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00 再帰新星かんむり座T星の新星爆発による明るさと温度の関係
新星爆発を繰り返すかんむり座T星は、2023年に爆発の兆候がみられたことから2024年2月から9月ごろに爆発すると言われていた。そこで私たちは、かんむり座T星の新星爆発を捉え、明るさと温度(色指数)の関係を調査しようと考えた。方法としては、Seestar S50で撮影した画像を使って、BプレーンとGプレーンそれぞれのかんむり座T星の光度を抽出したのち、色指数sB-sGを解析してかんむり座T星の色変化をモニターする。1月20日現在爆発は起こっておらず爆発による明るさと温度の関係を検証できていないが、静穏時の周期変動と爆発の前兆と疑われる色指数の変動が認められており、その値はわずかに低下していることから、色は青く、すなわち表面温度の上昇が示唆される。
02 捕食者による被食者の形態変化 〜ヤゴがオタマジャクシの尾長を増加させる〜
私たちは北海道大学大学院水産科学院と水産科学研究院が発表した「臨機応変ｰオタマジャクシの柔軟な防御形態変化ｰ」という論文を読み、オタマジャクシと捕食者が生じるような近接的な環境におくとオタマジャクシが防御として機能する形態反応を示す事がわかった。そこから私たちは接触からではなく捕食者が体から出すなんらかの物質や視覚から得られる情報の影響で形態変化が起こったのではないかと仮説を立てた。実験➊では、3つの研究条件を立てた。1つ目はおたまじゃくしのみの飼育、2つ目はやごをビーカーに入れおたまじゃくしと同じ水槽で飼育、3つ目はやごをネットに入れおたまじゃくしと同じ水槽で飼育した。実験➋では、おたまじゃくしの写真を撮り、尾の高さと体長を正確にはかる。→コマごとにおたまじゃくしの動きを見て、泳ぎの速さや瞬発性を調べる。
03 ドクダミを使った肥料の検討
04 立ち幅跳びのメカニズム
本研究の内容は、立ち幅跳びの動きの映像を分析し、その 動きを力学的に説明し立ち幅跳びの運動メカニズムを説明 することである。先行研究によると、立ち幅跳びにおける各 関節の記録に対する貢献度は股関節、足首、膝、肩が大き いことがわかった。そこで本研究ではまず膝の角度に注目 することにした。実際に私達で 1人10回ずつ記録、映像をと り、相関係数のグラフにまとめえみることでグラフの密集を さがした。結果として特に密集は見られなかった。次に簡易 的なフォースプレートを使用して腕振りの角度を変えて、か かる圧力の違いを調べた。結果として、角速度が大きくなる ほど鉛直下向きにかかる力が大きくなることがわかった。
05 CAM植物を用いた室内CO2濃度の調節
二酸化炭素の割合が高くなると人体に影響を及ぼす。私たちが寝ている夜間、二酸化炭素は増え続けるため、息苦しさや頭痛がしてしまう。そこで、二酸化炭素濃度を減らすために植物は利用できないのかと考えた。調べていく中で植物には色々な性質があると知り、私たちはCAM植物とC３植物に着目して研究した。箱の中を室内と見立て、中に植物とCO2センサーを入れる。昼verは光を与えることで、夜verは黒い袋を被せ光が当たらないようにすることでそれぞれの状況を再現した。結果を比べると、夜verではC3植物よりもCAM植物の方が傾きが大きく、値が減っていった。また、昼verはどちらも似たように減少していった。これらより、CAM植物の方が効率よく光合成することがわかった。
06 小型地震再現装置の作成と波形の再現
地震大国である日本は、昔から地震関係の研究が盛んであるが、 使用される地震再現装置は大規模で高価なものが多い。 そこで、小型かつ安価な再現装置を作成することで研究の容易さを高め、更なる地震研究の発展に貢献したいと考えた。また、小規模な装置である利点を活かし、主に地学の教材として用いる段階までいきたい。調査方法として、3Dプリンターで装置を作成し、Arduino Science Journalを装置に取り付け、加速度の変化をグラフに表し、 入力したデータの波形と再現した動作の波形を比較し、精度の視覚化を可能にする。今回設計した装置は地震動による建造物の振動のうち、平面的な動作の再現を目的としている。 ラック&ピニオン構造を使用しており、モーターによるピニオンギアの円運動を、ラックギアを介することで直線運動へ変換している。この構造をねじれの位置に二段構造で設置し、平面的な動作再現を目指す。
