Q1.
米子工業高校はどんな学校ですか?
A1.
米子工業高等学校は、米子市内にある専門学校です。
大正12年4月(1923年)の開校以来、89年の伝統をもつ高校です。開校時には、鳥取県唯一の工業高校として設立されました。
1万8千人を超える卒業生が県内、県外を問わず、各界で活躍されており、地元ばかりではなく広く「米工」の名で知られています。
特に、関東、東海、関西、岡山、広島、大山町にはそれぞれ卒業生による同窓会「米工会」があります。
普通科と同じ授業も受けながら、入学した科独自の「授業」や「実習」を行います。
将来の進学や就職など、様々な希望に対応し、部活動も盛んです。
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Q2.
米子工業高校は、どこにあるのですか?
A2.
列車通学でも、最寄り駅が近く、便利なところにあります。
JR境線:「博労町」から、徒歩5分
JR境線:「富士見町駅」から、徒歩5分
JR山陰本線:「東山公園駅」から通う生徒も数多くいます。
バスは、皆生線:「日ノ出町」下車徒歩5分。
もちろん、自転車や徒歩でも通学可能です。
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Q3.
どうすれば、入学できますか?
A3.
入学選抜には、“推薦入試”と“一般入試“があります。
推薦入試:中学校からの推薦による入学選抜試験を受けて、合格する。
一般入試:学力検査による入学選抜試験を受けて、合格する。
また、本校の求める生徒像を、以下に紹介します。
ものづくりができる技術者になり、産業界で活躍したい生徒。
資格をとり、自分の可能性を伸ばす生徒。
部活動を通じて、自分の心身を鍛え、パイオニア精神を身につけたい生徒。
大学や上級学校に進学して、自分の目指す分野を更に深めたい生徒。
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Q4.
工業高校は、普通学校・総合高校とどう違うのですか?
A4.
普通高校は、主として国語、数学、英語等の普通教科を、ある教科は幅広く、またある教科は深く学習します。
工業高校は、普通教科の他に、それぞれの専門学科に応じた工業に関する専門科目を学習します。
特に教室での授業(“座学”といいます)だけでなく、色々な機械、設備、測定器などを使った体験的な学習(“実習”といいます)を行います。
工業高校では実習によって、座学で学習したことを確かめたり、色々な技術を自分の体験を通して身につけることができます。
およそ、普通教科60%、専門科目40%の割合で学習します。また工業大学出身者や、企業経験など専門性の高い先生が授業を担当されます。専門学校と呼ばれるように、工業高校では、学科の特色を活かした実社会で評価される専門性の高い内容を学習しますので、実社会に通じる専門性・即戦力を身につけることができます。
詳しくは、各科の教育課程表を見て下さい。
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Q5.
「工業」では、どんな勉強をするのですか?
A5.
どんな新製品でも、いきなり私達の手元には届きません。
新製品を設計する人、設計通りの性能が出ているかを確認するための製品作り(試作)をする人、試作品を評価する人、製品を工場で生産するための設備を創る人、その設備を使って、思ったように工場で生産できるのかを確かめる人、実際に工場で製品を作る人、等数多くの人の手を経て、新製品は私達の手元に届くのです。
また、橋や建築物などは、実際に試作をして強度などの性能を確かめることはできません。(試験で壊してしまう事は出来ないからです。)
このようなものでは、理論的に強度などの性能を求めることが不可欠です。
工業高校は、ものづくりの基礎・基本となる事柄や、機会の構造や働きなどの基礎知識となる色々な専門科目を、「各科」の徳初kに応じて学びます。
座学:国語、数学などの普通教科と同様に、教室で学習する専門科目を“座学”といいます。
実習:ものづくりの「組立て」や「実験」などは、内容に応じた専門の部屋(“実習室”といいます)で様々な技術を自分で体験しながら学びます。
これを、専門科目の中で、「実習」といいます。「実習」は「パソコン実習」などと名称を付けて呼び、それぞれの科によって特長があります。「実習」は10人程度の少人数のグループで行うので、確実に技術を身につけることができます。
レポート:企業(会社)で仕事をすると、仕事の結果をまとめた報告書を書かなくてはいけない事も出てきます。
「実習」でも、実習の内容、結果、結果に対する考察をまとめた報告書(“実習レポート”と呼びます)を提出します。
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Q6.
