文学研究科
国文学専攻
国文学専攻
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文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(中央大学)
【専門分野】
日本近現代文学 現代文化論
【研究キーワード】
近代、現代、文学、文化、小説、テレビドラマ、フィクション
【研究内容】
もともとは日本近代文学成立期(1870~80 年代)の小説表現研究から出発しました。主な成果は『小説表現としての近代』 (2004 年)です。次に村上春樹をはじめとする現代文学を歴史的観点から考察し、明治期以降の日本の小説史に位置づける研究をしてきました。この研究の主な成果は、編著『村上春樹と一九八〇年代』『村上春樹と一九九〇年代』『村上春樹と二十一世紀』(千田洋幸と共編著、2008・2012・2016 年)にまとめられています。その後は、現代文化論、フィクション論の一環としてのテレビドラマ研究に取り組んでいます。テレビドラマ研究では、脚本家論や戦後社会史との関係も重視しています。この研究の主な成果は、単著『テレビドラマを学問する』(2012 年)にまとめられています。
【主な論文・著書】
● 『テレビドラマを学問する』(中央大学出版部、2012 年 8 月)
● 『村上春樹と二十一世紀』(おうふう、2016 年 9 月)
● テレビドラマ学際的分析の試み―『家政婦のミタ』を例に― 『中央大学文学部紀要』通巻 259 号(2016 年 3 月) ※林明 子、ヒラリア・ゴスマンと共著
● 村上春樹作品における『羊をめぐる冒険』の位置 『中央大学文学部紀要』通巻 274 号(2019 年 3 月)
● 恋愛ドラマ不毛といわれる時代に―「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」論 青土社『ユリイカ』、2021 年 2 月
【メッセージ】
大学院生の目標は大きく分けて二つあると思います。一つは日本文学や現代文化の研究能力を磨き、それを一定の成果(修士論文や博士論文)に結びつけていくこと。もう一つは、それらの研究を通して、将来どのような分野に進んでも必要となる分析力や思考力を身につけていくこと。どのような目標を持つ大学院生に対しても、大学院で学ぶ期間が有意義なものとなるよう、そのために必要な指導や助言をしていきたいと思っています。
【担当科目】
現代文学研究A、現代文学研究B、現代文学特殊研究A、現代文学特殊研究B
【問い合わせ先】
usami●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(中央大学)
【専門分野】
日本漢文学
【研究キーワード】
平安朝漢文学・五山文学・近世漢文学・林羅山
【研究内容】
平安時代の漢詩文と和文における漢詩文の影響、室町時代特に五山文学における抄物(漢詩文に注釈した書物)における中国詩論の影響、江戸時代における明代清代の文学理論の影響を研究しています。
【主な論文・著書】
●『平安朝天暦期の文壇』(風間書房 2008.10)
●『中世漢文学の形象』(勉誠出版 2011.11)
【担当科目】
日本漢文学研究B、漢文教材研究、日本漢文学特殊研究A、日本漢文学特殊研究B
【問い合わせ先】
yasuo●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:中央大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程単位修得退学
【専門分野】
日本近世文学・書籍文化史
【研究キーワード】
蔦屋重三郎 書籍流通 出版 戯作
【研究内容】
19 世紀日本における戯作等小説類を中心に研究を進めるとともに、文芸の展開とも密接な関係のある書籍や摺物の文化を総合的に研究している。つまり、書籍・摺物がどのように誰によって制作されたか、またそれはどのように流通したか、さらにどのように享受されていったかという書籍文化のさまざまな局面を具体的な史料を用いて描き出すことに努めてきた。そして、書籍の文化の総体が時代とともにどのように動いていったか、また時代をどのように動かしていったかということを、明治中期までを視野に入れなが ら考察して今に至っている。現在は、これまで史料として取り上げられることのなかったものを史料化してこの分野の研究方法の幅を広げていくことに注力している。
【主な論文・著書】
● 『出版文化のなかの浮世絵』(共著、鈴木俊幸編)勉誠出版、2017 年 10 月
● 『近世読者とそのゆくえ―読書と書籍流通の近世・近代』平凡社 2017 年 12 月
● 『信州の本屋と出版―江戸から明治へ』高美書店、2018 年 10 月
● 『書籍文化史料論』勉誠出版、2019 年 5 月