08 外国人に選ばれるまち大崎市
在留外国人について調査していた際に、来年度大崎市に日本語学校が開校することを知った。それについて調査する中で参加した多文化共生理解講座で、東北大学の留学生の方々にインタビューをし、日本に来た当時に食事や生活面で困ったことがあったことがわかった。日本語学校の留学生も今後同じような悩みを持つのではないかと考え、その問題の解決のためにマップアプリを開発する。機能は、食事や雑貨屋などの留学生が必要とする情報を項目ごとに検索できるものにする。日本語を学びにくる留学生の学びの一環になるように基本はやさしい日本語での表示をし、災害情報は留学生の母国語で確認できるようにする。また、留学生が来ることにより学校や学生寮の周辺地域の住民が不安を抱えていることもわかった。不安解消のためには互いを知ることが必要だと考え、両者の交流の場を設けることを大崎市に提案する。開校に合わせて大崎市などに協力を働きかけて、この二つを実現することを目指す。
09 未来を変える分別の力
私たちは「未来を変える分別の力」をテーマにSDGsやリサイクルなどに焦点を当てて探究している。この探求の目的は地域のリサイクル率を向上させ、環境負荷を減らすこと、住民のゴミ分別意識を高め、分別が正確に行われる仕組みを作ることである。方法としては、地域にあるリサイクル工場に電話をし地域のリサイクル状況や単価や分別の質が、落札数量や落札単価にどのように影響するか調査する。また、リサイクル率が高い地域を調査してゼロウェイストなどの政策を調査する。 他に、実際にボランティア活動に参加することでゴミの処理方法や何の種類のゴミが多いかを調べる。調査からは、大崎市のリサイクル資源の落札数量は年々減少していることが分かった。つまり、住民の分別意識が十分に浸透しておらず、適切に分別されていないことが分かった。また落札単価は増加していることから地域全体の分別が無色瓶の品質が徐々に改善されていることがわかった。
10 事実の取り扱い方について新聞から考察する
近年、マスメディアが発言する情報の信頼性が問われている。私たちの研究目的は、事実の取り扱い方について新聞から考察することだ。そこで私たちは、新聞社の報道姿勢に違いがある点に着目しこの研究を始めた。方法としては、大手5社と称されている朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、毎日新聞を使用し、本文・図表に着目して報道姿勢の違いについて比較研究を行う。本文についてはAIテキストマイニングという手法を用いる。研究結果について、都知事選の当選結果の報じ方は各社とも開示率が異なるものを掲載していた。また毎日は本社集計のものを使用し、実際の開示結果とは異なっていた。本文は産経、日経、毎日は選挙について、朝日はこれからの都政について、読売は野党の伸び悩みについて報じていた。衆議院選の結果は各社で細かい数値は違うが、全体的な結果としては同じだった。使用写真も異なっていた。
11a 大崎市のカラスによる鳥害を緩和する
近年、人間の生活圏においてカラスが引き起こす様々な被害が社会問題となっているが、大崎市においても例外ではなく、古川地域ではカラスによる糞害が深刻である。大崎市ではカラスの生態調査は行われておらず、今後対策をする際に参考とする情報量が不足している。単なる一時的な被害対策ではなく、効果的かつ生物多様性を考慮したものを講じる上では、カラスの生息状況を明らかにすることが必要である。本研究では、大崎市におけるカラスの生態を分析し、カラスとの共存が可能な被害対策を提案することを目的とした。結果、大崎市内での調査により3箇所のねぐらを特定した。また、市役所及び東北電力へのヒアリング調査から、現在の対策方法がカラスのねぐらに干渉するおそれがあり、生息状況に影響を与える可能性が考えられる。本研究の結果から、ねぐらの調査を継続して行い、ねぐらの場所を考慮した対策を組むことが重要であると考えた。
11b直播と農業コスト削減〜これからの農業のために〜
