開催概要
[日時]2025年6月28日(土)10:00~18:30 現地開催のみ
[場所」新大阪丸ビル新館(〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1丁目18−27)
[対象]産業医歴の短い医師(日本産業衛生学会員で産業医歴5年以内),産業衛生専攻医
[定員]36名(募集人数を超えた場合は,参加をお断りする場合があります)
[受講料]産業医部会員 12,000円,非部会員(学会員の医師) 18,000円
[プログラム]
10:00-12:00 講義(3管理と総括管理が各20分で4コマ、疫学が40分)
講義1「若手指導医が語る!労働衛生の3管理(+総括管理)の実例・経験からの学び」
<講師> かんさい産保サービス合同会社 内山 鉄朗 先生
パナソニック健康保健組合 産業保健センター 黒木 和志郎 先生
パナソニック健康保健組合 産業保健センター 西川 佳枝 先生
さんぽワークス株式会社 藤田 周弥 先生
講義2「産業医が理解しておくべき疫学について」
<講師> 大阪公立大学大学院医学研究科 産業医学 教授 林 朝茂 先生
13:30-17:00 グループワーク(2事例)
17:30-18:30 実務相談会(60分)
2025年6月28日に大阪の新大阪丸ビル新館にて「第1回アソシエイトコース(以下、Aコース)」を開催しました。Aコースは産業衛生専攻医、産業医歴の短い医師を対象に、プロフェッショナルな産業医になるために必要な知識、コンピテンシーの取得と参加者同士の交流を目的としたものです。1日の研修で講義、グループワーク、実務相談会を行いました。
講義では内山鉄朗先生、黒木和志郎先生、西川佳枝先生、藤田周弥先生に教科書では学べない、実際の経験をもとにした3管理や総括管理の現場での活用の実際を講義いただきました。また、林朝茂先生には現場での疫学の活用方法を講義いただきました。研修が始まり受講生も緊張している中で、黒木先生の「Hello everyone!」という第一声で講義が始まり、リアル開催だからこそ出来る参加者と講師の絶妙なやり取りで、良い雰囲気で講義が進みました。また、疫学の講義で「疫学の専門家が統計分析するのではなく、実務屋(実際の現場で働く人)が統計解析をすることで本当に必要とされているデータや統計が得られる」という林先生の言葉が印象的で、改めて実務と理論の両輪の重要性を理解しました。
グループワークでは参加者に提出いただいた事例をもとにした2つの事例(メンタル関連、化学物質関連)を6~7人のチームで議論、発表いただきました。Aコースの新たな取り組みとして「理想的なディスカッションやプレゼンテーションとはどのようなものか?」を出来る限り客観的に評価する「ルーブリック」を作成しました。佐々木先生、森先生、寺道先生、柴田先生を中心に、半年以上かけて何度も議論を繰り返すことでルーブリックの完成度を高めていきました。ルーブリックを活用することで、実行委員一人一人がディスカッションや発表について一定の基準をもってフィードバックをすることができ、受講生の質の高い気づきを促すことができました。
実務相談会では受講生が普段の業務で中々相談できないことを、学年の近い参加者や経験豊かな産業医に相談されていました。「近い学年でもこれ程知識や経験が違うのか」と驚いている方もいましたし、「産業医として何十年もされている先生はこの様なポイントに気を付けるのですね」と驚かれている方もいました。
最後に講師を快諾いただいた先生、産業医部会幹事の先生、企画運営・実行委員の先生、参加者の皆様に感謝申し上げ、開催報告とさせていただきます。
産業医部会会報第85号より
企画運営委員長
深井恭佑
株式会社リードウェル
実行委員長
中山雅史
株式会社大阪奈良産業サービス
産業医2年目
産業衛生専攻医
このたび、2025年6月に開催された「第1回産業医アソシエイトコース」に参加いたしましたので、ご報告申し上げます。
本コースの開催については、昨年末の医部会会報で知りました。私自身、2024年4月に臨床(消化器外科)から現職へ転職したこともあり、まだ十分とは言えない産業医としての力を少しでも高めたい、また学会などで相談・交流できる先生方とのつながりを広げたいと考え、参加を決めました。対象が産業衛生専攻医や産業医歴5年以内の医師であった点も、申し込みの後押しとなりました。
当日、会場には既に多くの方が来場されており緊張が高まりましたが、幸い顔見知りの先生方も参加されており、少し心を落ち着かせることができました。
午前中は講義形式で行われました。前半は「若手指導医が語る!労働衛生の3管理(+総括管理)の実例・経験からの学び」というテーマで4名の先生から、後半は「産業医の職務としての疫学の重要性:コホート研究の重要性を認識しよう」というテーマで林朝茂先生から講義頂きました。最初に登壇された黒木和志郎先生が、ハイテンション気味に英語で講義を始められた際には一瞬呆気にとられましたが、会場の空気が一気に和みました。また、林先生の疫学に関する講義も内容が非常に濃く、強い熱意が伝わる印象的なものでした。
