文学研究科
独文学専攻
独文学専攻
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文学研究科 独文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:Ph.D(Universität Konstanz)
【専門分野】
ドイツ近現代史、植民地主義や人種主義、感染症の歴史
【研究キーワード】
①ドイツ植民地 ②グローバル・ヒストリー ③「熱帯医学」の歴史 ④人種主義の歴史 ⑤ヒストリオグラフィー
【研究内容】
専門はドイツ近現代史、とりわけ第二帝政期の植民地における「熱帯医療」や当時アフリカなどで盛んに研究された「形質人類学」の歴史に関心があります。従来ドイツ植民地の過去は、その統治期間の短さや、本国に占める「コロニアルなもの」の重要度の低さが影響して、歴史家の関心を充分に惹起するものではありませんでした。しかし植民地統治期、ドイツの医学者は、現地に蔓延する感染症を熱心に調べ、また住民の「人種的特徴」を科学的に描き出そうとします。彼らは各国研究者と協力しながら、「熱帯」を「知る=支配する」ことを目論んだのです。さらにこうした医学者の中には、植民地統治期の業績が認められ、戦間期ドイツ人の立ち入りが制限されていたイギリス領やフランス領植民地でさらなる研究を続けていきます。また発足間もない国際連盟の活動に従事する者もいました。こうした医学・人類学研究はイギリスやフランスのみならず、日本のアカデミズムにも一定の影響を与えていくのです。そしてナチ期に入ると、彼らは本国の感染症学や人種衛生学の「重鎮」となります。彼らが植民地で何をし、またその後に本国でどのような地位に就いたのか。ドイツ植民地史が投げかける問題は、我々により一層の学問的取り組みを求めているのではないでしょうか。さらにそれは他の植民地列強とのグローバルな比較―イギリスやフランスだけでなく、ドイツと同様「遅れてきた植民地帝国」としての道を歩んだ日本との比較―の方法へと開かれていくでしょう。またそこで得られた知見は、21世紀を迎えたいまでも「人種」や「性差」といった、人間の生物学的側面に由来する差別が消え去らない世界、そして感染症の問題が解決するどころか、ますます人類を苦しめている世界を生きる上でも、重要な指針を与えてくれるはずです。
【主な論文・著書】
● 『アフリカ眠り病とドイツ植民地主義―熱帯医学による感染症制圧の夢と現実』(みすず書房・2018年)(単著)。
● 「『熱帯医学』としてのハンセン病研究―帝政期ドイツの議論から」(村上宏昭ほか編著『生体管理の近代史―個人識別技術と身体の情報化』(明石書店・2025年),343-378頁)
● 「『人種』と『民族』のルーツを探る―ドイツにおける人類学および考古学の誕生」(水野博子・川喜田敦子(編)『ドイツ国民の境界―近現代史の時空から』(山川出版社・2023年),120-145頁
● 「人類は感染症といかに向き合ってきたか?(4)近代医学と社会の分断―『アフリカ』が問うもの」、『歴史評論』 第856号(2021年8月),60-70 頁
● 「『制度』としての医師・病院・患者―歴史学的『医学史』の成果と課題」、『歴史学研究』第1004号(2021年),41-49頁
● 「感染症と『生体管理』―ドイツ植民地におけるハンセン病対策」(特集「生体管理の現代史:市民・移民・植民地の統治技術」)、『ゲシヒテ』第13号(2020年)、86-95頁
● 「ベルリン・ハンブルク・そして『熱帯』 ―ドイツ版『帝国医療』をめぐる考察 」(特集 「病」)、『史林』第103巻第1号(2020年),177-214頁
【メッセージ】
学修意欲の旺盛な皆さんを心より歓迎します。ドイツの歴史や社会に関心のある人、「世界の中のドイツ」のありようを知りたいと思っている人、広く医学の歴史や人種主義の歴史についてドイツ語で学びたいと思っている人は、共に学び大いに議論しましょう。
【担当科目】
ドイツ社会誌演習A,ドイツ社会誌演習B,ドイツ文化論研究 A,ドイツ文化論研究 B,ドイツ社会誌特殊研究A,ドイツ社会誌特殊研究B
【問い合わせ先】
isobe●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 独文学専攻 准教授
最終学歴・学位・取得大学:Doktor der Philosophie (Philipps Universität Marburg)
【専門分野】
Deutsch als Fremdsprache/ドイツ語教育研究, Fremdsprachendidaktik/外国語教授法, Interaktionsforschung/インターアクション研究
【研究キーワード】
Interaktion, Gruppenarbeit, soziokultureller Ansatz, qualitative Forschungsmethoden