私たちは、米農家の農業人口減少や農業コストの増加により全国的な米の生産量の減少が進んでいることを知った。それを改善するために安定した生産量を確保し広面積での稲作を可能にすることを目的に研究を進めてきた。初めに、私たちは従来の育苗栽培ではなく直播栽培に着手した。そこで仮設田んぼを作い直播の実験をしてみた。実験から作業時間が大幅に削減されるメリットと共に酸欠や鳥害、虫害などのデメリットにより生産量が大幅に減少することがわかった。それらのデメリットを改善するためにリゾケアxlを活用することで改善できると考えた。リゾケアxlは酸欠を改善させるほかに鳥害、虫害を防ぐ効果もあることがわかった。また、ドローンを活用することで直播や肥料散布のほかデータを得ることができれば労働力を抑え、広面積での稲作を可能にし農業者の収入増加やコスト削減、米の値段を安くできると考えました。
12 ベンハムのコマの色の見え方の個人差
ベンハムのコマとは、白と黒のみで模様が描かれたコマで、回すと色がついて見える不思議なおもちゃである。色が見える原因は明確には解明されていないが大脳による影響や錐体細胞による影響があると言われている。 色の見え方には個人差があり、その要因には錐体細胞の数や感度の個人差、老化による錐体細胞の感度の低下、色覚異常などがあると考えられる。今回私たちはベンハムのコマの色の見え方に個人差がある要因が、3種類の錐体細胞（R・G・B）それぞれの応答速度に違いがあるからだと仮説を立て、幅広い年層の人々に実際にベンハムのコマを見てもらい、見えた色を入力してもらうという調査を行なった。本研究はその結果をRGBの数値としてデータ化することで色の見え方の個人差の法則性を見つけ、人の色が見える原因を理解し、自作の装置でその再現を図ることを目的としている。
13 pH変化が珪藻の分布へ及ぼす影響について
珪藻は世界中の幅広い水域に生息している藻類であり、丈夫なケイ酸質の殻をもつ。化学的な調査や水生昆虫などを指標とする調査に替えて、河川における識別珪藻群法が確立されている。珪藻は、一般的な生物が生息し得ない環境にも生息しており、酸性環境に適応した珪藻群が存在することも明らかになっている。そこで私たちは、江合川の源流で湧出している強酸性の沢や、強酸性火山湖である潟沼に着目し、pH変化が珪藻の分布へ及ぼす影響を調べることを目的とした。潟沼から採取した珪藻を解析すると、ピヌラリア属と考えられるものを含め4種類の珪藻が見られた。また、江合川水系の３つの河川と鳴瀬川の珪藻をpHの異なる溶液で培養したところ、珪藻の分布に変化が見られた。このことから、強酸性下で優占した種類は上流から下流にかけて減少する傾向があり、珪藻は河川のpHの履歴を反映する指標となる可能性があると考えた。
16 雑草マルチを活用して家庭菜園を豊かにする
私達は雑草マルチについて研究している。雑草マルチの様々な利点として家庭で雑草抜きをした後に出てしまう大量の雑草ゴミをそのままマルチとして活用し、肥料にできることである。家庭菜園を充実させるとともに雑草ゴミを減らすことを目的とし、今回の実験では道端に多く見られる外来種のセイタカアワダチソウに着目して実験を行った。実験内容は２つプランターを用意して片方のプランターにセイタカアワダチソウの葉を敷き詰めたラディッシュを育て、もう片方にはなにも敷き詰めないノーマルのラディッシュを育てた。それぞれのサイズ、成長スピードの違いについてまとめて結果は葉の枚数や茎の長さや太さに違いが見られた。
17 ペットと防災
私たちの研究内容は「ペットとの防災」です。ここではペットを犬や猫などの小型の哺乳類を指します。皆さんは同行・同伴避難という言葉を知っていますか。2024年に起きた能登半島地震ではペットがいるから避難所には行けないという方が多くいました。そこから大崎市では避難所にはペットを連れて行けるのか、必要なことは何かを考えてみることにしました。災害看護教育の実態調査によるアンケートでは同伴・同行避難を希望する人は98%でした。ですが、ペットの災害対策をしている人は52%でした。このことよりペットへの災害対策を考える必要があると感じました。市役所に話を聞く、環境省や市のホームページを参考にするなどをして避難に必要なものなどの提案をします。調べた結果は古川地域・仙台市の避難所ではペットとの同行避難は可能でした。ですが、毛布や食料はないため持参しないといけません。仙台市では他にも注意することが多くありました。ペットと避難するにあたり持ち出す物の提案としては、食料、薬、首輪、リード、健康手帳、トイレ用品など普段使っているものがあげられます。避難所で必要なことは、ケージ等の中に入ることを嫌がらないように慣らすことや不必要に吠えないなどです。避難所ではペットを飼っている人だけではないのでりへの配慮が必要です。このことをおさえて、人間だけでなくペットへの災害対策も進めていくことが重要だと考えます。
