「N-クロロタウリン」という化合物が肺炎の重症化を抑えることを発見可能性

(2022/4/27プレスリリース)

ウイルスや細菌への感染によって起きる肺炎は、まれに重症化して重度の呼吸不全となったり、全身での重度の炎症を引き起こしたりして、命を脅かします。一昨年来世界に蔓延する新型コロナウイルス感染症においても重症化によって多くの人が命を落としました。本学生物資源学部の伊藤崇志教授らの研究グループは、大腸菌が作る毒素LPS(リポポリサッカライド)によって誘発した肺炎に対してN-クロロタウリンという化合物が肺炎の重症度や全身反応のひとつである筋萎縮を抑制することを発見しました。この研究成果は、国際学術雑誌「Metabolites」にオンライン掲載されました。 

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0249367