない疾患の診療情報、研究材料の収集を行い、大学で研究を行っていました。

 この度さらに研究を続けるために、この財団法人を設立しました。今後も最新の技術を駆使して消化器系の疾患の研究を行ってゆく予定です。2024年4月からは私と主任研究員の土方誠先生のほか3名の研究員、7名の研究補助職員、3名の事務員による体制で研究を行っていきます。小さな研究施設ですが、海外を含め、いろいろな機関との共同研究も行い、工夫を凝らして研究を進めていきたいと考えています。また、科学の面白さ、楽しさを広く伝えるため、子供向けの教育なども行っていきたいと考えています。

 この財団を設立、運営するのにあたって、たくさんの方々から助成や応援をいただきました。私の現在の存在についての考え方も徐々に明らかにしていきたいと思っています。財団へのさらなくご協力とご支援、ご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願いします。

2022年9月28日

一般財団法人 広島生命科学研究所

代表理事

茶山一彰