分野協働のための図学2024
講演会 「分野協働のための図学2024」
開催概要
日本図学会では、分野協働のための図学研究と題して、アート、科学、工学、数学といった諸分野の協働の橋渡しの役としての図学の可能性を探っています。今回はレゴ認定プロビルダーの三井淳平氏とテセレーション研究者の荒木義明氏に講演をいただき、討議・ワークショップ・鑑賞を通して様々な領域のつながりを探っていきます。講演後にパネル討議のほか、荒木氏によるハンズオンワークショップ、三井氏による作品解説も予定しています。
講演会「分野協働のための図学2024」
日時:2024年6月8日(土) 14:00~18:00
場所:東京大学駒場Iキャンパス KOMCEE WEST レクチャーホール
参加無料・要申し込み
主催:日本図学会
登壇者:三井淳平氏(レゴ認定プロビルダー)、荒木義明氏(日本テセレーションデザイン協会)
モデレータ:片桐悠自(日本図学会/東京都市大学 建築学科)、舘知宏 (日本図学会/東京大学 芸術創造連携研究機構)
プログラム
講演セッション
14:00 - 14:10 開会ご挨拶
14:10 - 14:50 三井淳平氏 「レゴブロックを使った立体表現」
14:50 - 15:30 荒木義明氏「並べて広がる数学とアート〜敷きつめと作図〜」
討議セッション
15:50 - 16:30 質疑応答およびパネル討議 (三井淳平×荒木義明×片桐悠自×舘 知宏)
16:30 - 16:50 三井氏作品鑑賞・解説
17:00- 17:50 荒木氏ワークショップ(参加には人数制限あり/見学は自由に可能)
登壇者
三井 淳平 (みついじゅんぺい)
1987年生。レゴ認定プロビルダー (LEGO® Certified Professional)。2005年、高校3年の秋に TVチャンピオン「第2回レゴブロック王選手権」に出場、準優勝。2006年、東京大学理科一類に入学し、「東大LEGO 部」を創設。2011年に日本人として初のレゴ認定プロビルダーに選ばれた。東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻修士課程を修了後、大手鉄鋼メーカー勤務を経て、2015年、三井ブリックスタジオ創業。数多くの企業や自治体の依頼を受け、レゴブロックを用いて、スケールの大きいものから小さなものまで様々な事物を再現しながら、幅広い制作活動を行っている。
「神奈川沖浪裏」(2023)@ボストン美術館
「ホワイトタイガー」(2010)
荒木 義明 (あらきよしあき)
1973年生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。専門は敷きつめ模様(テセレーション)の数理。1998年に日本テセレーションデザイン協会を設立し、国内外の教育機関と連携し敷きつめ模様に関する展示、ワークショップを企画運営。2003年〜2006年東京大学数理科学研究科客員助教授。著書『M.C.エッシャーと楽しむ算数・数学パズル』明治図書(2022)。
繰り返しパターンが現れない
「非周期モノタイル」
並べるだけで多様な絵が現れる
「T3パズル」
片桐 悠自(かたぎりゆうじ)
東京都市大学 建築都市デザイン学部建築学科 講師
1989年生。2017年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。東大LEGO部部長、パリ・ラヴィレット建築大学留学、東京理科大学理工学部建築学科助教を経て現職。ブロック玩具を活用した研究グループ「組積研」として、分野横断的な建築理論を研究している。近著に『アルド・ロッシ 記憶の幾何学』鹿島出版会(2024)
舘 知宏 (たちともひろ)
東京大学 大学院総合文化研究科 教授
2010年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。博士(工学)。2002年から折紙のデザインを始め、計算による立体形状や動きを探求している。"Rigid Origami Simulator", "Origamizer", "Freeform Origami" などの折紙ソフトウェアツールを開発。東京大学教養学部でのSTEAM教育(文理融合ゼミナール)に携わる。