文学研究科
中国言語文化専攻
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文学研究科 中国言語文化専攻 准教授
最終学歴・学位・取得大学:東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)・東京大学
【専門分野】
華語文学・華語映画
【研究キーワード】
現代中国文学、台湾文学、香港文学、馬華文学(マレーシア)、新華文学(シンガポール)、華語映画、海外華人文化、Sinophone
【研究内容】
私の学術研究は、台湾文学の比較文学的考察から始まりましたが、現在では広義の意味での中国語圏の現代文学・映画・文化全般を射程に入れています。近年の学術的関心は、短期的研究テーマでは華語文学と環境問題のつながりに着目し、長期的研究テーマでは華語文学・華語映画における集合的記憶の表現とその影響を解明する点にあります。学術研究以外では、国外では台湾で『李喬全集』(全45巻)の編集委員として活動し、国内では台湾文学作品の翻訳を手がけてきました。華語文学の保存と普及にも努めています。
【主な論文・著書】
● 『李喬的自我追尋――「歷史素材小說」的寓意與可能性』(臺灣:國立臺灣大學出版中心、2025年7月)
● 『戦後台湾の文学と歴史・社会――客家人作家・李喬の挑戦と21世紀台湾文学』(関西学院大学出版会、2022年1月)
● 「臺日對話的文學契機――黃春明日譯作品的社會意涵」『春萌花開――黃春明文學國際學術研討會論文集』(羅秀美・黃東陽編、臺灣:萬卷樓、2024年10月)
● 「「文學」與「歷史」的對話之旅――重讀李喬《結義西來庵》」『臺灣文學研究雧刊』(臺灣:國立臺灣大學、第30期、2023年8月)
● 『臺灣人的悲哀考――李喬全集43(雜文卷)』(唐毓麗との共編、臺灣:客家委員會、2024年5月)
【メッセージ】
現代の外国文化研究では、学問的思考力だけでなく、現地に出向き多くの人々と出会い語り合うためのフットワークと語学力も大切であると考えます。学内外で積極的に知見を広げ、自身の研究活動に役立てて下さい。
【担当科目】
中国現代文学演習A,中国現代文学演習B,中国語翻訳演習A,中国語翻訳演習B,中国文学特殊研究ⅠA,中国文学特殊研究ⅠB
【問い合わせ先】
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【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 中国言語文化専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(東北大学)
【専門分野】
中国語文法論、中国語教授法
【研究キーワード】
北京官話、歴史文法、中日対照研究、「動詞+補語」構造、中国語文法研究史
【研究内容】
人間の言語がもつ普遍性と個別性の観点から、北京官話の文法を研究しています。中国語(漢語)は、英語の「三単現のs」のように他の語との関係を示す目印を持ち合わせていませんし、基本的に単語の形が変化することもありません。語が集まって文をつくるとき、形の上ではただ羅列されるだけで、互いに孤立しています。この種の言語を「孤立語」と言います。東南アジアのタイ語も、このタイプに属します。
孤立語タイプの言語は語と語の位置関係によって文法的意味を表すので、通常、文の基本語順は「S(主語)+V(述語動詞)+O(目的語)」になります。例えば、“我打他。”は「私は彼を叩く」という意味ですが、二つの名詞を互いに入れ替えて“他打我。”とすると、「彼は私を叩く」という意味に変わります。もし“他我打。”のように動詞の前に名詞を二つ並べると、「彼が私を叩く」とも「彼を私が叩く」ともとれる曖昧な文になり、話し手が意図する意味を聞き手に伝えにくくなります。こうしたことから、孤立語タイプの言語の基本語順は、SVOになると考えられています。
このように説明すると、中国語は英語と同じ語順をもつ言語のように感じられるかもしれません。ところが実際は、SOVの語順もよく用いられます。次の中国語の文をその下の日本語の訳と比べてみてください。
【中国語】 我/把自己的情形/跟她/一五一十地/都/说/了。
【日本語】 私は/自分の身の上を/彼女に/一部始終/すべて/話し/た。
中国語は前置詞を使い、日本語は格助詞(後置詞)を使うといった違いはありますが、中国語のフレーズ(/で区切ったかたまり)の配列は、日本語のフレーズの配列と一致しています。日本人に馴染みの深い漢文(古典語)と比べると、現代語は、“把~”(~を)や“跟~”(~に)のような前置詞が発達しているので、SOV語順が頻繁に現れるのです。文末の完了を表す“了”も、日本語の「~た」に対応しています。日本語のように、実辞(自立語)に文法上の意味を表す助詞や助動詞(機能語)を付けて文を作るタイプの言語を「膠着語」といいますが、中国語は孤立語でありながら、膠着語的性格も併せ持っているのです。