【研究内容】
専門分野は、ドイツ語教育研究と外国語教授法です。ドイツ語などの外国語をどのように学ぶか、また、その際に学習者をどのようにサポートできるかという問題を扱っています。特に授業中のインターアクション(相互作用)と、そのインターアクション中での学習がどのようになされるかを中心に研究しています。一方では、認知的、感情的な側面が重要であり、他方で、言語の学習や教育は、他の人々との相互作用の中で、社会的な文脈の中でしか行われないものです。全体指導、グループワーク、オンラインタンデムなど、様々な学習場面での学びのプロセスや学習者の内省を記述・分析することで、重要な関連性が明確になり、教育・学習の改善に直接的に貢献することができます。
【主な論文・著書】
●Prüfungen und Schreibprodukte im Deutschunterricht in Japan – Eine Einleitung. In: Erträge des JGG-Seminars für Deutsch als Fremdsprache 3, 2025: 9-26.
●Ein virtuelles Begegnungsprojekt aus der Perspektive japanischer Studierender – „Ich finde nicht schlecht, aber nicht sehr gut“. Neue Beiträge zur Germanistik 22 (1), 2024: 33-57.
●Gesichtskritische Episoden in Gruppenarbeitsphasen: Interaktionen unter Lernenden in einem aufgaben- und inhaltsbasierten DaF-Unterricht. Tübingen: Narr Francke Attempto, 2023.
●Zum triangulatorischen Mehrwert von Videobasiertem Lauten Erinnern für Interaktionsanalysen (zs. mit Choi G. & Schramm K.), Zeitschrift für Interaktionsforschung in DaFZ 2, 2023: 9-33.
●Interaktionsforschung in DaF – Forschungsstand und Perspektiven in Japan. Neue Beiträge zur Germanistik 19 (2), 2021: 25-42.
●Gemeinsames sprachliches Handeln in Gruppenarbeitsphasen im Anfängerunterricht – eine empirische Studie. Zeitschrift für Fremdsprachenforschung 31 (2), 2020: 263 – 289.
●Kognitive Perspektive: Die sprachliche Leistung der Lernenden im fach- und sprachintegrierten Anfängerunterricht. In: Schart, Michael: Fach- und sprachintegrierter Unterricht an der Universität: Untersuchungen zum Zusammenspiel von Inhalten, Aufgaben und dialogischen Lernprozessen. Tübingen: Narr Francke Attempto, 2019: 261-293.
【メッセージ】
ドイツ語教育研究は、将来ドイツ語教師になることを目指す人だけでなく、言語を扱うことが好きなすべての人にとって興味深いものです。他の人の学習をどのようにサポートできるかを考えることで、自分自身の学習法を振り返り、自分自身がより良い学習者になることができるのです。
【担当科目】
ドイツ文化演習A,ドイツ文化演習B,ドイツ文化論研究 A,ドイツ文化論研究 B,ドイツ文化特殊研究 A,ドイツ文化特殊研究 B
【問い合わせ先】
こちらのフォームよりお問い合わせください。
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 独文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(東京大学)、教授資格(文化学)(ベルリン・フンボルト大学)
【専門分野】
近現代ドイツ文学、現代ドイツ思想、比較文学・比較文化
【研究キーワード】
