文学研究科

社会情報学専攻

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飯尾 淳/IIO Jun (ヒューマンインターフェース)

文学研究科 社会情報学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(工学)(大阪大学)

【専門分野】
ヒューマンインタフェースソフトウェア工学 

【研究キーワード】
ユーザインタフェースオープンソースソフトウェアIT人材育成データ解析UXHCD 

【研究内容】
人間とシステムのインタラクション人間とITの関わり方について研究しています

【主な論文・著書】
  「オンライン化する大学 コロナ禍での教育実践と考察」樹村房, 2021年9月3日発行

  「最短距離でしっかり身に付く!Webアプリケーション開発の教科書 ~Ruby on Railsで作る本格Webアプリ~,」技術評論社, 2021年4月15日発行

  io, J. (2023) How Many Tweets Describe the Topics on TV Programs: An Investigation on the Relation between Twitter and Mass Media, IEICE Transactions on Information and Systems, Vol. E106.D Issue 4, pp. 443-449.

  Iio, J., Ohsaki, A., Waida, R., and Kambayashi, A. (2021) Development and Evaluation of Educational Materials on Human-Centered Design, IARIA Journal, Vol. 14, No. 1&2

  Iio, J. and Wakabayashi, S. (2020) Dialogbook: A Proposal for Simple e-Portfolio System for International Communication Learning, International Journal of Web Information Systems, Vol. 16, Issue. 5, pp. 611-622.

【メッセージ】
社会の様々な課題をICTで解決することに挑戦したい人を応援します.

【担当科目】
情報システム学特殊研究A、情報システム学特殊研究B

【問い合わせ先】
iiojun●tamacc.chuo-u.ac.jp 

【リンク】
研究者情報データベース
個人ウェブサイト
飯尾研究室

小山 憲司/KOYAMA Kenji (図書館情報学)

文学研究科 社会情報学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学・修士(社会情報学)(中央大学)

【専門分野】
図書館情報学

【研究キーワード】
大学図書館、学術情報流通、オープンサイエンス、大学教育 

【研究内容】
私の専門分野は図書館情報学です。図書館と一口に言っても、地方公共団体が運営する公立図書館、小学校、中学校、高等 学校等に設置される学校図書館、高等教育機関に附属する大学図書館、企業や研究所などの専門図書館、国立国会図書館 などさまざまな種類があります。その中で、私の研究対象は大学図書館です。大学図書館の利用者である研究者や学生がどのよ うに学術情報を検索、入手、利用しているのかといった学術コミュニケーションについての検討・分析を通じて、今後の大学図書館 サービスのありかたを研究しています。
研究者が研究に必要とする研究図書や学術雑誌は急速に電子化が進んでいます。その結果、研究者は研究室や自宅に居なが らにして、研究を進められるようになりました。また、研究活動によって生み出されるデータそのものも電子化され、共有されるよう になってきました。研究成果を電子化し、共有化する活動はオープンアクセスと呼ばれ、研究活動そのものに大きな影響を与えて います。そのような現状を調査し、実態を明らかにすることが私の研究です。その成果は、大学図書館の今後を検討するうえでと ても重要であると考えています。
“パンデミック時代から考える学術情報流通と図書館情報学”. Chuo Online,
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20200514.php
My discipline is Library and Information Science. There are a variety of libraries in society as follows: public libraries, school libraries, academic libraries, special libraries, and the National Diet Library. Among them, my research interest is academic libraries. I am studying the future of academic libraries and their services by examining and analyzing scholary communication, such as how researchers and students search, obtain, and use academic information.
Books and journals that researchers need for their research are rapidly being digitized. As a result, researchers can conduct their research in their office and laboratory, even at home now. Data generated by research activities are also being digitized and shared. The activity of sharing research results on the Internet for free is called Open Access, and it has a significant impact on research activities themselves. My research is to investigate and clarify the current situation of both scholarly communication and research activities. I believe that the results of my research will help us examine the future of academic libraries.
"Scholarly Communication and Library and Information Science in the Pandemic Era". Chuo Online,
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/dy/research/20210325_en.php 

【主な論文・著書】
●  クリスティン L. ボーグマン著, 佐藤義則, 小山憲司訳「ビッグデータ・リトルデータ・ノーデータ : 研究データと知識インフ
  ラ」勁草書房, 2017
●  加藤信哉・小山憲司編訳.「ラーニング・コモンズ : 大学図書館の新しいかたち」勁草書房, 2012

【メッセージ】
図書館を、そして私たちを取り巻く社会は急速に変化しています。その変化を注視しつつも、基本を忘れずに一緒に学問できたらと思います。 

【担当科目】
社会情報学基礎理論特講A、図書館情報学特講A、図書館情報学特講B、図書館情報学演習A、図書館情報学演習B、図書館情報学特殊研究A、図書館情報学特殊研究B

【問い合わせ先】
こちらのフォームよりお問い合わせください。

【リンク】
研究者情報データベース 

辻 泉/TSUJI Izumi (メディア論)

