大学や高専と連携し、基礎系科目(数学・物理学・データサイエンス・アルゴリズム等)、英語科目(数理情報英語)、導入講義科目(システム情報学入門)からなるプログラムを、レベルに合わせて開発し、情報教育を行う。
複数の専門分野を柔軟かつ機動的に連携させたC3(Co-Creation & Collaboration)ユニットによる教育フレームワークを構築し、異分野・異世代共創を通した萌芽的研究課題の創出、解法の探求を行う。
2025年度後期では、ドクター学生20名、マスター2年生96名、マスター1年生98名が参加し、27プロジェクトに分かれて、プログラムを実施しました。2026年1月19日(月)には発表会を実施し、具体的な課題ごとの50チームが発表を行いました。
2025年度前期では、ドクター学生18名、マスター2年生98名、マスター1年生98名が参加し、24プロジェクトに分かれて、プログラムを実施しました。
2025年度C3ユニット発表会の様子
日差しを避けて快適に歩ける都市ナビを実現!
このプロジェクトでは、夏の暑さや強い紫外線から歩行者や自転車利用者を守るために、日陰を考慮した新しい経路検索システムを開発しました。従来のナビは距離や混雑だけを重視していますが、このシステムは都市の建物の影を利用して、なるべく日陰を通るルートを提案してくれます。
国土交通省が提供する3D都市モデル PLATEAU のデータを活用し、OpenStreetMap と組み合わせて道路ごとの日陰を算出します。その後,距離と日陰のトレードオフ関係を決めて、経路探索アルゴリズムに快適な経路を計算してもらいます。
大阪市内で実験したところ、トレードオフ関係を上手く調整すると距離をわずか2%伸ばすだけで、日なたにいる時間を34%も削減することできました。将来的には、木陰や河川の要素も取り入れて、さらに快適な移動をサポートすることを目指します。
本活動の成果は、2025 IEEE 14th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2025) にて発表され、Excellent Demo Award(Golden Prize, 金賞) を受賞しました。
参考
- 国土交通省, "PLATEAU," https://www.mlit.go.jp/plateau/
- OpenStreetMap, https://www.openstreetmap.org
- Shade-aware Route Planning, GitHub https://github.com/ku-fine/Shade-aware-Route-Planning
公園管理のための 市⺠参加型アプリケーションの提案
このプロジェクトは、神戸市公園緑化協会様から公園管理や緑の価値の可視化に関する課題を共有いただき取り組んだものです。自治体が抱える公園管理に関する課題解決を目的として、『緑の価値の可視化する』という観点に着目した、下記のような市民参加型スマートホンアプリケーションを提案しました。
多くの自治体において、公園管理・整備にかかる予算や管理を担う人材が減少している一方で、すでに整備された膨大な数の遊具や樹木を含む緑地エリアについて、継続的な点検・整備を適切に行い、維持・管理していく必要があります。
そこで本プロジェクトでは、点検・管理の「新たな担い手」として市民の力を活用することを目指し、まずは、公園等に存在する緑地エリアの状況を市民自身が把握・共有できる『緑の価値を可視化する』スマートホンアプリケーションを提案しました。
本アプリケーションにより、市民は公園内の遊具や樹木の状態を記録・可視化できるとともに、緑地エリアを含む公園全体の魅力や価値に関する情報を共有可能となることを期待しています。今後は画像認識技術を組み込んだアプリケーションの実装を通じて、効率的かつ客観的な状況把握を実現していく予定です。
持続的な地域産業の発展への貢献を目的として、地域社会と連携し、デジタル技術による価値創造に寄与する高度情報専門人材の育成と地域社会への定着を促す。