● 『〈作者〉とは何か―継承・占有・共同性―』(共著、ハルオ・シラネ 鈴木登美 小峯和明 十重田裕一編)岩波書店、2021年
3 月
【担当科目】
近世文学研究B、近世文学特殊研究A、近世文学特殊研究B、古文教材研究
【問い合わせ先】
tsuzuki002r●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 准教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(中央大学)
【専門分野】
日本近代文学
【研究キーワード】
小説 批評 読書 地域文学
【研究内容】
わたしは、高校まで野球に没頭しており、文学とは縁遠い暮らしを送ってきました。大学で文学部にすすんだとき、まわりの学生が文学談義に花を咲かせているなかで、一人ぽつねん蚊帳の外、異世界に入り込んでしまったのではないかとの思いを抱いたもの でした。
このときから、世の中は文学が好きな人の集まる世界と、文学に興味がない人の集まる世界とに分けられているのではないか、そしてそこではお互いの無理解が生じているのではないかと思うようになりました。
そこで、わたしは、文学が好きな人には「文学が好き」「文学は面白い」という曖昧な言葉ではなく、文学を書くこと・読むことの意義や役割を伝える言葉を探り当てて欲しいと思い、また、文学に興味がない人に対しては、文学の個人的・社会的意義について思いをいたしてもらい、少しでも文学に関心を持って欲しいと思うようになりました。二つの世界の架け橋になる言葉をつくることが、目下のところ、わたしの研究テーマです。
こうした課題に対して、具体的に二つの方向からアプローチしています。
一つめは、日本近代文学が成立した時期を対象として、近代小説や近代批評がどのように成立したのかという問題について考え ることです。坪内逍遙の『小説神髄』には「小説の主脳は人情なり世態風俗これに次ぐ」という有名な言葉があります。近代文学の 成立期には、このように近代文学ジャンルについて根本的に思考しようとする姿勢を持った文学作品や評論作品が多くあります。 坪内逍遙、二葉亭四迷、森鷗外、樋口一葉、夏目漱石などなどの文学作品を読解することを通して、近代文学の特質や意義に ついて考えていくことを目指しています。
二つめのアプローチは、地域や生活に根ざした文学活動の実態について明らかにすることです。これまでの日本近代文学研究で は、おもに中央文壇や商業出版の世界で活躍した有名な作家や批評家が研究対象とされてきました。しかし、地域での文学活動に目を向けてみると、多くの無名の作家たちが同人誌を発行したり、地方新聞に作品を掲載したりして旺盛な文学活動を展開していました。そうした人たちの文学に対するモチベーションを探ることで、人が生きる中で文学を書くことや読むことがどのような意味を持つのかという、文学の持つパワーの所在を明らかにしたいと思っています。
特に、現在は、徳島県南で農業を本業としながら文学を書き続けた悦田喜和雄という作家に注目しています。悦田の作品を読んでいると、相当にきつい仕事をして身体が疲れ切っているにもかかわらず、なぜ文学を書くことをやめようとしないのかという疑問がわいてきます。文学の何が、そんなに彼を引きつけるのか。悦田の文学活動を見ることを通して、人は仕事(せまい意味での「役に立つ」こと)だけで生きているのではないのだということを、今さらのことながら確かめることができるのです。
【主な論文・著書】
●『近代小説(ノベル)という問い―日本近代文学の成立期をめぐって―』翰林書房、2015 年 9 月
●「序文をめぐる人々―依田学海『学海日録』を素材として―」『近代文学合同研究会論集』2016 年 1 月
●「近代批評ジャンル成立の一側面―ノルマントン号探検訴訟とその周辺―」『言語社会』2019 年 3 月
●「資料紹介 悦田喜和雄の投書家時代―『文章世界』『婦人公論』に掲載された投書作品の紹介―」『中央大学国文』2020 年
3 月
●「悦田喜和雄の童話作品―「松太と鉄砲」の紹介」『平成 31 年度総合科学部創生研究プロジェクト経費・地域創生総合科学
推進経費報告書』2020 年 3 月
【メッセージ】
近年、文学に対する風当たりが強くなっているように感じます。ただ、近代文学の歴史を見るならば、そのはじめから文学に対する風当たりが強かったことがわかります。というのも、近代文学ではいわゆる「役に立つ」世界では否定的に評価されてしまう事柄(人間の弱さ、醜さなど)を飽きずに描き続けてきたからです。人間や社会を理解するためには「役に立つ」世界ばかりを見ていてはダ メだと思うのですが、どうなのでしょうか。
【担当科目】
近代文学研究B、現代文教材研究
【問い合わせ先】
tomitsuka●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(大阪大学)