18 雑草茶
江戸時代に書かれた本草書である「大和本草」には雑草が薬として有効活用でき、煎じて飲まれていたと記されている。現代では邪魔な存在となった雑草を煎じてお茶にし、成分の分析や飲料としての価値を検証しようと考えた。目的は、雑草の有効活用､大崎市の耕作放棄地の再利用、急須を用いた日本文化の継承。方法は､毒性のないヨモギなどの雑草を使う。水分除去に自然乾燥，加熱乾燥，凍結乾燥｡湯温には、98℃，55℃。抽出時間には2分，10分。これらの水分除去、湯温、抽出時間を組み合わせてお茶を作り試飲する。結果は、凍結乾燥、2分、98℃で作ったお茶が渋みやえぐみがなく、かつ風味がよかったため最も有力だった。
19 嗅覚・視覚と味覚の関係
私たちの研究内容は味覚と視覚と嗅覚の関係についてです。みなさんはかき氷のシロップは本当に味が違うのかと疑問に思ったことはありますか。私たちの班ではシロップの味の感じ方が異なっていて、そこからどうして人によって味の感じ方に個人差が出てしまうのか疑問に思いました。そこから、目隠しをして食べる や 鼻をつまんで食べる などの条件を変えてかき氷を食べる調査方法を考えました。現在、食べ物の好き嫌いによる若年層の糖尿病や高血圧症などの生活習慣病が問題視されています。そこで私たちは子供の野菜嫌いに着目し、この調査の結果によっては、野菜の見た目を変化させれば、野菜嫌いを克服することができると考えました。今後、研究を行い、そのような問題を改善していきたいと思っています。
21 3秒ルールを菌の量から正しいかどうかを調べてみよう
このテーマにした背景は私達が小さい頃に聞いていた3秒ルールについて興味をもったので調べたいと思いこのテーマにしました。目的は実験を通し食べ物を落としたときの菌の量を観察し3秒ルールが正しいかどうかを調べるということです。次に実験の方法について説明します。方法としては、食べ物を床に落とし落とした食べ物を寒天培地につけその後インキュベーターの中に入れ、菌を培養し1週間後に菌の量を観察します。結果は1秒と3秒では菌の量に差が見られましたが3秒と30秒ではあまり変化が見られませんでした。今後の予定としては、今回の実験結果を先行研究と照らし合わせながら、菌の種類や変化を調べ、まとめていこうと思います。
23 牡蠣VSシロボヤ
私たちは地元の食材を生かした探求をしようと地元の食材を調べ、大豆や米、鱈などの食材に視点を当てていましたが、あまり土地ごとに変化がないことから牡蠣に焦点を当てることにしました。宮城県産牡蠣の生産量の多さは全国で有名ですが、日本1位というわけではないことから、日本1位にする為にどんなことが出来るのかを調べ始めました。令和6年度宮城県産牡蠣の水揚げ量がシロボヤによって激減し、牡蠣祭りが中止となったニュースをみて、効率よくシロボヤを駆除し、また生産量を増加させようと考えました。現在生産量1位である広島県は、シロボヤが住みやすい環境の中でも影響をあまり受けておらず、今年度と前年度の生産量の変化がありませんでした。宮城県と広島県の海の環境やシロボヤ対策などを比較し、新たな対策方法を見つけ出します！
25 お米をおいしくたきたぁ〜い！！
私たちは毎日のお弁当のご飯が冷たく硬いので、美味しくない(原因は冷たくなることで水分がなくなりアミロースが低下すること)ため美味しいままにする方法を家庭で実践できるようにすることを目標とし､取材と実験を行った。まずおにぎり屋へ取材をし、お米を炊くときのコツとしてみりんを入れることを教えてもらい、私たちはみりんをはじめ「調味料を使うことでご飯が冷めても美味しさを保つポイントがあるのでは」という疑問が生まれた。解決するためにお米を炊く時に調味料（ごま油、料理酒、みりん）を大さじ一杯程度入れ、炊きあがった後十分待ち実食する実験を行った。調味料なしは、ツヤ・香りがなく少し硬くまとまりやすい。ごま油は、ツヤがありごま油の香りがし、柔らかくまとまりがある。料理酒は、ツヤ・香りがなく少し硬くまとまりにくい。みりんは、少しツヤがありお米の香りがし、少し柔らかくとてもまとまりやすい。以上の結果を得た。
29 愛おしくなるねぇ、線香花火 。