実習があると聞きましたが、どんな事をするのですか?
A6.
米子工業高校には、様々な設備・機械が導入され、その使い方や仕組みを学ぶ授業(実習)があります。
例えば、「機械科」では、“旋盤”や”自動制御装置”、「電気科」では、“電気配線”や“電気の特性“など、「情報電子科」では、“コンピュータ”を使用したりしています。
「環境エネルギー科」では、最新の“分析器”、“バイオテクノロジー”を、
「建設科・土木コース」では、“測量”、“製図(CAD)”などを、また「建設科・建築コース」では、“製図”や“建築CAD”、“設備(エアコンや安全設備)”関係も学びます。
CAD:Comnputer Aided Design の略
コンピュータ援用設計とも呼ばれ、一般にはコンピュータを用いて機械や建築、電子回路などの設計をすること。またはコンピュータによる設計支援ツールのことを指す場合もある(CADシステム)。
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Q7.
「電気科」と「情報電子科」の違いは?
A7.
「電気科」と「情報電子科」 のどちらも、電気分野と情報分野について学びますが、学ぶ内容は大きく違います。
大まかに言うと、生活に欠かせない電気エネルギーがどのように作られ(発電)、どのように工場や家庭のコンセントに送られ(送電)、どのように利用されているのか(モータ、照明など)を学ぶのが「電気科」、情報化が進みどこでも使われるようになたコンピュータや、ラジオ、テレビ、電話など、コンセントから後の電気機器や製品のことを学ぶのが「情報電子科」 です。
強電(電気技術):主に「電気科」が学習します。
・発電
・大きな電圧、電流を使う電気機械
・工場、家庭の電気配線などの電気設備 等
弱電(電子技術):主に「情報電子科」 が学習します。
・小さな電圧・電流の通信機器や音響機器
・電子回路、半導体部品 等
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Q8.
「土木コース」と「建築コース」の違いは?
A8.
「土木コース」は測量・土木設計・製図・施工を中心に学習をします。
「建築コース」は建築物に関する設備の学習や建築物の内外の環境に関する学習を
します。
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Q9.
「土木コース」と「建築コース」はどのような募集になっていますか?
A9.
「土木コース」と「建築コース」のどちらを学ぶかを決めて、入学願書を
出願します 。但し入学後のクラスは同じです。普通教科は一緒に、専門に関する
授業や実習はそれぞれのコースに分かれて学習をします 。
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Q10.
米工では、パソコンも使えますか?
A10.
米子工業高校では、全学科で使用するパソコン室が2室と、CAD(キャド)室があり、最新のパソコンを”実習”、”課題研究(3年生) ”などの授業で使用することができます。
また、各教室にもパソコンがあり、休み時間などには、自由に使用することもできます。
科によっては、生徒一人一人が自分のIDを持ち、パソコン室で使用することもできます。
もちろん、「情報技術基礎」や「実習」の時間に、”日本語入力”、”表計算”などコンピュータを多目的に利用する使用法も学びます。
Mcrosoft Teamsを導入しています。生徒一人一人にアカウントを提供し、連絡、課題の提供と回収、アンケート、協働学習、オンライン授業等で用いています。
*CAD(キャド) Computer Aided Design の略
コンピュータ援用設計とも呼ばれ、一般にはコンピュータを用いて機械や建築、電子回路などの設計をすること。またはコンピュータによる設計支援ツールのことを指す場合もある(CADシステム)。
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Q11.
どんな資格が取れますか?
A11.
現代は、「資格の時代」とも呼ばれます。
米子工業高校では、将来役に立つ資格取得にも力を入れています。
特に工業系の資格は、実社会で要求される実践的なものがたくさんあります。
(工場などでは、仕事の上で国家資格が必要、つまりその資格がないとできない仕事もたくさんあります 。)
各学科の特色によっても違いがありますが、代表的なものでは卒業後工業界で役に立つ以下のような資格が取得できます。
○危険物取扱者(乙種4類)
○第二種電気工事士
○測量士補
○計算技術検定
○情報技術検定
この他にも各科によって、難易度の低いものから高いものまで、取得できる資格は様々ありますので、詳しくは各科の資格取得のページを見てください。
自分が”将来何を目指すか” などを考えながら、資格を取得していきます。
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Q12.