「基本語順はSVOなのに、日本語のようなSOVの語順も現れる」という特質は、現代語の文法構造について研究する「統語論」のみならず、どのような時代的変化を経て構文が成立したのかを探究する「歴史文法」、中国語と日本語の表現法の違いについて比較・分析する「中日対照研究」など、関連するさまざまな分野で大切な視点になります。言語の多様性を理解する上でも、中国語の研究は重要な意義があると考えています。
【主な論文・著書】
● 汉语“复合动趋式+宾语”的语序问题,《语言教学与研究》第4期,2021年
● 汉语动结式在语言类型上的两面性——从藏缅语的自动和使动的对立谈起,载于《作格与汉语语法》,北京:商务印书馆,2022年
● 日本汉语语法研究的源流与现状、『現代中国語研究』第24期,東京:朝日出版社,2022年
● 汉语的补语真的是“补语”吗?——关于补语语法地位的探讨,中央大学文学部『紀要』第304号(言語・文学・文化 第135号),2025年
● 日本汉学家冈三庆对汉语语法研究的贡献——以自动和使动的配对为中心,《国际汉语史研究》第二辑,厦门:厦门大学出版社,2025年
【メッセージ】
ことばにはそれを用いてきた民族の歴史が刻まれているといっても過言ではありません。中国語のように古い時代まで遡ることができて、日本語とも英語とも文法構造が異なる言語の研究はとても刺激的です。
【担当科目】
中国語現代文法演習A,中国語現代文法演習B,中国語学特殊研究ⅠA,中国語学特殊研究ⅠB
【問い合わせ先】
hishimura001l●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 中国言語文化専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(学術)(東京大学)
【専門分野】
中国近代文化史、比較文化
【研究キーワード】
上海、租界史、文化史、西洋音楽、日中関係
【研究内容】
19世紀半ば以降の中国における西洋音楽受容史の研究が原点です。その後、近代文化の中心であった上海租界の研究を始め、多国籍の人々による都市の暮らしや、世界規模の文化の流動に関心を持つようになりました。近年は現代的な問題ともからめて、日中間の人的往来や文化交流の歴史を検証しています。若い世代のみなさんが、日中両国の現在と未来を考える契機となるような、研究の視点を提示することが目標です。
【主な論文・著書】
● 『「敦煌」と日本人──シルクロードにたどる戦後の日中関係』中公選書、2021年3月
● 『上海フランス租界への招待――日仏中三か国の文化交流』(編著)勉誠出版、2023年1月
● 『アジアと生きる アジアで生きる──中央大学文学部プロジェクト科目講義録』(編著)樹花舎、2018年3月
● 「『大陸新報』から見る上海租界の音楽文化」(論文、単著)『紀要』言語・文学・文化第122号(通巻第270号)中央大学文学部、2019年3月
● 「日本における中国のソフトパワーとその限界──韓国のソフトパワーとの比較から」(論文、安野智子との共著)『紀要』社会学・社会情報学第30号(通巻第283号)中央大学文学部、2020年3月
【メッセージ】
研究の基本は、1)資料に書かれたことをきちんと読み取り、正確な知識として自分の身に付けること、2)自分の考えを適切な言葉で表現すること、の二つだと思います。インプットとアウトプットのバランスがうまく取れた時に、よい成果(論文)が生まれるのではないでしょうか。
【担当科目】
日中比較文化演習A,日中比較文化演習B,中国文化特殊研究ⅡA,中国文化特殊研究ⅡB
【問い合わせ先】
yenomoto●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 中国言語文化専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(総合社会文化)(日本大学)
【専門分野】
現代中国社会、政治社会思想
【研究キーワード】
現代中国社会、政治社会思想、六四・天安門事件、普遍的価値、市民社会
【研究内容】
現代中国の社会、特に言論空間と政治社会思想について研究しています。中国憲法では言論の自由が明記されていますが、中国共産党の政権下では政治的な自由が厳しく制限されています。現在、中国共産党政権が掲げる「社会主義の核心的価値観」は、国際社会に共有されている「普遍的価値」とは異なり、時に対立する価値観として、中国社会や国際社会における対中認識に大きな影響を及ぼしています。しかし中国では、言論や思想に対する規制が強化されている中でも様々な思潮が存在し、自由と規制が拮抗する中で、現代中国の思想地図は急速に変容しています。現在、民主化をめぐる思潮は地下水脈のように可視化することが困難ですが、中国社会の柔軟性や強靱性について、思想の領域から考察していく必要性があると考えます。