線香花火は、日本の夏の風物詩として親しまれている伝統的な花火の一つです。私たちは、探究を重ねていくうちに線香花火が江戸時代に誕生したことを知りました。現代まで長きに渡って受け継がれる線香花火の魅力について探ることで線香花火の儚さの秘密に迫り線香花火をより深く楽しむことを目的として探求を進めてきました。探究を進めていくうちに、私たちは線香花火が「蕾→牡丹→松葉→散り菊」と4段階に変化しながら火花を散らしているという情報を得ました。そこで、4段階変化という線香花火特有の特徴を活かし、各変化に要する時間の間隔を、日本産の花火を使用し燃え始めから燃え尽きるまでの様子を動画で撮影して統計的にデータにまとめるという方法で実験を行いました。実験より、蕾の平均燃焼時間は約6.8秒，牡丹の平燃焼時間は約7.6秒，松葉の平均燃焼時間は約26.3秒、散り菊の平均燃焼時間は約75.9秒という結果が得られました。
30 立ち幅跳びの記録を伸ばすには
私たちは、近年起こっている児童・生徒の体力低下に焦点を当て立ち幅跳びをテーマとして研究を行ってきた。また、立ち幅跳びの記録向上に本研究が効果的にはたらくならば、先行研究に見られるような児童のみを対象にした対策だけでなく、高校生など同世代の人々に対しても体力低下を抑制しうる対策になるのではないかと考え、2つの実験を行なった。 それが、①"班員5人を対象に、跳躍距離を調整しながら跳ぶことで実験前後で距離に差が出るのか"と、②"腕の反動と膝の屈伸が記録にどう影響するのか"についてである。結果として②に関しては、上記の2つの要素が、跳躍動作と密接に関わっていることが示されたが、①の方はあまり有効的なデータを得ることはできなかった。その原因として、実験対象が高校生であること、実験の再現度があやふやだったことなどが挙げられる。 今後の活動として、あやふやだった部分を調整し、再度研究を行っていきたいと思う。
31 分かりやすさと親しみやすさを兼ね備えたピクトグラム
私たちの研究テーマは「分かりやすさと親しみやすさを兼ね備えたピクトグラムの作成」だ。ピクトグラムは記号がもつ意味を言語を用いずに表すことができ、その簡素化されたデザインから公共の空間に広く浸透している。しかし一方で、現在使用されているピクトグラムの中には意味が誤って伝わってしまうものも存在する。本研究の目的はそうしたピクトグラムを改善し、意味の誤認を防ぐことである。改善にあたって、私たちは「分かりやすさ」を構成する要素を抽出し、誤認が発生しやすいピクトグラムに適用した。こうして新たに作成したピクトグラムが研究の目的に則したものか、改善前と比較することで検証した。私たちはこの探究活動が、社会における問題を解決するための一助となることを望んでいる。
32 睡眠を使った学力向上の方法
私たちは睡眠のタイミングが記憶力に影響を与えるのではないかと考え、暗記をしてから寝るまでの時間差を調べる研究をした。日本全国でみると宮城県の平均点は全国平均を下回っていたり、世界でみると年々学力調査の点数が下がっている。また、勉強した後に睡眠をすると睡眠をしなかった時よりも成績が上がった結果がある。このことから、睡眠が勉強をする上で大事と考え、より記憶力を上げるためには勉強と睡眠の間の時間も関係するのではないかと考えた。実験する人はクイズ形式の暗記テストに5分間取り組み、テストを行うタイミングは寝る直前、2時間前の条件で実施し、差を明確にするために睡眠時間を固定したり、同じ場所で暗記学習をするという条件も加える。この方法を用いて一番記憶が定着できる時間を導き出して大崎、宮城県の中高生の学力を上げられるのではないかと考えた。
33 これを食べれば成績UP！〜天才への第一歩〜
私達は「これを食べれば成績UP！〜天才への第一歩〜」というテーマで探究を行いました。皆さんは勉強をしている時に集中力が続かず、勉強が捗らない事はありませんか？そんな状態をできるだけなくし、勉強効率をあげたいという考えから今回のテーマを設定しました。私達は、勉強効率をあげるには脳の働きが密接に関係していると考察し、脳の活性化に関わる成分を含んだお菓子を食べてその成分を摂取すれば脳が活性化される＝集中力を高められるという仮説を立てました。仮説を証明するために私達は、脳の活性化に関わる成分とされている「コリン」「アスタキサンチン」「アントシアニン」「ブドウ糖」などの成分を含んだ食材を探し、その食材を使ったお菓子を作りました。そして内田クレペリン検査というテストを行い、お菓子を食べる前と食べた後でテストの結果にどのような違いが出てくるのかを検証しました。
