「東京大学公開講座」とは
東京大学公開講座は、昭和28年以来毎年、全学的な協力を得て開催してきました。
現在は、春と秋(年2回)に安田講堂で開催しています。
東京大学150周年記念事業
第9回カウントダウンイベントプログラム
2026年秋季・第143回東京大学公開講座
「国家と平和」
10月31日(土) 戦禍の記録、国家の記憶
11月14日(土) 戦後日本の危機
12月 5日(土) 国境を越える未来
会場 東京大学安田講堂
(文京区本郷キャンパス)
対象 社会人・一般/大学生/高校生
定員 各日1000名
受講料 各日3,000円(要事前申込)
※高校生以下は無料(各日先着200名)
申込期間 2026年8月27日(木)13時から各講義日16時まで
※定員(1000名)に達し次第、受付を終了します
第143回東京大学公開講座企画委員会
委員長 村本 由紀子
(人文社会系研究科長)
現在、私たちは国際社会の一員として大きな転換点に立っています。一方では、気候変動やパンデミック、AIの飛躍的発展がもたらすリスクなど、一か国では解決不可能な地球規模の課題が山積し、国家の枠組みを超えた連帯の必要性が高まっています。しかし他方では、地政学的対立や格差の拡大、自国中心主義の台頭によって世界の分断が加速し、相互協力の基盤が各地で揺らいでいます。
いわば現代の国家は、グローバル化という「求心力」と、分断という「遠心力」の狭間で激しく揺れ動いているといえます。このような混迷の時代にあって、私たちは、いかにして平和を実現できるのでしょうか。
本公開講座では、国家が直面してきた過去の、そして現在進行形のさまざまな危機に目を向けつつ、変容する世界秩序における平和のあり方を問い直します。平和の構築において国家が果たすべき役割とは何か、あるいは、国家は既にその歴史的役割を終えつつあるのか——仮にそうだとすれば、国家に代わる枠組みはいかにあるべきか。こうした根源的な問いを掲げ、多角的な視点から解を探ります。
3日間のプログラムでは、第一日に「過去」(戦禍の記録、国家の記憶)から論を起こし、第二日に「今、ここ」(戦後日本の危機)を見つめ、第三日に「未来」(国境を越える未来)の地平へと、ゆるやかに視点を移しながら、この大きな問いに向き合っていきます。歴史を紐解き、学問領域を横断する講師陣の対話を通じて、既存の境界線を越えた「知の融合」を試み、未来に向けた国家と平和の新たな地平を展望します。