5年総合「大津ケ丘アクティブ大作戦!」は、令和5年6月28日、地域の方25名をお招きしての5、6年生インタビューからスタートしました。ウェブサイト制作までの学習過程は次の通りです。
※このページが教職員が作成しました。お問い合わせは、柏市立大津ケ丘第一小学校にお願いいたします。
6月28日、コミュニティスクールの会議に参加していただいた方にお願いして25名の方が集まってくださいました。自治会長さん、消防署や近隣センターなどの公共施設の方、PTA本部役員の方など様々な立場の方に5、6年生が班に分かれてインタビューをしました。質問内容はその方の活動内容、地域の良いところや課題、小学生に期待することなどです。その後の学習にしっかりと生かすために、ワークシートへのメモと端末での録音をしました。
コミュニティスクールの活動は市民新聞でも紹介されました。
ダウンロードはこちら → 柏市民新聞 7月14日.pdf
その日の午後、それぞれの班が取材した内容を項目ごとに班のジャムボードに整理しました。その後、学級全体のジャムボードに課題や地域の方の願い、期待されていることなど、学習課題につながりそうな内容を書き込みました。内容ごとに整理していくとだんだんと課題になりそうなことを分析できてきました。さらに、5、6年生計4学級で共有していきます。
取材した内容を整理・分析した結果、「地域の方々の交流を活性化すること」が課題であると浮かび上がってきました。
5年生は林間学校での経験を強みとした「オンラインでの情報発信」、6年生は実際に地域の方を招いた「地域の交流を深めるイベントの開催」を2学期の総合的な学習の課題にできると考えました。
そこで、5年生は「地域の交流を深めるためのウェブサイトでの情報発信」、6年生は本校の伝統となっている「デジタルイルミネーションの開催」を学習課題に設定しました。
「地域の交流を深めるためのウェブサイトでの情報発信」に取り組むことになった5年生。そのための、活動アイディアを考えました。「ウェブサイトで宣伝・広報する」という考えだけでなく、「仕事を手伝う・販売する」(農家チーム)、「行事に参加する」(ひまわりプラザチーム)、「ボランティアをする」(商店街チーム)などのオフラインでの交流アイディアも出ました。
チームごとに話し合い、ジャムボードを用いて学習計画を考えました。
「~をすれば(方法)~になるだろう(成果)」を示す仮説や課題を解決するために必要な取材内容をキャンディチャートに表しました。
ここが、それぞれのチームの「作戦」につながってきます。
ウェブサイトを作ったり交流を深めたりするために必要な取材を学校や現地訪問、オンラインで進めました。
商店街チーム:ふれあいカフェクルトコの方々
ひまわりプラザチーム:ひまわりプラザの所長さん、サークル団体さん
農家チーム:これまでの学習でお世話になったブルーベリー、カブ、お米の農家さん
その後の学習でも必要なときは「情報収集」のプロセスに戻って学習していました。
ウェブサイトの階層を意識しながらサイトマップに発信したい情報を整理しました。その後、さらに必要な取材(写真、質問事項など)について分析し、サイトマップに表現しました。
サイトマップをもとに、作るページをチーム内で分担しました。レイアウトを考えるには紙の方が自由に書けるということで、ほぼ白紙のワークシートを使いました。次回からはいよいよウェブサイトの制作が始まります。写真のように、レイアウト案の紙を置きながらウェブサイト制作を進める姿がありました。
Googleサイトを用いてチームごとのウェブサイトを制作しました。「まとめ・表現」の学習プロセスにあたる部分ですが、新たな「課題の設定」や「情報収集」が必要となる場面があり、常にさまざまな学習プロセスを行き来しながら作業を進めました。この10時間はチームまたは個人の自由進度学習で、先生たちへの相談があれば教室を超えて、地域の方への相談があれば学校を超えて縦横無尽に学習を進めました。
ウェブサイトを創造するだけではなく、制作を進める中で「~をすれば交流が深まるのではないか」「~さんからこんな依頼があった」などと新たな交流もたくさん創造しました。
商店街チームの例:子ども食堂でのワークショップ運営、イベントでの農作物販売
ひまわりプラザチームの例:校内での人形劇やオーケストラの企画、行事での研究発表
農家チームの例:イベントでの農作物販売(商店街チームと連携)
<中間>
・広告手法AIDMA(A:Attention,I:Interest,D:Desire,M:Memory,A:Action)の視点から
<仮完成後>
・5年生同士の助言
・外部の方からの助言
情報発信のプロ、大学生、Googleサイトの活用経験のある小学生などさまざまな立場の方々ににご協力いただきました。
林間学校での情報発信を計画していたこともあり「誰でも学習の中で情報発信をできるように」という目的で、情報との付き合い方について5,6年生各学級で学習をしました。デジタルシティズンシップや情報発信の具体的な方法を考える活動を行い、学習の最後に「情報発信ライセンステスト」を受験しました。車の免許試験の要領で〇×で回答し、90点以上が合格となります。何度か受験する児童はいましたが、全員が無事合格となりました。本単元の学習だけでなく、学校ホームページ「大一小子どもブログ」の更新にも多くの児童が関わっています。
林間学校(5年生が更新)、運動会(5,6年生が更新)では、係となった児童が学校ホームページ「大一小子どもブログ」を更新しました。SNS等で容易に情報発信できる今、将来困らないよう適切に情報発信をできる力を身につけてほしいと願っています。また、情報発信を通じて、これまでよりも少し広い世界の力になれることも学んでいきたいと考えています。
ウェブサイトの構成を体験し作り方に慣れるために、また、自分の学習や行事の軌跡を残すためにGoogleサイトを使ったマイサイト作りに取り組みました。キャリアパスポートのオンライン版に近いイメージです。今回は練習も兼ねているため、本人と先生しか見られない設定で公開はしません。