34 日焼け止めの成分による紫外線防止効果
私たちは日焼け止めによる紫外線防止効果について探求している。私たちは普段から日焼け止めに入っている成分に疑問を持たず使用している。そこでそれぞれの日焼け止めにはどのような違いがあるか知りたいと思った。この探求の目的として、日焼け止めの成分のうち、どの成分が紫外線に対して効果を発揮するのかを理解することで、安全性や効果の強さなどの観点から、様々な局面においてどの日焼け止めが適しているのかを突き止める。実験方法は、紫外線によって黒く変色するバナナの皮をヒトの肌と仮定し、それぞれの日焼け止めを塗ったものを用意する。日が当たる場所に2時間ほど置き、２日経過したものを観察する。結果は、紫外線吸収剤→紫外線吸収剤&紫外線散乱剤→紫外線散乱剤の順に効果が高かった。このことから、肌が焼けるのを防ぎたい場合は紫外線吸収剤を、自分の肌に合った成分を使いたいなら紫外線散乱剤を使えば良いのではないかと考察した。
35 学習環境と高校生の集中力の関係性
テーマ設定の理由は、高校生になると自分の将来に向けての準備が本格的にスタートします。人それぞれの進路は異なり、さまざまな学習環境に適応していかなければなりません。そして、大学進学を考えている人が多いと思います。そこでは私たちは学習環境に着目しこのテーマでの研究をすることにしました。目的は、自分の将来を見据えてより効率の良い環境で学習、一人一人の成績向上することです。実験方法は高校2年の黎明生6名で400マス計算を行いました。場所は教室。時間は15分間に設定し実験1、2両方とも日数を置いて1人につき3回ずつ行いました。実験1では、無音、雨や山などの自然音、雑音の3つをそれぞれ流しなが400マス計算を行い、実験2では実験1で正答率が1番低かった雑音をさらに細かく分け人の話し声と工事音に分けて実験を行いました。実験結果は、実験1は無音が正答率が高く雑音は1番低い結果になりました。実験2では、話し声の方が工事音より正答率が高くなりました。
36 宮城の猫の殺処分数減少に向けて
宮城の保護猫の現状を知り、野良猫について調べていくうちに、殺処分数が一番少ないのは富山県だと分かった。富山県と宮城県ではどのような取り組みの違いがあるのか気になり、調べようと思った。宮城の猫の現状を知ってもらいたい、殺処分数を減らすための取り組みについて考えたいという目的で、殺処分数が少ない県は不妊手術をしてくれる病院数が多いからではないのか、また殺処分数が多ければ保護猫の譲渡数は少ないのではないかと仮説を立てた。全国で殺処分数が少ない上位の3県を調べ、保護されたうちの殺処分数と譲渡数の割合。そして、取り組み数を比較したところ、保護された数が多いからといって殺処分数が少ないというわけではないことがわかった。そのことから不妊手術数、病院数は殺処分数に関係ない。また、殺処分数が多い県ほど猫の譲渡数が少なく、譲渡数が多い県は独自の政策を行なっていると考察した。
37 限界突破！つけ置き大作戦
現在、衣類などの汚れを落とす際は洗濯機と洗濯用洗剤を利用することが多い。そんな中で私たちは洗濯機と洗濯用洗剤を使わずにどこまで汚れを落とすことができるのかに興味を持ち、実際に自分たちで実験をすることで確かめたいと考えたため、「限界突破！浸けおき大作戦」というテーマを立てた。実験の方法としては、油溶性のチョコレート、水溶性のコーヒー、不溶性の墨という3種類の汚れを付けた布を、酸性のレモン汁、中性の食器用洗剤、アルカリ性の重曹を使ってそれぞれ浸けおきし、汚れの落ち具合を比べた。この実験からは、食器用洗剤で最も汚れが落ち、レモン汁を使用したものは汚れがあまり落ちないという結果が得られた。また、洗濯用洗剤を使用したものは汚れが広がりにくかった。
38 噴火による経済損失を減らすために
