interview
祖父母のとうふ店を継ぎ、
より広く愛されるお店に
interview
祖父母のとうふ店を継ぎ、
より広く愛されるお店に
平尾とうふ店
鳥取市河原町佐貫1206
河原町佐貫で昭和32年から祖父母が営んできたとうふ店を、孫の平尾隆久さんが継承。会社勤めから転身し、いちからとうふ作りを学びました。昔ながらの製法でとうふや油揚げなどを製造し、店頭やスーパーなどで販売しています。店頭で提供する濃厚な豆乳や豆乳ソフトクリームも人気です。過去には全国豆腐品評会中国四国地区大会で、おぼろとうふで銀賞、絹とうふで最優秀賞に輝きました。今後、新たな食の拠点づくりも構想しています。
高齢になった祖父母が、長年営んできたとうふ店を閉店すると聞きました。
そのとき、当たり前の光景がなくなる寂しさと、自分で事業をしたい気持ちが重なり、とうふ屋になろうと決めました。
それまで企業に勤めていましたが、「一度きりの人生なので、自分で何かをしてみたい」という気持ちがありました。
何ができるか、どんなものが作れるか、挑戦してみたいと思いました。
当初、家族には継ぐのを反対されました。そのころは店も休みがちでお客さんが減っており、「本当にとうふ屋になっていいのか」「会社をやめて大丈夫か」と心配されました。
ですが、始めてからはとても応援してくれ、馴染みのお客さんも祖父母も喜んでくれて、温かい光景が生まれたことが良かった点です。それに、失敗したときもうまくいったときもみんなが助けてくれる、そんな今までにない経験や出会いも得られました。
こだわりは、やはり美味しいおとうふを作ること。
そのために大豆や水、にがりなど、材料を厳選しています。木綿や絹などのとうふごとに大豆の種類を変えますし、手間や時間がかかっても、美味しい作り方を選んでいます。
できあがっていくおとうふを見ながら、いつもその先にある場面を想像しています。
お客さんが喜んでくれて食べてくれる姿、食卓に並んだおとうふを家族が楽しく食べてくれる光景を思い浮かべながら作っています。
大豆は「生き物」。その年の出来具合、その日の気候によって性質が変わります。
同じ材料で同じように作っても、完全に同じ仕上がりにはならないところが、苦労する点でも、おもしろい点でもあります。そのため、私たちは日々の製造データを記録して、製造中に何か変化があっても、確認できるようにしてます。
その日、その時の最高のおとうふを作れるように、スタッフとも相談して安定した作り方を研究しています。
鳥取県の人に愛されるだけでなく、県外の人にも選ばれるお店に成長したいと考えています。そのために今後は豆腐の製造・販売だけではなく、飲食や体験を提供できる場所、人が集まれる場所を作りたいと考えています。
まず、行動することが大切です。私は、何もわからない状態でとうふ屋を始めました。
作り方さえ知らず、どうしようか悩んだときに「まずは行動だ」と、県外のとうふ屋さんに直接電話をしました。そこから見学を受け入れていただけて、美味しいとうふの作り方を学びました。
行動することで物事が動き人との出会いや、失敗をしてもそこから学ぶことで成長でき、選択肢が広がります。何事も、自ら行動を起こすことから始まります。
また、何かを選択するとき、「正解・不正解はない」と思っています。私もとうふ屋という道を選ぶときは迷いましたし、毎日の製造でも悩む場面がたくさんあります。しかし大切なのは、どちらが正解だったかではなく、「選んだ方を正解にさせる」こと。
そのために自分が選んだ道を頑張り抜くことが大切だと考えます。
平尾とうふの詳しい情報