令和7年度おかやま学びたい賞には、小学校29校から46作品、中学校18校から45作品の応募があり、県教育庁義務教育課において審査し、最優秀賞及び優秀賞を決定しました。
応募作品全てにおいて、「人・もの・こと」と関わりながら探究的な学びを進める姿が見られました。特に、受賞作品は、題材を自分事として捉え、自己決定し、試行錯誤を繰り返すなど、児童生徒の「学びたい」があふれるすばらしい作品です。
最優秀賞(小学校)
早島町立早島小学校 「早島の未来を守る勇者団」
テーマ:みずから考える私たちの早島(大気汚染・ゴミ問題)
早島町の川の水質をきっかけに、児童は水の歴史探検や生き物調査等を行い、理科の学習と関連付け、環境問題のつながりを学んだ。「早島町や世界の環境問題を解決する」という課題を設定し、大気汚染やゴミ問題についての解決策を思考ツールで整理し、国語で学んだ提案書の作成を活用した。
最優秀賞(中学校)
岡山県立岡山操山中学校「つなぐ布プロジェクト」
テーマ:アップサイクル素材NUNOUSを使った商品の開発
岡山発のアップサイクル素材「NUNOUS(ニューノス」の認知度向上を目指し、中学生ならではの視点でIDパスケースをデザイン、商品化した。デザイナーからの助言やアンケートを基に改良し、東京や地元百貨店で販売、PRを行った。企業や商業施設と連携しながら地域資源を活かし、持続可能な地域づくりに結びつける実践的学びを行った。
優秀賞(小学校)
新見市立野馳小学校 「芸備線を守り隊」
テーマ:廃線の危機!?芸備線を救おうプロジェクト!
芸備線は地域の生活や観光を支える重要な路線だが、利用低迷により存続が課題となっている。クラス内や地域の人との話し合いを重ね、課題解決に向けた取組をブラッシュアップした。児童は存続に関わる人々の努力を知り、利用者増加の取組を考えて関係者に提案した。
和気町立佐伯小学校 「3年生」
テーマ: 目指せ!友達100人!佐伯なかよし大作戦!
地域の人の名前や顔を知らないことを課題とし、国語科や社会科と関連付けて探究に取り組んだ。計画や役割分担を通じて多くの地域の人と交流し、関わり方や仕事、温かさを学んだ。さらに、友達になった人に感謝を伝えるためパーティーを開催し、準備や改善を重ねながら地域交流を深める活動を続けている。
優秀賞(中学校)
岡山県立岡山操山中学校 「高梁紅茶をPRし隊」
テーマ:高梁紅茶の魅力をPR
高梁市で生産され和食に合う「高梁紅茶」の認知不足を課題と捉え、祖父の紅茶づくりを起点に探究を進めた。ターゲットに応じたチラシの作成、販売イベントでのPR、SNS運用に挑戦した。知人から助言を受け改善し、多様な人や地域資源と関わりながら学びを深めた実践である。
赤磐市立桜が丘中学校 「大自然」
テーマ:ネオポリスに名物をつくろう
人口減少と高齢化が進むネオポリスを盛り上げるため、清水白桃を使ったパウンドケーキ作りに挑戦。廃棄桃をジャムに加工して使用した「エコ」「安い」「おいしい」ケーキを完成させた。販売は未実施だが、菓子店に試食してもらい助言を受け、販売場所を検討しており、地域活性化につなげたい。
学びたい賞フォーラムの様子
岡山県総合教育センターをメイン配信会場として、岡山県内各地の小・中学生がオンラインでつながりました。22校39チームが13グループに分かれて意見交流を行い、各グループのファシリテートを井原高校、瀬戸高校、津山高校、玉野光南高校の高校生が担いました。
意見交流では、探究的な学習を進めていく過程で感じた「困った」「難しい」「思うようにいかない」ときに、どのように考えたり、行動したりしたのかを紹介し合いました。地域や校種を超えた児童生徒がオンラインで交流する(フィードバックし合う)ことで、自分の生き方を考えたり、学びの価値を再発見したりすることができました。
【おかやま学びたい賞フォーラムの内容】
1 開会あいさつ
2 児童生徒による意見交流
3 最優秀賞、優秀賞及び奨励賞発表
4 夢育アドバイザーからの講評
5 児童生徒による振り返り・発表
6 教育長からの講評
交流後、未来の自分にどんなメッセージを送ったか教えてください。(一部抜粋)
【小学生】
・この活動を通して、地域の人と仲良くなれたね。
4年生になっても5年生になっても6年生になっても地域の人と仲良くしよう。
・発表をする機会が多かったから、人前で堂々と話すことができるようになったね。
いろいろな人と関わってきたから、自分の考えをたくさん言えるようになったね。
中学校でもその経験を活かしてたくさん伝えよう。
・大きくなったらお年寄りと交流できるイベントの司会をしてみよう。
これからも「やってみたい」を大切にして、チャレンジを続けてね。
【中学生】
・探究の活動を通して、学校や人のためになるようなことができるようになったね。
中2になっても常に人を思うことを大切にしていこう!
・探究を通して、諦めず他の方法を探し続けるということの大切さを学んだね。
高校に行っても探究活動の楽しさややりがいを他の人にも伝えていこうね。
・この探究の学びを生かして、これからも「挑戦すること」や「諦めないこと」を大切に取り組んでいこう!
学びたい賞フォーラム参加者へのメッセージ
夢育アドバイザー
熊谷 愼之輔
「学びを深めるために」
探究活動を行う過程で、目標を再設定したり、新たな課題を解決したりする場面がたくさん見られ、学びを深めていると感じました。
これからは、総合的な学習の時間の活動と教科で学んだ見方・考え方をもっと繋いで、行ったり来たりしながらさらに学びを深めていってほしいと思います。
岡山県教育委員会 教育長
中村 正芳
「行動する学びが未来をつくる」
これからやってみたいことや探究活動への情熱をたくさん聞くことができてうれしかったです。実際に作ったり、いろいろな人に所に行って相談したりした活動を通して、粘り強さやコミュニケーション能力も高めていましたね。
これからも皆さんの夢や目標に向かっていくチャレンジを応援しています。