ドイツ文学、ドイツ思想、比較文学、比較文化、文化史、Kulturwissenschaft
【研究内容】
研究分野は、近現代ドイツ文学、現代ドイツ思想(メディア史学を中心とする文化学)、比較文学・比較文化です。
私は日本で独文学を、ドイツで文化学を修めました(東京大学で博士号取得、ベルリン・フンボルト大学でHabilitation=教授資格取得)。文化学(Kulturwissenschaft)は、文学を含む文化の歴史を、メディア史、科学史、記憶論、図像論などの観点から分析する学問です。私はドイツ学述交流会やAlexander von Humboldt Foudationの助成により、思想家フリードリヒ・キットラーのもとで文化学の研究をおこないました。
研究対象がヨーロッパ文化にかたよりがちな文化学と、global historyとを結びつけ、世界文化史の輪郭を描くことに関心を抱いてきました。「文化学、グローバル史、比較文学・比較文化を引き合わせたところに、人文科学が取り組むべき広大な領域が開けている」(縄田雄二編『モノと媒体(メディア)の人文学--現代ドイツの人文学』2022年岩波書店、編者あとがき「望遠鏡で月を望んだ漢詩」)。
近年の文化学は自然科学との融合が進み、私も人間と非人間(生物、機械)との関係を論ずる機会がいくつかありました。今後深めてゆきたい方向です。
現代文学にも取り組んでいます。ドゥルス・グリューンバインが独日二言語版の俳句集“Lob des Taifuns”をインゼル社から出版した折に訳者として協力できたのは、おおきな喜びです。2022年には、ベルリンの文学館Literarisches Colloquium Berlinで催されたドイツ語詩翻訳者の国際会合に参加しました("JUNIVERS 2022: Internationales Treffen von Übersetzer·innen deutschsprachiger Lyrik")。ペーター・ハントケ、クラスナホルカイ・ラースローにノーベル賞が与えられた折には、それぞれ東京新聞、読売新聞に記事を寄せました(2019年、2025年)。
現代文学研究の一環として、文学を支える制度を論ずることもありました(下掲論文“Wandern, wohnen, wiederkommen: Deutschsprachige Schriftsteller:innen in Japan”)。このように、文化制度論も守備範囲に収めています。
詳しくは以下をご覧ください。
https://researchmap.jp/Nawata-Yuji
【主な論文・著書】
●Wandern, wohnen, wiederkommen: Deutschsprachige Schriftsteller:innen in Japan. In: Writing in Residence: Globale Literaturproduktion in deutschen Residenzprogrammen, edited by Stefan Keppler-Tasaki, Alexandra Ksenofontova and Jutta Müller-Tamm. Berlin, Boston: De Gruyter, 2024: 203-214. <https://doi.org/10.1515/9783111389875-012>
●Yuji Nawata, Tatsuo Terada, Tomomi Yoshino. Circulation of Songs in the German-Speaking World and in Japan: Comparison Based on Anthologies 1000–1340. In Articulations, Collection “Circulation” (2024), ed. Florian Fuchs, Michael Gamper, Till Kadritzke, Alexandra Ksenofontova, Jutta Müller-Tamm, Jasmin Wrobel. <https://doi.org/10.60949/qhkw-jh73>
●縄田雄二編『モノと媒体(メディア)の人文学:現代ドイツの文化学』東京:岩波書店2022年
●Yuji Nawata, Hans Joachim Dethlefs (eds.) Performance Spaces and Stage Technologies: A Comparative Perspective on Theatre History. Bielefeld: transcript, 2022. <https://doi.org/10.1515/9783839461129>
