元気座熊鈴プロジェクトの部

東日本大震災の津波被災地を北から南へ歩んだ160万歩。

その中で育まれたご縁により生まれた熊鈴です。

津波被災地である東日本太平洋沿岸部を歩いてみよう!そう思い立ち断続的にまる4年、青森県八戸市の蕪島を起点として千葉県は犬吠埼まで総歩数約160万歩をかけて歩き切ってみました。その間、数え切れないほどの出会いや出来事に恵まれ、歩き通すことができたのはその「感動の連続」があったことに他なりません。また特に北東北のリアス式海岸の三陸沿岸部を歩いて感じたのは海でもあり山でもある…という独特の地形。随所に姿を現す雄大な自然の風景に魅了されるとともに、この地域一帯はツキノワグマの宝庫であるのだという事を実感しました。ハイカーとしてこの地域を歩いた上では熊鈴は最低限の備えであると実感した体験からもツキノワグマをあしらった熊鈴を作ってみたいとの想いに至りました。この構想について当初よりご理解とアドバイスをいただいた方、キャラクターのイメージを描いていただいた方も、160万歩の中でご縁をいただいた方々であり、皆様より力を授かり実現しました。この元気座熊鈴を通じ人々と熊たちとの不要不測な遭遇を避け自然との共生を図るとともに被災沿岸部を相互に繋ぐ交流のツールになれば幸いです。

この160万歩の行程におきまして三陸の美しい海の景色を防潮堤で閉ざされてしまう前に自らの脚とこの目で脳裏に焼き付けることができた事、そしてたくさんのご縁に恵まれた事。人生最大の宝となりました。