修了生の声

平成29年度卒 : 石田 聖真 

創薬化学大講座 合成薬品製造学研究室 修士課程修了

製薬企業 研究職

-本学大学院への進学のきっかけ

研究職を志望しており、大学院には元々進学予定でした。本大学院を選んだのは4年時の研究内容に満足しておりそれを継続できること、ある程度の厳しさも含めて担当教諭の支援が手厚かったことです。

-大学院での生活

平日は朝から夜まで実験などを行い、傍らで院生講義やその課題をこなしていました。また年に3、4回は学会に出ていました。週末になると友人と食事をしたり、出かけたりしていました。大学院途中までバイトもしていましたが辞めて主に奨学金で生活をしていました。

-現在の仕事

現在は念願叶い製薬会社で研究職として、医薬品の製法開発や、その他先端技術の技術開発などに従事しています。周囲の学生との研究環境の差は気になるかと思いますが、入社以降研究環境に依存した差を感じたことはほとんどありません。

-受験を考えている学生へ

本学の学生には博士課程で海外留学をしたり、その後研究員や研究職に就く学生が多く居るなど、総合的に質の高い学生が揃っていると思います。また建物や設備も新しく、良い環境で研究生活を送ることができると思います。目標を明確にして受験勉強、そして研究を頑張って下さい。

-本学大学院への進学のきっかけ

製薬会社の研究職を目指していたが、多くの製薬会社で修士課程修了以上の学歴を求められたため、大学院進学を決めた。本学大学院を選んだ理由は進学の推薦があったこと、所属する研究室の研究内容・雰囲気が気に入っていたことの2つが大きい。

-大学院での生活

毎日20時〜22時まで研究室にいたと思う。大学院でやるべきことは実験と勉強の2つに大別されたが、勉強は難しく月毎のテスト勉強が億劫だった。一方で実験は、数を重ねる毎に着実に進歩することが楽しかった。

研究以外でも、今でも尊敬する先生に出会えたことも含め、良きメンバーに恵まれ、充実した生活を送ることができた。

-現在の仕事

製薬会社で品質管理業務を担当しており、合成反応によって生み出される原薬とその中間体について、主にHPLC、GC等の分析機器により、成分に異常がないか確認している。人によって分析結果のばらつきがあってはいけないので、分析は解析方法も含めて全て手順化されており、手順通りに正確に行う必要がある。これらのルーチン業務に加えて、各国への医薬品の承認申請や試験方法の改善検討も業務の一つである。常に正確かつタイムリーなデータを求められることから毎日緊張感があり、業務内容も多岐に渡るため大変やりがいのある職種である。

-受験を考えている学生へ

大学院の生活は学部の時とは全く異なり、新たなスタートを切るチャンスです。

私は研究室に入るまでは部活動、遊び、バイトに時間を費やし、勉学とは程遠い生活していました。しかし、研究室配属を機に心機一転研究に没頭し、論文や学会で発表する等成果を残すことができました。

受験を考えている学生の皆様にはそれまでの生き方に捉われず、大学院入学を機に新たな目標を掲げて突き進んでほしいです。そして、大学院で多くのことを学び、充実した大学院生活を送ってください。

平成28年度卒 : 須藤 祐亮

創薬化学大講座 合成薬品製造学研究室 修士課程修了

製薬企業 品質管理職

-本学大学院への進学のきっかけ

製薬会社合成系研究職を志望しており、就活までに薬学やプロセス化学とは何か、理工学部と薬学部の有機合成研究の違いを知ることを目的としていました。そこで、薬学部かつプロセス化学に繋がる有機合成研究ができる本学大学院への進学を決めました。

-大学院での生活

研究に打ち込める環境が整っており、短いスパンで研究成果をまとめることができました。産学問わず招待講演が多数開催され、各分野最先端の研究にも触れられます。また、大学全体の結束力が強く、研究室対抗スポーツ大会など楽しい行事も多いです。

-現在の仕事

理学部から専攻していた有機合成と岐阜薬科大学大学院で学んだプロセス化学を活かし、製薬会社でプロセス化学研究に従事しております。薬学やプロセス化学を学んでから就職できたことは本当に良かったと実感しています。

-受験を考えている学生へ

進学前は薬学の知識がないのに大丈夫かと心配でしたが、岐阜薬科大学のアットホームな雰囲気に不安はすぐに払拭されました。専攻分野の幅が広がっただけでなく、挑戦力、忍耐力、順応力もつき、人としても成長できる良い経験でした!ぜひ、岐阜薬科大学に進学を!!!