●Phantasmagoric Literatures from 1827: Johann Wolfgang von Goethe, Sin Chaha, and Kyokutei Bakin. In: Jahrbuch für Internationale Germanistik 54.1 (2022): 145-166. <https://doi.org/10.3726/jig541_145>
【メッセージ】
幅広い関心に応じ国際水準で指導するように努めます。
【担当科目】
ドイツ芸術論演習A、ドイツ芸術論演習B、ドイツ芸術論特殊研究A、ドイツ芸術論特殊研究B、ドイツ文化論研究 A、ドイツ文化論研究 B
【問い合わせ先】
こちらのフォームよりお問い合わせください。
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 独文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:Dr. phil. (ケルン大学)
【専門分野】
近現代ドイツ文学、比較文学
【研究キーワード】
言語的暴力、沈黙、非行為、学術言語としてのドイツ語
【研究内容】
言葉は大きな力を持ちえます。人を励まし、慰めることもあれば、傷つけ、貶めることもあります。社会的な関係を作り出し、変革し、あるいは破壊する力が、言葉にはあります。言葉だけではありません。何かを言わないこと、何も言わないこともまた、時として言葉と同じく、あるいは言葉以上に雄弁でありえます。私は、このような言葉の力、沈黙の力を、とりわけその負の側面、すなわち暴力的な側面に注目して、ドイツ語圏の近現代文学を主な研究対象に、日本の文学とも比較しつつ研究してきました。これまでに取り組んできたのは、インゲボルク・バッハマンやトーマス・ベルンハルト、安部公房や大江健三郎などのテクストです。目指すのは、文学テクストに書き込まれた作家たちの思索を読み解きつつ、言語的暴力について思考し、文学研究の立場から様々な専門分野をまたぐ暴力研究に寄与することです。学生のみなさんには、授業や研究において、文学テクストを丹念に読み、仔細に分析し、深く考える経験が、言葉の力に対するセンシビリティーを高めることにつながってほしいと望んでいます。
現在は、オーストリアの作家イルゼ・アイヒンガー(1921-2016)のテクストに集中的に取り組んでいます。アイヒンガーは母方がユダヤ系です。ナチ時代の経験は、アイヒンガーの人生に大きな傷痕を残しました。アイヒンガーのテクストの多くは、当時の出来事に直接的には言及していませんが、それにもかかわらず、ナチの暴力を想起し、犠牲者を追悼しています。時に難解なアイヒンガーの筆致は、「言葉は、それがそこにあるときには、アンガージュマンそのものです。言葉がアンガージュマンを描写する必要はないのです」と言うアイヒンガーのアンガージュマンの形であり、歴史上の暴力とそれをめぐる議論への応答でもあります。読み込んでいくと、書かれている内容のみならず、書かれ方自体にもまた、アイヒンガーの思考が詰まっていることが分かります。アイヒンガーのテクストを授業で取り上げることもありますが、それは密度の高い文学テクストを読むための鍛錬の機会にもなると考えています。
ドイツ語で書かれた文学を主な対象とする学修と研究においては、ドイツ語で文学テクストや専門書を読み、発表や議論をし、論文を執筆するための知識と技能が欠かせません。学術ドイツ語を用いたこれらの活動は、ドイツ語で日常会話をしたり、メールを書いたり、新聞記事を読んだりするのとは、いくぶん勝手が違います。私は、言語学・歴史学分野の研究者と協力して、専門分野の学修と研究に必要な学術ドイツ語の習得についても研究しています。研究の一環として、授業での実践を分析・考察し、研究において得られた成果を授業での実践に還元するという循環が生まれています。
【主な論文・著書】
● Gewalt des Schweigens. Verletzendes Nichtsprechen bei Thomas Bernhard, Kōbō Abe, Ingeborg Bachmann und Kenzaburō Ōe. Berlin/Boston: de Gruyter 2014.
● „Grenzen, Identität“. In: Aichinger Handbuch. Leben – Werk – Wirkung. Hrsg. von Barbara Thums und Armin Schäfer. Berlin: Metzler 2025.
● „Kritik der Sprachkritik. Ilse Aichinger antwortet Hugo von Hofmannsthal“. In: Konstellationen österreichischer Literatur: Ilse Aichinger. Hg. von Christine Frank und Sugi Shindo. Wien: Böhlau 2023.