文学研究科 社会情報学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(社会学)(東京都立大学)

【専門分野】
メディア論、文化社会学 

【研究キーワード】
メディア、コミュニケーション、ポピュラー文化、若者文化、ファン、オタク、グローカル化 

【研究内容】
1.一貫した問いと研究対象
後期近代の成熟した社会を、私たちはいかに「楽しく」生きていくことができるのでしょうか。そのような問いを一貫して持ち続け、ポピュラー文化や若者文化のフィールド、メディアの利用に関する様々な実態調査を行ってきました。
ライフワークとして、学部生時代よりずっと注目してきたのは「ファン」という存在です。あるいは「オタク」と呼び表してもよいでしょう。彼/彼女らは、たくみに各種のメディアを使いこなしながら、愛好する対象についての文化を、実に楽しそうに享受しています。そのありようには、私たちの多くが、現在の、そしてこれからの社会をいかに「楽しく」生きていくことができるか、という問いへの、ヒントが詰まっているように思います。
学部の卒論や大学院の修士論文ではアイドルのファンに、博士論文では鉄道ファンに着目し、今でもそれらの対象についての研究を継続しつつ、さらにさまざまなファン文化へと研究対象を広げているところです。近年では、日本だけでなく外国のファン文化との比較研究も行っています。
他方では、スマートフォンやケータイといったメディアの利用実態に関する全国調査、若者文化に関する全国調査や地域間比較調査などの、実証的な調査プロジェクトにも関わることで、社会の全体的な動向に対しても目を光らせてきました。こうした調査からは、一時点だけでなく継続的に行うことで、社会の変化を読み取ることができます。

2.メディア論と文化社会学の魅力
さて、私が専門とする、メディア論や文化社会学の面白さは、ごく身近な現象が、いかに社会全体の変化と結びついているのかを知ることにあります。いわば「自分」を出発点にして「社会」を理解すること、そこからまた「自分」をより深く理解すること。こうした「視点の往復運動」が、文化の楽しさをさらに奥深く理解させてくれるのです。
こうした研究ができるようになるには、バランス感覚を養うことが重要です。特に大学院生については、文献講読はもとより、フィールドに出向いたり質問紙調査を行ったりと、複数の視点を、バランスよく持てるようになっていただきたいと思います。そして、私とともにそのような研究に専念してくれる方を、いつでもお待ちしています。

【主な論文・著書】
●『メディア社会論』(共編著、辻泉・南田勝也・土橋臣吾編)有斐閣、2018年9月
●『鉄道少年たちの時代―想像力の社会史』(単著)勁草書房、2018年7月
●『ファッションで社会学する』(共編著、藤田結子・成実弘至・辻泉編)有斐閣、2017年7月
●『ケータイの2000年代―成熟するモバイル社会』(共編著、松田美佐、土橋臣吾、辻泉編)東京大学出版会、2014年1月
●『Fandom Unbound: Otaku Culture in a Connected World』 (共編著、Mizuko Ito, Daisuke Okabe and Izumi Tsuji eds)   Yale University Press, 2012

【メッセージ】
メディア論や文化社会学の研究に、私とともに打ち込んでくれる方を、いつでもお待ちしています。またそれ以外にも、私の研究にご関心をお持ちの方がおられましたら、どうぞお気軽にお声がけください。なお大学院への進学を検討されている方は、出願前に、Eメールなどでその旨、事前にお知らせいただければ大変幸いです。また、リンクの記載のページより、これまでの私の業績や、担当授業の詳細についてもご確認ください。

【担当科目】
文化社会学特講A、文化社会学特講B、文化社会学演習A、文化社会学演習B、社会情報学基礎理論特講A、文化社会学特殊研究A、
文化社会学特殊研究B

【問い合わせ先】
tsuji●tamacc.chuo-u.ac.jp 

【リンク】
研究者情報データベース
個人紹介ページ(中央大学文学部社会情報学専攻ホームページより)
中央大学シラバスデータベース

松田 美佐/MATSUDA Misa (メディア/コミュニケーション論)

文学研究科 社会情報学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学

【専門分野】
メディア/コミュニケーション論

【研究キーワード】
うわさ、流言、デマ、都市伝説、フェイクニュース、モバイルメディア、携帯電話、スマートフォン、SNS、人間関係、パーソナル・ネットワーク、移動性、趣味 

