interview
木と生きる木地師
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木と生きる木地師
木地師とは
木地師(きじし)は、「ろくろ」という器具を用いてお椀やお盆などの木工品を加工、製造する職人のことです。
木地師は、木を削って、食器やお盆、茶筒などを作る仕事です。
従来のお盆はすごく重たく一般向きではないので、最近は普段使いができるカレー皿、丼ぶり、お猪口(ちょこ)などを中心に作るようにしています。
やりがいは、使っていただいて「良かった」と言ってもらえることです。
陶器とは違った木の良さを褒めていただけた時は嬉しいです。
お猪口(ちょこ)の写真を見て鳥取市内から買い求めに来られた方が、後日「お酒を飲みすぎた」と電話をくださって、大変嬉しかったです。
生まれ育ったのが若桜町で、ずっと若桜に住み続けています。
若桜は山に囲まれ、木がたくさんあります。材料が近くにあるということで、昔は木地師が多くいました。
先代や先々代からずっと木を挽(ひ)く仕事を受け継いで現在に至っています。
木地師の文化を大切にしようと、若桜町は「たくみの館」という施設を作って、伝承していこうと努力をしています。
やればおもしろいので、技術を伝えていきたい。非常に奥が深い仕事なので、難しいですが、受け継いでいきたいと思っています。
大変難しいと思いますが、好きな世界に入ってもらえれば自分が頑張った分だけ報われると思うので、是非やってみてほしいと思います。