現在富士山がいつ噴火してもおかしくない状況である。噴火した場合の被害として､特に停電の被害の原因である碍子に注目した。碍子それ自体は､電柱と電線を絶縁させるための器具のことで、この碍子に湿った火山灰が付着することで絶縁能力が弱まり､閃絡などで停電が発生する。我々の班はその碍子に着目した。導電性を調べる実験を行い、その結果水分を含んだ火山灰が最も導電性が高いことがわかった。次に湿った火山灰の付着した碍子は絶縁性を失うのかを実験した。しかし火山灰が碍子の表面を滑ってしまい、うまく実験を行うことができなかった。コーティング等を考えたが、同様の理由により失敗となった。閃絡を起こす碍子は、経年劣化も遠因として考えられる。富士山の噴火による被害想定額は1兆を超え、計り知れない損失を負うことになり、それを負うのは被災した人々なのである。その損失を小さな碍子で変えられるならば、これほど良いことはないだろう。
39 昆虫食のこれからの可能性
昆虫食についての探求をした背景は地球温暖化や資源枯渇などの環境問題が深刻化するなかで、持続可能な食料生産は世界的な問題となっており、今後も増加が見込まれる世界の人口に対応していくために食料供給能力の高い昆虫食が必要だと考えたから。目的は今当たり前のように食べている牛肉や豚肉、鶏肉と比べて昆虫食がどの程度の利用をこれから見込めるのかを調べる。方法は、1つ目に牛肉や豚肉、鶏肉との栄養価や飼育の仕方などについて比較する。2つ目に実際にグループの中やまわりの人に試食してもらい3段階で評価してもらいメリット、デメリットをあげる。結果は、昆虫食は導入した方がいいという結果に至った。その理由は排出する温室効果ガスが少ないことや可食部が100%など環境に良いメリットを多く挙げられ、味の面では良いという結果を多く得られ、見た目を調理して変えれば食べられると考えたから
40 大崎市におけるパートナーシップ制度の導入について
現在日本で同性婚は認められていないが、同性パートナーシップ制度を定めている自治体がある。(以下パ制)パ制とは『自治体がLGBTQカップルに対して「結婚に相当する関係」とする証明書を発行し、様々なサービスや社会的配慮を受けやすくする制度』だ。宮城県は仙台市のみ導入しており、栗原市でも導入が検討されている。日本では「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」が2023年に公布されている。この法律は性的指向や性自認に関わらず等しく基本的人権を享有する権利があるという基本理念に基づく。この法律のもと大崎市における多様性の尊重を進める目的で大崎市にパ制を導入するために探究をしている。方法として、市役所の方や市議会の方と話し合い、他の自治体の条文も踏まえて私達で条文を作成し協議する。またSDGsとの関連、日本の同性婚に関する訴訟を調べ、導入に向けて働きかける。
41 災害後の心理ケア
近年では毎年のように全国各地で自然災害が頻発し、甚大な被害が発生しています。私たちは目に見えるものではないため対処するのが遅れやすくなってしまう被災者の心理ケアに焦点を当てて探究活動を行なっています。具体的な方法として、災害や心理ケアについてまとめてある論文を読み、災害時の被災者支援における課題解決を行う組織であるJVOADにインタビューを行いました。その結果、災害後の子供は不安症状を起こすようになり、幼ければ幼いほど症状が顕著に出ることを理解しました。加えて、その不安を和らげるために共感することや居場所を与えることが重要だと考えました。最終的には早期に適切な心理ケアをどのように行うのか、また今後もし災害が起きた時、適切な対処の仕方を知っておくことで相手の心だけでなく、自分の心についても適切な処置を行えるように心理ケアについて周知させたいと考えています。
42 公共交通機関の利便性向上
私たちの班は過疎地域の交通手段の充実を目指し、加美町をモデルとして探究を行っている。私たちは普段から公共交通を利用しており、その中で「料金が高い」「最終のバスの時間が早い」「家からバス停までの距離が遠い」といった不便を感じることがあったため、具体的に調べてみようと考えた。そこで、加美町役場を訪問しお話を伺ったところ、半数以上が加美町の公共交通を不便に感じており、運賃の改定や駅への直行便を新設、ダイヤ改正を求める声が多いことがわかった。これらの課題から、各地域から駅への直行便を新設する案や時刻表改正案を考案した。高齢者や学生にとって、バスは生活に欠かせない移動手段であるため、利用者のニーズに合わせた解決策が必要である。
43 大崎市の特産品を使った菓子開発〜地域活性化を目指して〜