【研究内容】
研究関心は大きく三つに分けることができます。
まず、うわさや流言、デマ、都市伝説など、人から人へと口伝えで広がるコミュニケーションに関心があります。これら真偽があいまいな情報が社会問題の原因となることは以前から指摘されていますが、近年ではフェイクニュースや陰謀論が社会の分断を促進するなど、ネットを通じた拡散の影響も注目されています。こういったコミュニケーションを「真偽」「正確さ」といった情報内容だけに着目するのではなく、そのメディア性にも焦点をあて、研究を続けてきました。拙著『うわさとは何か』(岩波新書、2014年)をご一読ください。韓国語版、中国語繁字体版もあります。
二つ目として、モバイルメディアの利用とその社会的影響についての研究を続けています。ポケベルや携帯電話の普及初期から、人々の利用実態をアンケート調査やインタビュ調査、参与観察などを行い、人間関係や社会に対する影響を考察してきました。2021年度は科研費を得て、2001年、2011年に引き続き、全国でのランダムサンプリングによる質問紙調査を行います(2011年調査については、松田・土橋・辻編『ケータイの2000年代』東大出版会、2014年を参照)。他にも、国際比較調査や特定の集団(若年層、母子ペアなど)に焦点をあてた調査などをおこなっており、最近ではSNS利用の調査にも取り組んでいます。このような調査を踏まえ、メディアと社会の不可分性を明らかにすることで、「メディアが社会を変える」といったメディア決定論ではなく、社会構築主義的な立場から、今後さらに発展するメディア・テクノロジーのある社会について考察します。三つ目は、移動性(mobility)に対する関心です。今日の社会はグローバルに人やモノ、資本や情報が移動する社会であり、covid-19の全世界的な流行はその証左です。では、どのような人が、どのようなきっかけで、どのように移動しているのでしょうか。モバイルメディアに対する関心から派生する形で、日本の若者の海外への移動や趣味を通じた移動に関する研究をここ数年行っています。個人の移動が人間関係や社会に及ぼす影響はどのようなものでしょうか。流動化が進む社会を捉える上で重要なテーマです。

【主な論文・著書】
●「若者のコミュニケーション・メディア利用2020:Twitter愛好者とInstagram愛好者」『紀要 社会学・社会情報学』第32号,

pp143-157.中央大学文学部 2022年3月

●「若者のオンラインライブ視聴」『中央大学社会科学研究所年報』第25号,pp.161-180.中央大学 2021年9月.

“The Importance of Place in the Second-Offline Life: Geographical Differences in Social Media Usage and Online Gaming Behavior.”  Tomita,H.(ed.) The Second Offline: Doubling of Time and Place. Springer, pp.161-178, 2021年

●「『遠征』をめぐる人間関係:Twitter上で親しくなる過程と社会的場面の切り分けを中心に」『中央大学社会科学研究所年報』第23号,pp.215-232.中央大学 2019年9月

●「『遠征』のケーススタディ:移動を促す趣味・人間関係・スマートフォン」『紀要 社会学・社会情報学』第29号,pp.21-39. 中央大学文学部2019年3月

 【メッセージ】
楽しく、さまざまなことに好奇心を持って!
自分の研究テーマを追究する大学院での学びや研究は、ときに孤独な活動となります。しかし、広く現代社会を対象とする社会情報学では、幅広く関心を持ち、さまざまなテーマを自分で調べ、考えてみることも重要です。教員やほかの大学院生とのおしゃべりや議論を通じて、楽しく、幅広く、そして深く、自分の研究テーマを追いかけていきましょう。

【担当科目】
メディア・コミュニケーション論演習A、メディア・コミュニケーション論演習B、メディア・コミュニケーション論特講A、メディア・コミュニケーション論特講B、メディア・コミュニケーション論特殊研究A、メディア・コミュニケーション論特殊研究B

【問い合わせ先】
mmatsuda●tamacc.chuo-u.ac.jp 

【リンク】
研究者情報データベース
個人ウェブサイト

安野 智子/YASUNO Satoko (社会心理学)

文学研究科 社会情報学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(社会心理学)(東京大学)

【専門分野】
社会心理学政治心理学世論調査

【研究キーワード】
世論コミュニケーション 

【研究内容】
「世論」あるいは「民意」とは何でしょうか。私たちが社会や政治について持つ意見は、周囲の人やマスメディア、SNSなどだけではなく、「思い込み」や認知的バイアスによる影響も受けています。「社会のため、みんなのため」ということが、個人にとっての圧力にもなります。さまざまな価値観を持つ人が、ともに暮らしていける社会を目指す上で、私たちはどのように「世論」を形成していくべきなのでしょうか。社会心理学や社会調査の授業を通して、一緒に考えていきましょう。

【主な論文・著書】
●『民意と社会』編著、中央大学出版部、2016年
●『重層的な世論形成過程:メディア・ネットワーク・公共性』,東京大学出版会、2006
●『沈黙の螺旋理論:世論形成の社会心理学』 E.ノエル=ノイマン(著)池田謙一・安野智子(翻訳)(改訂復刻版)北大路書
 房など、2013年

【メッセージ】
自ら研究を進めるうえで、方法論をしっかり学ぶことが重要だと考えています。世論調査の設計とともに、データ分析にもぜひ取り組んでください。

【担当科目】
社会心理学特講A、社会心理学特講B、社会心理学演習A、社会心理学演習B、社会情報学基礎理論特講A、社会心理学特殊研究A、
社会心理学特殊研究B

【問い合わせ先】
yasunotamacc.chuo-u.ac.jp

【リンク】
研究者情報データベース