楽しい部活動がありますか?
A12.
米子工業高校では、様々な部が活躍しています。
いろいろな部の中から選べることで、自分にあった部活動が見つけやすくなるのではないでしょうか。
”ラグビー”や”弓道”、”山岳”、”ボート”、”ウェイトリフティング ”、など中学校にはなかった運動部も、米工にはあります。
文化部では、”吹奏楽”や”将棋(囲碁)”、”茶華道”、等があります。
また、パソコンをつかってプログラムを行ったりする”PCP”やマイコンカーを作る”MIC”や、高校生ものづくりコンテストに参加する”ものづくり同好会 ”など工業高校らしい同好会もありますす。
もちろん、各種大会でも、好成績を残しています。
運 動 部
陸上競技 バレーボール ソフトテニス テニス(硬式) バスケットボール
ラグビー 卓球 軟式野球 硬式野球 バドミントン
柔道 剣道 サッカー ボート ウェイトリフティング
弓道 水泳 スキー 山岳
文 化 部
茶華道 文芸 演劇 吹奏楽
美術 社会問題研究 自動車 JRC(青少年赤十字) 将棋(囲碁)
同 好 会
科学研究 MIC パソコン ものづくり
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Q13.
単位って何ですか?
A13.
各科の教育課程(どんな科目をどれくらい学習するかを表した表)に学年ごと、教科ごとに書かれている数字がありますが、これが「単位数」です。
これは、その科目が集に何時間あるかを示した数字です。一年間を通して50分の授業、例えば”国語”が、週に2回ある場合、”国語の単位数が「2単位」”であると言います。
授業を受け、かつ考査(テスト)を受ける、または実習を行いレポートを提出する、ことによって規定のレベルに達していると認められた場合、単位の認定が行われます。
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Q14.
進級は大変ですか?
A14.
中学校と違い、高校は義務教育ではありません。
休みが増えた場合(出席率が、「規定のレベル」に達していない)や、成績が悪い場合(学種の成果が「規定のレベル」に達していない)などで、「単位」が認められずに残念ながら途中で退学する生徒、原級留置(留年)する生徒もいます。
(それぞれの、「規定のレベル」については、入学後説明します。)
つまり、自己責任も大きくなるわけです。これは、米工に限らず、どこの高校でも同じです。
しかし、普段の授業を大切にし、前向きにやる気をもって取り組めば、特に心配することはありません。
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Q15.
大学に進学希望ですが、大丈夫でしょうか?
A15.
工業高校では、専門科目をたくさん学習するため、普通科目の時間数(単位数)が少なく、一般入試を受けて大学進学する人は少ないです。
しかし、工業系の大学の多くが、工業高校を対象とした推薦制度を設けているので、このような大学への進学を考えているのであれば、普通科よりも有利となり、この制度を利用して毎年数名が国公立大学に進学しています。
また、他の大学でもいろいろな推薦制度が増えてきていますので、このような制度を利用して大学に進学する生徒も増えてきています。
さらに、高専(主に工業高等専門学校)の編入試験に合格し、高専に編入する生徒や専門学校に進む生徒もいます。
将来の進路・目標を決めて、それに向かって努力することが重要です。放課後講習・徹底した面接指導等そのための手厚いサポートをします。
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Q16.
卒業後、地元に就職を希望していますが・・・。
A16.
企業は専門技術を身につけた工業高校生に期待しており、本校指定の求人も多く、就職率100%を続けています。また学校側としても、応募前企業見学、独自の企業ガイドブック作成、就職後の定着指導など企業との密接な連携を取っています。1次内定率も高く、3年後の定着率も全国平均を大きく上回っています。
本校でやる気をもって前向きに取り組めば、数多くの求人の中から、自分の希望にあった職種を見つけることができます。
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Q17.
まだ、自分がどの科に合っているのか、分からない時は?
A17.
将来、あなたはどんな仕事がしたいですか?
今どんなことに興味がありますか?
保護者の方や、中学校の先生に相談したり、友達と話しをしたり、また米工のホームページの他のところも覗いてみてください。
きっと、参考になることがあります。