interview
伝統と革新
和菓子の世界に生きる
interview
伝統と革新
和菓子の世界に生きる
宝月堂
鳥取市二階町3-121
明治35年創業。100年以上の歴史がある老舗和菓子店。昔ながらの代表銘菓「生姜せんべい」をはじめ先人たちが作り上げた菓子を大切に受け継ぎながら、現代に求められる新しい和菓子の提案も行っている。
宝月堂は明治35年創業の和菓子店で、私で5代目になります。代々続いている和菓子店の一人息子として生まれ、物心ついた時には自然と自分が継ぐのかなと思っていました。
祖父が営んでいたところに、一代飛んで私が継いだので、先代とは年齢差から和菓子作りへの考え方が大きく違い、当時は意見がぶつかることも多く大変でした。また工場の設備が古く、お客様も少ない状況で、継いだものの生業としてやっていけるのか不安の日々でした。
会社を盛り上げていくきっかけとなったのが、たまたま友人から頼まれて作った「いちごミルク大福」です。店頭で販売を始めてからも好評で、この商品をきっかけに、どんなものがお客様に喜ばれるのか常にニーズを把握しながら和菓子作りに挑戦するという自分らしい経営スタイルが確立していきました。
伝統を守りながら、新しい和菓子の提案も常に意識しています。
当店の「生姜せんべい」は祖父と民藝プロデューサーの吉田璋也さんが苦労して作った商品で、配合もデザインも変えてはいけないもの、受け継ぐべき伝統だと思っています。
一方で、新しいお客様にも足を運んでもらうため、変わらなければいけない部分もあります。「MOCHI cube」はこれまでになかった四角い大福で、今SNSなどで若い人たちからも注目を集めています。
今は物流が発達し、鳥取で作ったものを全国に送れるようになっています。今までは地域に根差した和菓子だけを意識して作っていましたが、これから日本中の人に興味を持ってもらえるような和菓子を作っていきたいと頑張っています。
いろいろな場所で、いろいろな人と交流をして、いろいろな体験をする中で成功や失敗をしていくと、自分の適性や目標がはっきりしてくると思います。
自分の頭の中で考えていても、やってみたら違って見えたり、自分では気付かなかった長所や、良いアドバイスが人からもらえたりするので、恐れずにいろいろとチャレンジしてもらいたいと思います。
宝月堂の詳しい情報