【専門分野】
平安物語文学
【研究キーワード】
源氏物語、本文研究、古注釈、享受史、文化史
【研究内容】
平安時代に作られた文学作品を対象に、それらがどのように作られたのか。そしてそれらは後代の人々にどのように読まれ、現在にいたっているのかという問題について考えています。
例えば、『源氏物語』が成立したのは、およそ1000年頃のこと。作者は紫式部。これらの事項は教科書にも国語便覧にも明記されている、いわば当たり前のことなのですが、実のところ、それ以上のことは明らかになっていません。紫式部が、『源氏物語』をどの巻から書き始めたのか。それ以前に『源氏物語』のすべてが紫式部自身によって書かれたものであったのかどうかさえもわかっていません。その理由は、紫式部が書いた『源氏物語』原本が残っていないことにあります。
こうした “わからない”という事実は、『源氏物語』のみにとどまるものではありません。『宇津保物語』や『落窪物語』などの物語作品は、どのように作られ、どのように変容しながら現在に至っているのか。また『蜻蛉日記』『更級日記』などの日記作品、『枕草子』などは、どうだったのか。それらの現象と、それに関わる人々の意識とは、どういったものだったのかについて、本文・古注釈書をはじめ、絵画資料・能などの伝統文化、各地域に見られる文学碑などの享受資料を通して考えています。
【主な論文・著書】
●『源氏物語』の古跡「玉鬘の庵」の意義とその歴史的変遷―長谷寺にとっての『源氏物語』に[描かれない/描かれる]の境目、『紀要―言語・文学・文化」(中央大学文学部)、133号、2024年。
●『源氏物語』の古跡に底流する「准拠」の思想―「夕顔の墓」はだれのために建てられたか、『紀要―言語・文学・文化」(中央大学文学部)、 131号、2023年。
●『源氏物語』の落葉宮はどの「小野」に移り住んだか―岩戸落葉神社と三つの「小野」、『紀要―言語・文学・文化」(中央大学文学部)、129号、2022年。
●「『源氏物語』の巻々はどのような順番で作られたか?」、『古典文学の常識を疑う』、勉誠出版、2017年。
●『『源氏物語』という幻想』(勉誠出版)、2014年
●『テーマで読む源氏物語論4 紫上系と玉鬘系―成立論のゆくえ』(共編著)(勉誠出版)、2010年
【メッセージ】
さまざまな問題を解くカギは、古い文献だけに隠されているわけではありません。身の周りにあるさまざまな事象を、固定観念にとらわれず、自由に、そして正確に捉えられるようになることを目指して、ともに学んでいきましょう 。
【担当科目】
中古文学研究A、中古文学研究B、中古文学特殊研究A、中古文学特殊研究B
【問い合わせ先】
nterumasa001q●g.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:東北大学大学院文学研究科博士課程後期課程中退・文学修士(東北大学)
【専門分野】
国語学(日本語学)
【研究キーワード】
意味論、文章論、平安和文、枕草子
【研究内容】
平安時代の語彙・文法の意味論的な研究をしています。その方法論を用いて『枕草子』の文章構造を考えています。『枕草子』の文章は、一見単なることがらの羅列に見えますが、一貫した構文選択にもとづいて、配列が計算された、論理的な文章であることがわかります。それを読み解いていくと、このテキストが、人間の性質や社会のしくみを論考・解明していったものであることが明らかになります。千年前の天才の思想の再構築を目指しています。
【主な論文・著書】
●『枕草子』「もの」型章段の文章構造」(『紀要』123号,2019年3月15日,中央大学文学部,p.(35)-(65))
●「『枕草子』「は」型章段の文章構造」(『紀要』125号,2020年3月10日,中央大学文学部,p.(1)-(35))
●「『枕草子』の情報構造」(『中央大学国文』63号,中央大学国文学会,2020年3月25日,p214(37)-197(54))
● 『栄花物語』の語彙」(佐藤武義編『シリーズ日本語の語彙2 平安時代の語彙』朝倉書店,2021年7月1日,p99-p114)
●「『伊勢物語』第一段の国語学的解釈」(「中央大学国文」67号,中央大学国文学会,2024年3月25日,p.112-p.88)
【担当科目】
国語学研究A、国語学研究B、国語学特殊研究A、国語学特殊研究B
【問い合わせ先】
fujiwara●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学
【専門分野】
日本近代文学
【研究キーワード】
昭和文学、中島敦
【研究内容】
明治から始まった近代文学は、大正末から大きな変動期に入ります。関東大震災後のモダニズム文学、プロレタリア文学、国策文学、戦後文学など、政治・社会情勢に応じて、文学にも様々な変化が起こります。そうした「昭和文学」の動向を捉える研究をしています。その中でも特に、中島敦を中心に研究しています。敦は、この激動の昭和前期を生き、昭和 17 年に亡くなりましたが、 中島敦が時代とどのように対峙したかが私の研究テーマです。
