センター長ご挨拶

 本学は基本理念として「ヒトと環境にやさしい薬学(グリーンファーマシー)」、教育理念として「グリーンファーマシーに基づく薬学専門職業人の育成」を掲げています。

 グリーンファーマシー教育推進センターは、これら理念に掲げた「グリーンファーマシー教育」を推進することを目的として2006 年に設置されました。薬剤師も含め、医療に携わる者には高度なコミュニケーション能力とともに豊かな人間性および高い倫理観が求められます。本センターは、本学の「グリーンファーマシー」を目指す基本理念の下に、「豊かな人間性と強い倫理観に支えられた優れた人格の形成」、および「医療薬学と創薬科学の高度化に対応しうる人材の養成」に必要な教育を推進する学内拠点として位置付けられ、学部および大学院の教育目標を達成するための具体的な教育内容・方法などを立案、実施に参画し、その結果の評価をもとに改善に努めることを任務としています。

 本学において開講される講義では、グリーンファーマシー教育(ヒューマニズム教育とエコロジー教育)に関連する話題が多数扱われ、医療人に求められる豊かな人間性を涵養し、医療、研究、環境などに関する高い倫理観、高度なコミュニケーション能力を身につける機会が提供されています。本センターはそれらグリーンファーマシー教育の効率的な修得と質向上のため、種々のアンケートの実施・集計および各種委員会との密接な連携による全学的な教育施策の企画と開発、改良を行っています。また、本学のグリーンファーマシー教育のさらなる充実と発展に寄与することを目標として、学生の教育や生活に関する情報の継続的な収集と教育内容や教育システムに関する多変量的評価(IR分析)を実施することにより、教育カリキュラム・評価系の改良に向けた情報提供も行っています。


                              グリーンファーマシー教育推進センター長

 松永 俊之