私たちは、大崎市の特産品を使った菓子開発〜地域活性化を目指して〜をテーマに活動してきました。このテーマにした背景に、近年、少子高齢化や若者が地域外に流出してしまう問題があることがわかりました。このような状況を踏まえ私たちの目的は、大崎市は世界農業遺産に認定されているので、米粉を使った菓子を開発し、地域活性化に貢献することです。方法は、実際に米粉を作って販売している菅原商店さんに訪問に行き、アドバイスや紹介を受け、菅原商店さんが連携している工房パルコさんと共同して商品を開発することです。現在パルコさんと連携して米粉のスイーツを開発中で、2月3日から販売予定なので、販売されたら売り上げや来客数を調査し、結果を出す予定です。
45 美しい髪を作るために
私たち45班は、美しい髪を作るために何ができるのかというテーマのもと活動してきました。このテーマにした理由は、家族や友達など身近な人が髪について悩んでいると知ったからです。どんなケアをしているのか聞いてみた結果間違った方法でケアをしていることがわかりました。このことから、私達は髪の構造をしっかりと知り、その上で正しいケアの方法を知って欲しいと考えました。 今回の目的は、髪を美しい髪を作ることです。そのためには髪の性質を理解することが大事だと考えました。髪の性質を理解する事で生活の中で髪に与えられる刺激を最小限に出来ると思います。実験では2つの乾かし方を試しました。普通に乾かすのと、ドライヤーと髪を離して乾かし最後に冷風で乾かすのでは2つ目の方がツヤが出て手触りが良くなったので、冷風を当てるとキューティクルが引き締まり、髪にツヤを出す効果があることが分かりました。
46 子供の体力向上させっぺ！〜健康で笑顔いっぱいを目指して〜
私達の班は「子供の体力向上」をテーマに探究を進めています。 現在、子供の体力が全国的に低下してきているだけでなく、SNS の普及によって子供達が外遊びをすることも減ってきています。そこで、私達は子供の体力向上を目的に、まず宮城県の子供の体力度や外で遊ぶ子供の有無について調べました。 宮城県の公式ウェブサイトのR6小学生の体力調査結果から、宮城県の体力は男女共に全国平均とは僅差であること、全国的にも右下がりであること、宮城県（男）は今後上昇が期待できることが分かりました。また、公園調査の結果から、人は大体いないが遊具は比較的新しいこと、トイレや休憩所、ミニグラウンドなどの設備は良いこと、草木が生い茂っていたところがあることが分かりました。この結果から、屋外ではなく屋内なら子供が遊びに来るのではないかと思い、屋内に子供達が遊べるような施設を作れば良いのではないかと考えました。
48大崎市の備蓄率が低い理由
私たちのテーマは「 大崎市の備蓄率が低い理由」 です。 私たちがこのテーマにした理由は、 元々備蓄率を上げ るというテーマをもとに様々な地域や県の備蓄率を調 べていくうちに、 そもそも大崎市の備蓄率がなぜ他より も低いのか探究しようと思ったからです。 研究方法は他 の備蓄率が高い県と大崎市を比べて意識の違いやなぜ 意識が高いのかを調べます。 研究結果としては備蓄率が 高い県は災害に対する意識が高く、 条例などを制定し ていることがわかっています。 それに対して大崎市は、 計画がありますが実際に呼びかけなどがないのでその ことを知らない人も多いと考えられます。 ここから考察 できることは防災に関する機会が少ないため備蓄をす る意識が少なくなっていき、 備蓄が面倒くさいと考える 人が多くなっているのではないかということです。
49 幼児の記憶
多くの人が小さい頃読み聞かせや歌、復唱などを使った活動をしてきただろう。本研究の目的は幼児の記憶力をより効率的に上げられる保育園や幼稚園での活動は何なのか自分たちで確定させ、その活動を多く取り入れてもらい幼児の成長を促すことだ。聴力を使った記憶は鮮やかなイメージを描く豊かな想像力、創造的なひらめき力や情報処理能力も優位に発達する。さらに言葉豊かな聴覚刺激が十分に蓄積されているため語彙力や言語能力も高くなる傾向にあると他研究で明らかになっている。そこで、音楽の有無で幼児の記憶力は異なるのかを研究したいと考えた。研究内容は架空の名前をつけた絵を用意し保育園へ行き、絵を見せながら幼児と歌う、絵を見せながら幼児に復唱してもらうという二手に分かれて行うというものだ。最終的に研究結果をまとめ冊子化して保育園などに配り、幼児の脳の発達をより良いものにする手助けをしたいと考えている。
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