令和二年度卒 : 山本晴香

創薬化学大講座 薬品化学研究室 修士課程修了

製薬企業 プロセス研究

令和元年度卒 : 大内一輝

生体機能解析学大講座 薬効解析学研究室 博士課程修了

製薬企業 研究職

-本学大学院への進学のきっかけ

大学院に進学したのは、より専門性のある研究力を身につけたい!と思ったからです。今から思えば当時は、研究力とは実験スキルくらいのイメージしか持ち合わせていませんでした。しかし大学院に進学して、研究力は、実験スキル以外にも、コミュニケーション力・テーマ提案力・実験計画の能力・トレンド把握力・指導力・論文執筆能力・プレゼン能力など、たくさん含む総合的スキルであることを学びました。そして大学院にはそれらを身に付けるチャンスがたくさん散りばめられていました。私にとって岐阜薬科大学大学院は学びと挑戦の機会を提供してくれる場所でした。

-大学院での生活

刺激の連続でした。私は病院との共同研究で、iPS細胞を用いた病態理解の研究に従事していました。当時の最先端技術に触れることができ、かつ業績にもつなげることができたのは、自分にとってかけがえのない財産になりました。この多施設共同研究を通じて、周囲の方々とコミュニケーションをはかりながら研究の成果物 (論文や学会発表) の最適解を求めていく、ここに研究の醍醐味があると感じるようになりました。私自身、大学院生活を通じて、成功よりも失敗のほうが圧倒的に多かった大学院生活でしたが、数多くの失敗から上記のような経験・気づきも多くさせてもらい、研究者としてだけでなく人間として、人生で一番成長できた大学院生活だったと感じています。

-現在の仕事

現在は製薬企業の研究職 (薬理系) に就いています。私が所属する部署は、新規テーマ創出からはじまり、社内ライブラリーから薬の種になる化合物の探索・選抜を行い、化学系の部署が創製した化合物の評価をメインミッションとしています。さらに、化合物のプロファイル (物性) をブラッシュアップしたり、メカニズム解析等を行います。このように、私の所属する部署は、常に社内化合物の成長と並走しています。企業における創薬研究も正解がない中で仕事を進めていきます。何が最適解なのか、まずは自分で考え、周囲の社員の方と協業しながら進めていく。上記の大学院の生活での経験がまさに生きていると実感しています。

-受験を考えている学生へ

研究はインプットではありません。研究は自身のアイデアをもとに作り上げた、世界初の発見をアウトプットする仕事です。わくわくしませんか?私は初めて自分の名前が載った論文が世界に公表された時の喜びは一生忘れません。みなさんにも是非、研究の世界に足を踏み入れてもらって、知的探求心をもって科学の分野でご活躍されることを心から願っています!

-本学大学院への進学のきっかけ

所属研究室での自身の研究に興味を強く持っており、博士課程に進学することでこれまでの研究を更に発展させたいと思ったからです。また、この研究室は研究力を高められる環境であると感じたからです。

-大学院での生活

熱心に研究に取り組む学生が多く所属する研究室でした。日々各々の研究に関して議論をしながら、お互い切磋琢磨し研究に励んでいました。本学での研究室生活は今までの人生の中で最も濃密な期間の一つです。

-現在の仕事

現在は製薬会社で研究職をしております。現在の業務において、大学院生で培った論理的思考力、傾聴力、粘り強さは現在の仕事でも存分に生かされていると思います。

-受験を考えている学生へ

興味のある研究室の先生方に積極的にアプローチして研究内容を聞いてみると良いと思います。ビジョンを持って主体的に研究に向き合うことは、研究者としての自己成長につながります。そのような自己成長の機会を沢山与えてくださる大学だと感じています。

令和元年度卒 : 溝口貴洋

生体機能解析学大講座 薬効解析学研究室 博士課程修了

製薬企業 研究職