今回より、PDFでなく、Web形式での配信といたしますので、スマホやタブレット等見る環境によって画面サイズが自動調整されます 

確認と同意が大切な社会

 あり得ない昭和の映像をみて、それを知らない世代がビックリするという番組が時々放送されていますが、とにかく現代は、昔に比べ、確認をする場面や、同意、承諾を得る機会が増えています。逆を言えば、昔はいろいろ緩すぎたことも多くありました。

 コンビニでお酒などを買う際の年齢確認や、スマホを機種変するときの、利用者に関する確認書類、保険に入るときや、銀行口座を開設するときの、書類の数々とその☑印に誰もが、少々うんざりするのは、正直なところだと思います。ただ、それらの手順は、それぞれの意味があり、法律に定められた対応と連動されている場合がほとんどです。

 学校で行う水泳の授業でも、当日、保護者の方から入水の許可をいただくというのは、安全上、重要な同意事項と考えております。また、文部科学省も、入水には保護者の同意が必要という指針を示しておりますので、本校だけということではありません。

 「入りません」という意思表示と、「入ることができます」という表現は、意味が異なるため、学校としては、「入水可能」という保護者様の承諾を当日いただきたいということで実施しております。

 なお、今年度はこれらの確認を、スマホによる入力に変更させて頂きました。デジタル化にすることは、学校での確認が登校前に把握できることや、複数の教員で行える事などメリットが多くあります。紙での確認の場合は、その紙にしか情報が書かれておらず、校内での情報の共有が遅くなったり、滞ったりしてしまうことも心配されます。

 本年度は現在利用できるシステムで構築しています関係で、いくつか不具合等も生じております。特に、送信したかどうかの確認ができないとか、日付の選択を間違えたなど、運用に関するご意見もいただいております。

 また、「入力を忘れてしまうので、昨年までのような紙の方が良かった」、「スマホになって、手軽になって良かった」等、と様々なご意見もいただいております。

 入れ忘れなどにより、確認ができない場合は、現在は1軒1軒、確認の電話をさせて頂いておりますどうか保護者の方に連絡がつきますように」と祈る気持ちで電話をしております。なんとかプールに入れてあげたいという子どもの気持ちを大切に思って連絡をしておりますが、軒数が多くなりますと、それだけ時間も費やし、確認が遅くなってしまいますので、朝のスマホ入力のための15秒をどうかお子様のために、お願いしたいと考えております。

カモノハシの赤ちゃん

偏食とは、食べ物の世界ですが、現代では情報の取捨選択のかたよりが結構問題になっています。しかも、これらは、自分では気付きにくいというのが、さらに大きな問題となっています。

 我々大人はもちろん子供達でも、知りたい言葉や疑問に思った言葉を、インターネットで検索します。埼玉県のある小学校5年生で行われた授業では、こんなことがありました。

 「カモノハシの赤ちゃん」がどんな姿なのかを調べようという場面で、子供達は一斉に探し始めました。すると半数の児童が同じ写真を探し当て、これがカモノハシの赤ちゃんだという結論を出しました。それは、検索結果のほとんどで上位に載っていた複数の記事であり、ほとんどの児童がその写真にたどり着き、安心しきっていたようでした。「はじめて見た」「かわいい」など。

しかし、探り当てた写真は、実は海外アーティストが作成した彫刻作品で、ある意味多くの子どもがだまされた状態になってしまったそうです。(著作権の関係でここには掲載しませんが、ご自分のスマホ等で確認してみてください

 なぜこのようなことが起こるのでしょうか。子供達にとってほとんど見たことのないカモノハシの赤ちゃんは、正解かどうかの手がかりがなく、単純に検索サイトの上位に掲載された記事だから正解として判断してしまったということです。

 このように、検索を発端とする情報のかたよりは、「フィルターバブル」という言葉で表現されているように、互いのよく似た検索パターンの中で繰り広げられてしまいます。そのため、いわゆる『都市伝説』のような情報におどらされてしまうことにつながりかねません。

 そのため、その場に行って確かめることのできない内容については、何かに頼って情報を得るということしかできません。世界に目を向けると、本当にそれが正しいかどうかは、本当に難しい作業です。子供達の学習では、多くの情報を適切に利用できる力を養っていきたいと考えております。

家庭からのWi-fi接続

 先月の学校だよりでもお願いしましたが、平日の端末持ち帰りや、長期休業中の持ち帰りでは、タブレットを単体で利用することだけでなく、オンライン上で利用することも多くなります。そのため、家庭からwi-fi接続できる事が必要です。子供達の学習環境整備についてご高配ください。なお、接続に関する相談は学校までお気軽にお問い合わせください。