11月15日
11月15日に新海誠監督特別講演会がありました。
小海町出身で、野沢北高校の先輩である新海誠監督。今回の講演会は前生徒会長の北高を盛り上げ、全校を楽しませる企画を行いたいという思いから実現しました。
講演では、新海監督の履歴書、的なお話をしてくださいました。過去には浪人生活や映画が不評で寝込むという辛い経験もあったそうです。ですが、監督の好きな映像制作を諦めずに続けたことによって、「君の名は。」や「天気の子」、「すずめの戸締まり」といった世界的にも大ヒットした素晴らしい作品が生み出されたのだと思います。また、これらの作品にも、「死者を蘇らせる、非倫理的な作品だ」、「主人公がわがまますぎる」などの批判もあったなか、その意見を受け入れて次の作品に生かそうとする姿勢が印象的でした。私たちもその新海監督のように諦めず自分と違う意見にも目を向けられるようになりたいと思いました。
新海監督のお話の後は生徒からの質問に答えていただきました。
生徒に寄り添い、ひとつひとつの質問に丁寧に答えているのが印象的でした。ほんの一部だけですが、生徒からの質問を紹介します。
Q.創作活動をする上で、物語を魅力的にするためにどのようにしていますか?
A.次に何をするか予想できないキャラクターを作ることで、魅力的な作品になると思います。
Q.「君の名は。」の瀧と三葉のように新海監督と入れ替わりたいです!
A.50歳の僕と入れ替わってもいいことがないですよ笑
大人になると、朝起きたらどこかが疲れていたり、すぐ眠くなるので、僕は生徒 の皆さんと入れ替わりたいです笑
Q.作品を作る上で、苦手な表現はありますか?
A.江戸時代や中世ヨーロッパを舞台にした時代劇は作ることができないと思いま す。また、3人以上の集団シーンが苦手です。メインで行動する人を2人に絞った りして工夫しています。
Q.高校時代に一番思い出に残っていることはありますか?
A.世界と自分が離れちゃっているような気持ちで暮らしていました。ですが、ある 日見た夕日があまりにも綺麗で、その美しい世界に自分も含まれていると思った 瞬間に涙が出てきました。その夕日がなんとなく今の作品につながっているよう な気がします。
この度は新海監督の講演会に参加することができてとても光栄でした。実際に新海監督にお会いし、経験や感性を通して、自分の未来を深く考えるきっかけとなったものすごく貴重で楽しい時間でした。新海監督、本当にありがとうございました!