● 「暴力の記憶と死者の追悼:イルゼ・アイヒンガーにおけるグリム童話の継承と断絶」『学びの扉をひらく(下):時間・記憶・記録』(中央大学文学部実践的教養演習編)2022年。
● 「分析的読みの一助としての「音読活動」:学術ドイツ語の読解に向けた授業実践」『人文研紀要』第99号、2021年。
● 「息を断つ芸と「悪い言葉」:イルゼ・アイヒンガーにおける非行為と言語批判」『ドイツ文学』第158号、2019年。
【メッセージ】
あるテーマについて考察しようとする際には、研究書や論文のみならず、文学テクストとの「対話」もまた、実り多いものでありえます。授業では、文学との「対話」に必要なテクスト分析の方法やドイツ語の力、批評理論や関連知識を身につけると共に、論理的な思考力を養うことを目指します。もちろん、参加者の間でも活発な対話を行いたいと思います。
【担当科目】
比較文学・比較文化演習A,比較文学・比較文化演習B,ドイツ文化論研究 A,ドイツ文化論研究 B,比較文学・比較文化特殊研究A,比較文学・比較文化特殊研究B
【問い合わせ先】
rhane001o●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 独文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:Doktor der Philosophie (Universität Trier)
【専門分野】
ドイツ語学、日本語学、応用言語学
【研究キーワード】
テクスト言語学、談話分析、語用論、言語教育
【研究内容】
ドイツ語と日本語を対象とした文章・談話の研究に携わっています。データを対照言語学の視点から分析することもあります。産出されたテクストの構造分析や会話ストラテジーの分析などを通して、背後にある情報の送り手の意図、受け手への働きかけを探ります。
テクスト言語学の枠組みでは、ドイツ文学作品とその日本語訳を資料として用い、ドイツ語と日本語を対照しながら、それぞれの言語の指示・照応の体系を研究したものが、例として挙げられます。また、日本語教育の視点から、日本語で書かれたテクストのマクロ構造の階層性とその受容プロセスを、日本語母語話者と非母語話者とで比較しながら分析しました。
会話分析の枠組みでは、ドイツと日本で収集したドイツ語母語話者間・日本語母語話者間の会話のデータを分析し、依頼の会話の中で「断り」と「詫び」という発語内行為が、いつ、どのように言語化され出現するかを、会話のストラテジーと会話展開上の機能という視点から探りました。会話のやりとりの中では、プロソディ(韻律的特徴)も重要な手がかりとなります。そこで、無音ポーズ(沈黙)に焦点を当て、発話の対照音声分析に基づく研究を行いました。日本語・ドイツ語・フランス語・韓国語による会話のインタラクションに見られる音声的な特徴(無音ポーズ、発話の頻度と持続時間、長音化など)を分析したところ、言語間で統計的に有意な差が認められました。プロソディが談話管理と有機的に関連し、4言語でそれぞれにストラテジーとして機能していると言えます。
近年は、これまでの研究を通して得た知見を、大学におけるドイツ語教育の新しい位置づけの考察に活用することを試みています。日常のコミュニケーションの中で用いられる言語変種とは異なる「学術ドイツ語」という新しい視点から、大学におけるドイツ語教育の役割を考えます。言語学分野の基礎研究に加え、教育実践とそこから得られたデータの分析に基づいた研究活動です。「専門分野の教育を支える言語変種「学術ドイツ語」の習得:「読み」を焦点に」(JSPS科学研究費基盤研究C)を初め、文学・歴史学分野の研究者とともに学際的なプロジェクトを進めています。
【主な論文・著書】
● 「言語変種としての学術ドイツ語の理解と習得 -言語学・文学分野の「導入文献」テクストを用いた授業実践をもとに考える-」(共著)中央大学人文科学研究所『人文研紀要』89号 2018年
● 「学術ドイツ語を生かした研究活動の実現に向けて -言語学・歴史学分野への「導入文献」を用いた授業実践から考える-」(共著)中央大学文学部『紀要 言語・文学・文化』124号 2019年
● „Mobile Kurznachrichtenkommunikation im Sprach- und Kulturvergleich - Potenziale für Linguistik und Sprachdidaktik-“ (zs. mit Imo, W. und Ogasawara, F. ). In: Erträge des JGG-Seminars für Deutsch als Fremdsprache (Online ISSN: 2434-5415) Volume 1, 2020.
● 「メタレベルの『気づき』から探る『読み』の役割 -ドイツ語文献を用いた言語学分野での実験的試み-」『紀要 言語・文学・文化』128号 2021年
● 「歴史学の授業へのドイツ語史料導入の試み―大学の専門教育における歴史学と言語学の協働―」(共著)東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター『ヨーロッパ研究』22号 2023年
【メッセージ】
「〜のはず」といった思い込みや印象論ではなく、まずは言語を客観的に観察し、言語事実に基づいて論じる姿勢を身に付けてください。そのためにも、先行研究を正確かつ批判的に読み、それを参考にしながら自分でデータを収集し分析・検証する、そして検証結果を踏まえて問題提起を行う、という実証的な方法論を大切に考えています。仮説を立てて検証した結果、思いがけない事実に出会ったり、新たな発展の可能性が見えてきます。
【担当科目】
ドイツ語学・教授法演習A,ドイツ語学・教授法演習B,ドイツ文化論研究 A,ドイツ文化論研究 B,ドイツ語学・教授法特殊研究 A ,ドイツ語学・教授法特殊研究 B
【問い合わせ先】
ahayashi001b●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース