岩沼市教育委員会
リーディングDXスクール
リーディングDXスクール指定校
リーディングDXスクール研修会
市町村教育委員会GIGA担当者研修会
令和5年7月14日 会場:岩沼市役所(視察:指定校)
宮城県内の市町村教育委員会GIGA 担当者等が情報交換を行うことでの横のつながりを深め、相談しやすい環境を構築することで、県内のGIGA スクール関連事業の推進と教育の情報化を進めることを目的とし、多くの教育委員会GIGA担当職員とGIGA スクール構想の推進に向けた情報共有を行いました。
宮城県教育庁義務教育課課長補佐(指導主事)皆川 寛 様(文部科学省学校DX戦略アドバイザー)から全体講評をいただきました。
夏季研修会
令和5年8月24日 会場:岩沼市役所
GIGAスクール構想で求められている「個別最適な学び」と「協働的な学び」をどのように授業づくりに取り入れていけばよいのか、先生方と共に考える研修会を開催しました。聖心女子大学現代教養学部教育学科 益川 弘如 教授をお招きし、「深い学び」にせまる授業づくり」~知識構成型ジグソー法による授業デザインの手法~ と題してお話いただきました。
当日配布資料及び講演より
<学習科学からみた「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業のすがた>
学習者が自分で答えを作る
⇒子供が自分で答えを作っていく授業。
まとめ→子供の口から出させる。
答えの理由や根拠を出せるかどうかがポイント。学習者同士が考えながら対話して、自分の考えを少しずつ変える
⇒得意な子も苦手な子も話し合いながら自分の理解を深めていく。学んだことが次の問いを生む
⇒しっかりしたまとめを教師からもらってすっきり終わるのではなく、その先にもっと知りたいことが思い浮かぶような授業。
<参加者の感想>
多くの参加者が新しい授業スタイルを学び、今後の授業に活かしていくことができるという感想を寄せてくれました。
模擬授業を通じて、自分の授業で活用するイメージを持つことができた。
ジグソー法を活用するにあたって、授業のねらいやゴールを教師側がきちんと持つことの大切さも改めて実感することができた。
知識構成型ジグソー法は「個別最適な学び・協働的な学び」の一助となることを体験的に学ぶことができた。特に、これらの学びは順序が決定しているものではなく、協働的な学びを先に行う方法があることに納得した。
AIドリルの検証結果がとても興味深かったとのことで、授業での活用や家庭学習でのより効果的な活用に生かしていけそうだと感じた。
学校DX戦略アドバイザー訪問①
令和5年9月1日 会場:岩沼北中学校
内容
フリー参観(2時間)
DX担当による校内の取組の説明
文部科学省学校DX戦略アドバイザー 板垣 翔大 氏 (宮城教育大学教育学部准教授)による指導・助言
【校務について】
校務での活用からのスタートはとてもよい。先生方の使い方が慣れる。授業への利用が自然に可能となる。
ただICTに置き換えているのではなく、先生方の働き方の改革にもつながっている。トランスフォームができている。
回覧文書の電子化はとてもおもしろい。互いに状況を確認できるようになる。
授業時数の確認も有効である。管理職が確認できる。教務や先生方同士で確認できる。→ 学校間で共有できると更におもしろいのではないか。
【授業について】
どの授業でもICTを活用していた。
完了したものを全体で確認するだけでなく、途中でどうなっているのかについても大事にするとよい。
白紙参照、途中参照、他者参照の3つがある。一人一台端末を更に十分に使用してほしい。先生の生徒の把握ができるから、有難いはず。的を射ていない生徒がいないか、画面の中で把握できる。
「書きましょう、提出しましょう、みんなで見てみましょう。」だと、先生がハンドルを握ってしまっている。これも協働的だけど、一斉個別、一斉協働という言い方になってしまう。自分で個別なのか、協働なのかについて自己選択していけるとよい。これを行えると、主体的になる。
学習者主体で行うと、教室の中が混沌とすることがある。何をやっているか分からない。そのため、把握できる環境を作ってやると良い。
<タイピングについて>
最初は大変だけど、後で恩恵を実感するものである。
学校DX戦略アドバイザー訪問②
令和5年9月8日 会場:岩沼小学校
内容
授業参観(1時間)
文部科学省学校DX戦略アドバイザー 板垣 翔大 氏 (宮城教育大学教育学部准教授)による指導・助言
「IndiviFLIS」という名前をつけて、キャンペーン的に行っているところがすばらしい。そ れが教師や子どもたちに共有され,浸透してきている。子供たちが動けている。クラスルー ムを全員開くまでに 6 秒ということで,子供たちにスキルが身に付いている。
ジャムボードと最低限の情報を保証してあげているところも良い。また,色々な情報源や まとめ方を子どもたちが選んで行っているところがすばらしい。
見通しを持つ場面では、25 分の使い方を最初にチーム内で考えているグループもあり、よか った。