このような問題意識に基づいて、中国社会における人びとの思想と行動、その諸様相を読み解き、中国についての理解を深めることを研究課題として、特に中国におけるリベラリズムをめぐる言説について研究しています。
<主要な研究テーマ>
1.李鋭に関する研究
中国共産党幹部で元毛沢東秘書の李鋭(1917-2019)のオーラルヒストリーを19年間続けました。近年、彼の日記がスタンフォード大学フーバー研究所に寄贈されたので、「李鋭日記」の研究を進めています。「李鋭日記」については、NHKスペシャルなどのテレビドキュメンタリー番組の制作にも協力しています。
2.六四・天安門事件および劉暁波に関する研究
1989年の六四・天安門事件については、演劇や音楽など多様な視点で研究しています。また、事件に関わった作家の劉暁波(2010年、獄中でノーベル平和賞を受賞し、2017年獄死)の政治評論を研究し、翻訳紹介を続けています。
3.「習近平新時代中国特色社会主義思想」に関する研究
いわゆる「習近平思想」は、学校教育における徹底、家庭教育への介入などが顕著になっています。中国共産党の思想宣伝工作を読み解き、現代中国の社会変容について思想の領域から構造的な分析をしています。
参考:中央大学教員紹介:及川淳子
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/major/chinese/detail/teacher/teacher05.html
【主な論文・著書】
● 論文「中国『デジタル・レーニン主義』の思想的背景」『国際問題』No.705、2022年2月
● 論文「習近平政権の『中国式現代化』」『研究中国』(特集 中国:地殻変動の根底を探る)、2023年10月
● 論文「六四・天安門事件と演劇――莊梅岩『5月35日』を中心に」中央大学文学部『紀要 言語・文学・文化』第135号、2025年2月
● 論文「高行健『逃亡』に描かれた六四・天安門事件の残像—戯曲のテキスト分析を中心に—」中央大学人文科学研究所『人文研紀要』第111号、2025年9月
● 共著:川島真 編『ようこそ中華世界へ』昭和堂、2022年(分担執筆:第8章 社会 一元化と多元化、社会変容の力学)
● 共著:石井知章編著『ポストコロナにおける中国の労働社会』日本経済評論社、2024年(分担執筆:第8章 労働をめぐる社会意識の変化と習近平政権)
【メッセージ】
自分が興味関心をもったこと、もっと研究してみたいと思ったこと、大学院に進学して論文を書こうと思ったその気持ちを大切にしてください。研究とは「真理の探究」です。中央大学大学院で、あなたらしい学びを深めてください。
【担当科目】
中国思想文化演習A、中国思想文化演習B、中国文化特殊研究ⅠA、中国文化特殊研究ⅠB
【問い合わせ先】
ojunko001m●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 中国言語文化専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:早稲田大学大学院文学研究科中国文学専攻博士後期課程中退
【専門分野】
中国古典文学
【研究キーワード】
中国古典文学、明、清、批評的言説
【研究内容】
主な研究対象は明・清代の詩文論、小説論、戯曲論など、批評的言説です。現時点で古典文学と目されるテクストをかつての人々がどのように論じたのかを検討しています。ある言説と他の言説との関係に着目し、様々な言説が立ち現れた必然性を探ることに関心があります。そのような検討を踏まえて、古い時代の思考や感受性が後の時代に対してどのように影響したりしなかったりしているのかを考えることも、重視しています。
【主な論文・著書】
● 「兪陛雲『詩境浅説』『詩境浅説続編』における司空曙詩と司空図詩に対する評釈について」、『中央大学文学部紀要』298、2025年3月
● 「徐渭の戯曲関連言説における『本色』について」、『中央大学文学部紀要』289、2022年3月
● 「『本色』という語をめぐって : 書論を参考に」、『中央大学文学部紀要』279、2020年3月
【担当科目】
中国古典文学演習A,中国古典文学演習B,中国文学特殊研究ⅡA,中国文学特殊研究ⅡB
【問い合わせ先】
azaimokuya001j●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース