岩切は、仙台市の北東に位置し、仙台駅より電車で約8分、バスで約25分、交通の便に恵まれ、秀峰泉ヶ岳を遠くのぞむ美しく豊かな田園地域である。北部に高森山(106m)を主峰として緑濃い山々が連なり、南西部には鶴ヶ谷団地の低い丘陵が起伏し、その間を七北田川が東に走り、南西より北東に貫く県道石巻街道に沿って、燕沢、山崎、今市、大橋、若宮、洞ノ口と典型的な街村の市街地を形成し、岩切の人口の半ば以上を占め、その周辺に余目、入山、台ヶ原、畑中、鶴ヶ谷などの集落が点在している。歴史的には鶴ヶ谷、山崎に古墳が散在し、洞ノ口遺跡などから出土品があり、鎌倉時代には高森城のことが記され、さらに奥の青麻山は源氏ゆかりの森として信仰を集め、塩釜の志波彦神社の前身八坂神社も有名である。
国道4号線バイパス、仙台市産業道路及び利府バイパスの整備により、近代的農工商業促進、観光施設の充実、近郊住宅建設へのうごきが活発となってきた。また、さくら・もみじの名所高森山より青麻神社に至る一帯は「県民の森」に指定され、県民格好の休息散策の地として頂上からの眺めも絶景であり、東方には仙台新港が望見される。
保護者も学校に対してすこぶる協力的で、PTA活動では平成4年に東北PTA、平成5年には市教育委員会と「社会を明るくする運動」実施委員会から表彰されている。
【学校の周辺地図】
仙台藩の紋「竹に雀」にあやかってデザインされたもので、竹は真っ直ぐで正義を表し、また曲がっても元にもどるというしなやかさ、すなわち立ち直りの強さを強調したものである。
【校章】
恵まれた自然環境の中で、質実、純真、剛健、協力、自発的勤労精神と活動力に富み、かつ運動競技への参加意欲旺盛という伝統的校風を有するが、さらに「マナーとマインド」を大切にする近代的中学生たらんとする校風を樹立しつつある。
作詞 永野 為武
作曲 福井 文彦
一.
朝鳥啼く 高森山よ
古城の址に 松の影
鳩は舞う 大空を
若い生命はつどう 緑の大地
ここみちのくに 励むわれら
二.
休まぬ水 七北田川よ
拓けるゆくて 太平洋
船はゆく 大海を
文化の基築く 春秋三年
ここ岩切に 学ぶわれら
三.
雪をかむる 泉ヶ岳よ
啓示は遠く 澄む星座
風は吹く 学園に
我が故郷は告げる 歴史の響
みよ誇らかに 光る徽章
岩切中学校の校歌は、昭和31年、開校10周年にあわせて制定されました。歌詞には岩切の風景や歴史を感じさせるものがたくさんあります。
・「高森山」、「七北田川」、「泉ヶ岳」→岩切から見ることができる風景
・「緑の大地」→岩切が田園地帯であることを表しているように思われる。
・「休まぬ水七北田川よ 拓けるゆくて太平洋 船はゆく 大海を」
→岩切は昔、いくつかの街道が交差した場所で、人々の交通の拠点として栄えていた。また、七北田川を使っていろいろなものが行き交い、物資の流通の拠点であった。
・「若い命は集う」、「文化の基築く」、「みよ誇らかに光る徽章」
→自然と歴史の豊富な岩切で、若さと誇りを持っていろいろなことに励み、新たな歴史を作っていきましょう、という期待が込められている。
岩切中の校歌は非常に珍しく、3部合唱ができるようにも作られている。
平成元年6月13日制定
同年7月14日植樹