二つの課題があったが、自分たちで一つに絞るか「自分はどれをどのくらい達成できるか」 「そのためにどういう活動をするか」を決定する場、プロセスを工夫するともっと自分の目 標を立て、振り返りを行うことができるのではないか。自分はどのような方法で学習してい ったのか、どのくらい達成できたのか学習方法の振り返りも行うことができる。
単線型(教師主導)と複線型(クラウド活用型)の学習方法の比較についての説明
→複線型:白紙を共有し、他者参照することで協働を自己決定
ジャムボードの画面と実際の児童の姿から、学習状況の把握を行っていくために、教師の立ち位置が重要である。
生成AI研修会(岩沼北中学校)
アディッシュ、文科省指定パイロット校である宮城県岩沼市立岩沼北中学校で 生成AIの授業を開催
(アディッシュ株式会社ホームページ)
生徒向け講演会
生成AIの活用と仕組みやモラルを学ぶ
生成AIの活用と仕組みやモラルを学ぶ
令和5年11月21日 会場:岩沼北中学校
令和5年10月、県内唯一のパイロット校に指定された岩沼北中学校では、生徒が文章や画像を作る生成AI(人工知能)を活用するため、使い方を学ぶ講演会を実施しました。全校生徒約200人が、生成AIの仕組みや利便性、モラルについて学びました。
生成AIを、社会の授業で生徒の答えを読み込ませて深めることに使ったり、技術の授業でウェブサイト作成に活用したりして、パイロット校としてモデルを創出していきます。
講師:アディッシュ株式会社(東京) 小山未紗 様
教員向け研修会
校務や学習指導への生成AIの活用を知る
校務や学習指導への生成AIの活用を知る
令和5年12月1日 会場:岩沼北中学校
岩沼北中学校及び岩沼市内情報化推進リーダーを対象に、生成 AI の仕組みや利便性、校務や学習指導における活用方法について研修を行った。
研修講師:NPO 法人 みんなのコード 竹谷正明 様
リーディングDXスクール指定校視察
岩沼市への視察記録
秋田県大仙市立中仙中学校様の視察
令和5年9月27日 視察:岩沼小学校及び岩沼北中学校
千葉県野田市立清水台小学校様の視察
令和5年10月25日 視察:岩沼小学校及び岩沼北中学校
宮城県教育委員会の視察
令和5年10月31日 視察:岩沼北中学校
岩手県一戸町教育委員会様の視察
令和5年11月15日 視察:岩沼北中学校
佐賀県武雄市教育委員会様の視察
令和5年12月5日 視察:岩沼小学校及び岩沼北中学校
北海道喜茂別町立喜茂別小学校様の視察
令和5年12月8日 視察:岩沼小学校
テクノ・マインド株式会社様の視察
令和5年12月11日 視察:岩沼北中学校
宮城県東部教育事務所、石巻市教育委員会、登米市教育委員会、東松島市教育委員会、女川町教育委員会の視察
令和6年1月30日 視察:岩沼小学校及び岩沼北中学校
多賀城市教育委員会、多賀城市内小中学校、石巻市立鹿又小学校、松島町立松島第二小学校の視察
令和6年2月19日 視察:岩沼小学校及び岩沼北中学校
宮城県大河原教育事務所、柴田町教育委員会、角田市教育委員会、川崎町立富岡中学校の視察
令和6年2月26日 視察:岩沼小学校及び岩沼北中学校
県内外(LDX指定校等)への視察記録
JAET全国大会(三沢大会)
令和5年10月27日 @三沢公会堂
参加者の感想
今回JAET全国大会に参加し、DXの推進の妨げとなっているのが私たち教師自身であることを痛感した。慣れのなさや変化への抵抗感から、デジタルとアナログの二極化で考えてしまったり、子供のより良い学びを最優先できなかったりしてしまうことで、DXの促進に歯止めをかけてしまっていた。その中で、講演の中で提示された、「主体的・対話的で深い学びの実現と、それによる資質・能力の育成との相関性について」や、「主体的・対話的で深い学びとICT機器の活用」のデータから、いよいよ慣れや抵抗感の問題ではないことを明らかにすることができたのとともに、様々な研究報告・発表から、それらを打開するための多くのヒントを得ることができた。来年度は新研究を行なっていくこととなるが、子供の学びへの主体性を大きな柱にしていきたいと考えている。岩沼小や他学校などにも協力を仰ぎながら、本校でもDXの加速を進めていく中で、子供の主体性な学びを創造し、資質・能力の更なる育成に努めていきたい。
今回JAET全国大会青森大会に参加させていただき、数多くの学びと刺激を得ることができた。ICTの活用に関しては、堀田先生の「学力向上のためには授業改善が必要。授業改善にはICTが必要不可欠。」というお話が特に印象に残っており、これからは授業改善につながるICTの活用が大切になってくるということを強く感じた。また、「教員のマインドチェンジ」の必要性について、教員は子供に「教える」ものという考えからシフトし、教員が子供から「教えてもらう」、子供同士で解決させるなど、「子供に委ねる」場面も大切だという話を伺い、教員が柔軟な考え方ができるようにシフトしていくことが必要だと感じた。学校現場では、「こうじゃなきゃいけない」「こうあるべきだ」という考えが根強い。特に中学校では、高校入試が紙で行われているという関係もあり、問題を解かせたり、まとめさせたりするのも「紙がいい」と考える教員が少なくない。それ故に、ペーパーレス化、デジタルへの移行もなかなか進まない現状がある。今回の全国大会で学んだことを生かし、子供たちの学力向上及び情報活用能力の育成のため、デジタルとアナログそれぞれの良さを生かせるように、勤務校での研修を進めていきたいと考える。
