窯業が盛んな瀬戸・美濃地方では、室町時代から陶製の獅子や狛犬が作られていました。江戸時代に入ると、誓願のために庶民の間でも多くの狛犬が社寺に奉納されるようになりました。この習慣は明治の初め頃まで続きましたが、日本の近代化とともに急速に失われてゆきました。
かつて市井の人々が素朴な願いや祈りを込めて作られた陶磁の獅子狛犬は、現代を生きる私たちの目にユーモラスで愛おしい存在として映り、あらたに多くの人々を魅了しています。
当店では、江戸~明治大正頃の陶磁の獅子や狛犬像を中心に取り扱っております。このほか獅子や狛犬を象った香炉等も豊富にございまして、いわゆる民藝のものから、明治大正頃の帝室技芸員の手による工芸品、戦後の重要無形文化財(人間国宝)の作品まで、幅広く取り扱っております。銀製や銅製、木製のものも一部取り扱いがございます。
画像は一例です。
当店の獅子狛犬にご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます。当店のほとんどの商品が置いて鑑賞するものでございまして、360度すべての角度から実際にご覧になって、お買い求めいただくことが、間違いがないと考えております。このためインターネット販売はおこなっておりません。ぜひご予約のうえ、ご来店くださいませ。
獅子や狛犬を購入することは、多くの方にとって非日常的な行為と考えております。価格帯も、獅子狛犬一対で十数万円程度から百万円超のものまであり、それなりに高価です。獅子や狛犬を飾ってみたいな、と思われたら、ぜひ当店にてまずは実物をご覧ください。お気に入りの獅子狛犬が見つかって、サイズや置き場所へのイメージも整って、ご予算が合えばお買い求めいただきたく存じますが、なかなか一度で決定することは難しいと思います。お手数でなければ、どうぞ何度でも当店へお越しください。良いと思われるもの、お気に召すものを納得してお買い上げいただけましたら、幸いに存じます。
購入された獅子狛犬の置き場所について、自宅や店舗、会社の応接、事務所など、皆様それぞれお考えのことと思います。設置に関しては、できるだけお手伝いさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。