私の研究は、作品をその時代の状況を背景に読むというものです。表現に即して丁寧に読むことはもちろんですが、時代背景を理解して読むことを目指しています。文学作品は、ある程度の普遍性を持っていて、それだけを読んでも鑑賞に堪えるものもありますが、その同時代の文脈に合わせて読むと、見えづらかったものが見えてきます。過去の文学作品は、その時代に付随していた文脈が切り落とされて現代に残ったものですから、正確に理解するためには、文脈の復元が大事です。
この研究方法は、実は、文学作品に限らず、様々な文書、さらに言えば、何かの事象を理解する上でも有効な方法です。研究自体が社会に直接役立つことは稀ですが、文学研究の方法を身につけることは、事象を恣意的に捉えるのではなく、より正確に理解 する上で大いに役立つものです。
【主な論文・著書】
●『中島敦の絵はがき』中島敦の会、2019
●『中島敦「李陵・司馬遷」図版編・定本篇、注解篇』中島敦の会、2012,2018
●『「山月記」を読む』「中央大学文学部紀要」2018
●『「羅生門」は〈愉快な小説〉』「中央大学国文」2018
【担当科目】
近代文学研究A、近代文学研究B、近代文学特殊研究A、近代文学特殊研究B
【問い合わせ先】
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研究者情報データベース
文学研究科 国文学専攻 教授
最終学歴・学位・取得大学:博士(文学)(東京大学)
【専門分野】
日本古典文学 和歌文学 中世文学
【研究キーワード】
新古今和歌集、後鳥羽院、西行、源俊頼、和歌表現、歌人と社会、古典文学の探究型授業実践とモデル構築
【研究内容】
主に、平安時代後期から鎌倉時代の和歌について研究しています。なかでも『新古今和歌集』の下命者で実質的な撰者でもある後鳥羽院の和歌活動について、時代とのかかわり、他の歌人たちとのかかわり、表現史という観点から、具体的な詠歌の場や作品の特質を明らかにしてきました。また、『新古今和歌集』に鎮魂の意図があることを解明し、それをきっかけに、平安末期の著名な歌人である西行や、和歌における鎮魂の方法についても関心と考察を深めています。他には、ジェンダーの視点から和歌の表現史を見通した論、歌学書の内容から筆者の思惑を探る論、歴史叙述のなかの和歌についての論などもあります。
また、長い歴史を持つ和歌の表現を深く知り、それが個々の歌人のなかでいかに結実しているのかを知るために、和歌の注釈作業をおこなうことも研究の一つの柱としています。注釈は、自らの持てる知識を総動員してつけるものであり、より多くの方々が古典文学を読み親しむきっかけとなる重要な研究でもあります。一首一首の解釈をおろそかにしないことを大事にしています。
さらに、古典教育に関する共同研究もおこなっています。大学や高校で古典のおもしろさや奥深さを実感しつつ学ぶ場を作りたい、古典研究や古典の学びを社会に役立つ力につなげたいという思いから集った研究者仲間と研究会を作り、高校・大学・大学院・教員・社会人連携のワークショップ実践を通して日本古典文学の探究型教材を作成する研究活動をしているところです。今教育現場で目指されている「主体的・対話的で深い学び」にもつながる実践として、今後、その教材を用いた教育方法を広く社会に提示したいと考えています。
【主な論文・著書】
●「コロナ禍における高・大・院・社会人連携古典文学ワークショップの試み――日本文学アクティブラーニング研究会主催第6回オンラインワークショップ「妖怪総選挙」実践報告――」(『中央大学文学部紀要 言語・文学・文化』294巻131号・筆頭著者)
●「六条宮雅成親王について」(『国語と国文学』101巻4号・2024年4月号)
●「『六代勝事記』の和歌について」(『藝林』第71巻第1号・2022年4月)
●『中世歌合集』(共著・明治書院・2024年)
●『後鳥羽院とその時代』(笠間書院・2015年)
●『西行全歌集』(共著・岩波書店・2013年)
【メッセージ】
文学研究が対象となるテクストの正確な解釈を基本とすることは言うまでもありません。古典のテクストは、いわば知の「織物」です。「縦糸」は引用された前代の作品の構想や表現、「横糸」は背景となる社会状況や思想・文化です。ある「織物」が、どのような縦糸・横糸を用い、いかに織り上げられたのか。織り手の創意を読みほどくための基礎的な力(調査・分析・考察の方法)を身につけることを目標に、一緒に研究していきたいと思います。
【担当科目】
中世文学研究A、中世文学研究B、中世文学特殊研究A、中世文学特殊研究B
【問い合わせ先】
tyoshino●tamacc.chuo-u.ac.jp
【リンク】
研究者情報データベース