宮城県大崎市立古川第一小学校への視察
令和5年12月8日
東京学芸大学附属小金井小学校への視察
令和5年11月16日
参加者の感想
東京学芸大学附属小金井小学校の視察では2年生の音楽の授業を見学しました。先生が、楽器の練習時間や発表の形式などを自ら選択させる様子に感銘を受けました。子供たちは自分たちで自発的に授業に参加しているように見受けられ、先生が「どうおもう?」や「どうしたい?」といった問いかけを積極的に行っていることが印象的でした。これらのアプローチを自分の授業に取り入れたいと感じました。実際に授業では楽器や歌、踊りの練習に取り組む子供たちがとても生き生きとしており、彼らが自らのアイデアを活かして音楽作りを楽しんでいる様子が見られました。
さらに、研究協議会では、グループ人数の構成や学習環境の構築によって子供たちの学びがより豊かになることが議論されました。その場での活発な意見交換から、子供たちがより深く学ぶための新たなアプローチについて学ぶことができ、実践に活かしたいと思いました。今回の視察は、自発性を重んじ、子供たちの個性を伸ばす教育手法について多くの示唆を得ることができました。
石川県加賀市立橋立小・中学校への視察
令和5年11月21日
参加者の感想
子供達のICT活用スキルが非常に高かった。教師が指定するのではなく、学習に応じて適切なツールを子供達が自ら選び考えて活用していた。(ICTが文房具化されていた)
スプレッドシートを活用して子供達の習熟度を把握していた。習熟度を可視化することで個別のニーズに合った支援を行いやすく、また生徒も学習が進んでいる級友にアドバイスを求めやすくなっていたと思う。また、おたすけボックスで生徒の支援に即時に対応できる点も参考になった。
学習環境が整っていた。開放的な学習スペースや図書室など、子供達が主体的に学びやすい環境であった。
画面収録によるパフォーマンス評価の有効性
データ分析を示さなければ、説得力に欠ける
自由進度型学習が指導できる教員の多さ
分科会メンバーの話し合いから、学力=学習内容の取得という意識が固着している教員は多いことが分かる。知識の記憶と再生を最上とする学力観から変えていく必要がある。
改めてロイロノートの価値が高いことを認識した
自由進度学習ー本時の目標を進度チェックシートへ入力(各自の目標)
基本的に単元ごと全員が終わるような内容のものだが、できる子に更なる課題を与えて進度を合わせていく(例:早くできた生徒には小テスト作成させる)
必要だったらICTを使う(子どもに判断を委ねる)
個別最適な学び、協働的な学びの一体化ーヒントカード、説明動画(YouTube)を見ながら、友人と話し合い、教師に聞きに行く
振り返りも進度チェックシートへ入力
学習DXでは、生徒が必要なときに必要なICT(アプリ)を使用して学習に取り組んでいました。特に印象的だったのは、授業で使われていた進度チェックシートでした。自己の目標や振り返りを入力するだけのものではなく、一人一人の自由進度の状況確認ができるタブや、お助けボタンなどがあり、授業全体が計画的に設計された上で使用できるツールであると感じました。それを、生徒たちが当然のごとく、自然に使用していました。小規模校で教職員数や1クラスの生徒の人数が少ないこともあり、実施できることなのかもしれませんが、先生方はDXの取り組みについて共通認識をもち、組織的に行っているようで大変参考になりました。この進度チェックシートは実際に使用しているデータをいただいたので、私自身、新しい単元で使用し、事例を作りたいと思います。
山梨県甲州市立塩山中学校への視察
令和5年11月29日
参加者の感想
塩山中学校の数学の授業では、授業の初めに授業の進行や評価の基準であるルーブリック、使用する資料などをクラスルームで共有していました。この取り組みは生徒たちが授業内容や課題について明確な理解を持ち、どのように取り組むか迷うことなく、授業に集中できたように感じました。このクラスルームでのアプローチは、翌日に視察した塩山南小学校でも同様な手法が見られました。このような小中一貫した取り組み方は、生徒たちの学びを支援し、進学におけるスムーズな移行を促進するものと思われます。また、市教育委員会が授業の方法に関する指針をまとめた冊子を作成していることも興味深い点でした。この冊子は教育の統一性を促進し、市全体で一貫性のある教育方針を打ち出すための有益であると感じます。岩沼市の教育が将来に向けてより良い方向に進んでいくための示唆に富んだ視察でした。
広島県広島市立牛田中学校への視察
令和6年2月7日
参加者の感想
牛田中学校の取組【数学】
自由進度学習で、他者参照 知識・思考の言語化 教師の支援が印象深かった。