グループワークの班に分かれ、昼食・自己紹介の後に、午後からはグループワーク(2課題)を実施し、最後に専門医・指導医の先生方を交えて実務相談会が行われました。グループワークでは、産業医科大学出身の先生方のチームワークや場馴れされた雰囲気に圧倒されました。私は2課題目の発表を担当しましたが、話し合いの内容を十分にまとめて発表できず、悔しさが残りました。それでも、チームの先生方から温かい言葉で励まして頂くとともに、専門医・指導医の先生からもフィードバック頂き、自身の課題を認識することができました。また、実務相談会では、自身を含め各企業の先生方から現場での課題や工夫を伺い、共有することができ、大変勉強になりました。
懇親会を含め、本コースでは多くの若手・専攻医の先生方、また専門医・指導医の先生方と交流することができ、後日、懇親会で知り合った先生方と食事をご一緒し、さらに親しくお話しできたことも良い思い出となりました。お忙しい中、このような貴重な機会を企画・運営してくださった先生方に、心より御礼申し上げます。
産業医部会会報第85号より
先日、6月28日(土)に第1回 産業医アソシエイトコース(Aコース)に参加させて頂きました。この研修会は、産業衛生専攻医や産業医歴の短い医師を対象とし、プロフェッショナルな産業医になるための必要な知識やコンピテンシー取得のきっかけづくりと参加者同士の交流を目的とした研修コースで、今回は42名の参加者が参加いたしました。研修会は、午前は講義・午後はグループワークと実務相談会で構成されており、あっという間の濃い充実した時間を過ごさせていただきました。午前中の講義1では、労働衛生の3管理(+統括管理)の実例・経験からの学びということで4名の先生方から講義を頂きました。黒木和志郎先生の講義では、作業環境管理について基礎的な知識の確認と実際の事例写真をもとに課題点の抽出とその対応方法について学びました。作業管理について講義頂いた西川佳枝先生からは、騒音性難聴の事例をもとに、全体的な対応を実施していく上での課題や問題点を整理し、現場の状況を考慮した安全対策を進めていくことの重要性を教えて頂きました。健康管理については、内山鉄朗先生から長時間労働者や、頻繁に転倒する社員の事例、継続して尿中代謝物異常が認められる事例について提示頂き、心身両面から見ることの大切さや、実際の作業の様子を直接見ることの重要性について共有頂きました。統括管理については、藤田周弥先生から事業場の騒音管理の事例をもとに、3管理を相互に関連づけて全体として機能させるための仕組み・体制づくりについてご講演頂きました。講義2では、林朝茂先生から産業医の職務としての疫学の重要性をご講演頂き、知っておくべき研究方法や概念についてとても分かりやすく教えて頂くとともに、職域における疫学研究についての事例についてご講演頂きました。午後からのグループワークでは、6~7名毎の班に分かれて、45分ずつ2題のディスカッションを行いました。産業衛生専門医試験のように、司会進行・書記・発表・タイムキーパーなどの役割分担を行い、各グループについて下さった先生方からディスカッション内容や方法について直接フィードバックを頂くことで、専門医試験対策といった面でもとても勉強になりました。今回の研修会を通じて、初めて知り合った先生方とも繋がりをもつことができ、同期との勉強会などの場を通じて継続して産業医実務の奥深さや面白さについて一緒に学び高め合うことが出来ています。仲間との繋がりといった面でも今回の研修会に参加出来て本当に良かったと思います。多忙な中、このような素敵な研修会を企画・運営を行って下さった先生方、提出事例に関してフィードバックのコメントを頂いた先生方に心より感謝申し上げます。
産業医部会会報第85号より
産業医5年目
産業衛生専攻医
各種資料ダウンロード
研修に先立ちまして、事前にPDF版テキストのご案内をさせていただきます。リンクよりダウンロードいただき、ぜひご活用ください。
パスワードは、皆様のメールアドレスに送ります。
アソシエイトコース当日は、紙媒体のテキスト冊子を配布いたしますが、モノクロ印刷となります。
PDF版テキスト・当日配布のテキスト冊子ともに、無断で複製、転載、転用、改変等の二次利用を行うことを固く禁じます。
日本産業衛生学会産業医部会
2025年度産業医アソシエイトコース実行委員
企画運営委員長
深井 恭佑 (株式会社リードウェル)
企画運営委員(五十音順)
池上 和範 (株式会社 HealthCraft)
各務 竹康 (福島県立医科大学 衛生学・予防医学講座)
佐々木 由希世 (SYC)
西 賢一郎 (ジヤトコ株式会社)
長谷川 将之 (日本製鉄株式会社 技術開発本部)
顧問
山本 誠 (ヤマハ株式会社)
実行委員長
中山 雅史 (株式会社大阪奈良産業医サービス)
実行委員(五十音順)
大須賀 淳 (三菱ケミカル株式会社 東海事業所)
世古口 真吾 (マツダ株式会社 安全健康防災推進部)
田中 博之 (株式会社リコー 沼津事業所)
寺坂 紗稀 (一般財団法人京都工場保健会)
寺道 紘毅 (株式会社 IHI)
朝長 諒 (桜十字福岡病院 産業保健推進部)
森 貴美代 (産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健管理学研究室)
グループワーク監修
柴田 喜幸 (産業医科大学 産業医実務研修センター)