研究

研究主題

自分の考えや思いを生き生きと表現できる子どもの育成

~ 子どもどうしのかかわりを生かして ~


主題設定の理由

本校は、令和元年度から研究主題を「自分の考えや思いを生き生き表現できる子どもの育成~聞くこと・書くこと・話すことを通して~」とし、「波介小学校言語わざ」を研究の中心におき国語・算数について研究を進めてきている。授業スタンダード等を効果的に授業づくりに活用し、「書くこと」を中心にしており、どの学年も書く意欲や技能は高まってきていると言える。

しかし、昨年度の全国学力学習状況調査や高知県学力定着状況調査等の結果では、国語科では内容を読み取るや文章の中心を捉える力、算数科では順序立てて考えること図を活用して考えることには課題があることが窺われた。

そこで、本年度はこれまでの研究を継続しつつ、さらに一人学び、とも学び、振り返りの中で思考力、判断力、表現力等を育成していくような取り組みを進めていくこととした。

また、課題の見られた内容について授業改善に取り組むとともに、「波介小学校言語わざ」の中で、低・中・高学年で育てたい具体的な子どもの姿を明確に示し、系統的な指導を行うことも継続していきたい。

そして、令和元年度より複式学級を有することとなった本校の教育内容の充実をさらに図るとともに、新学習指導要領の趣旨を踏まえた児童主体の授業づくりを目指して学習の過程や指導方法等の研究を進め、さらなる授業改善に努めたいと考える。


研究仮説

これから求められる授業は、児童の学習意欲を大事にした、能動的で協働的な授業である。自分の考えや思いを生き生きと表現するには、相手に自分の考えを正しく伝え納得してもらう必要がある。そのためには、具体的で分かりやすく話さなければならない。このときに必要となってくるのが、論理的な思考力・表現力である。思考力・表現力は自分の考えを伝えたいと思う相手や場面がないと育てることはできない。つまり、相手意識・目的意識を大切にした子どもどうしのかかわりの中でこそ育てることができると考えられる。

そこで、本校は育成したい主な思考力として、次のように設定し系統的に指導する。


・低学年・・・・順序をたどる力

・中学年・・・・比較する力

・高学年・・・・関係づける力・推論する力


研究の重点

 ① 基礎的・基本的な知識・技能が身につく授業づくり

 ② 言語活動を意識した授業づくり

 ③ 論理的な思考力・表現力の育成

 ④ 校内研究の充実

 ⑤ 豊かなことばを育てる日常指導

 ⑥ 基礎的な力を育てる日常指導