令和7年度 だからやっぱり
府中学園をあったかくしていきます
今年度は、府中学園が開校して18年目、義務教育学校になって9年目となります。新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に移行され、教育活動の制限がほとんどなくなりました。しかし、この3年間のコロナ禍で、子供たちは人とのつながりやグループ活動、人間関係づくりに大きな影響をうけてきました。その結果、令和6年10月に発表された文科省の調査によると、不登校児童生徒数、いじめ認知数、暴力行為発生件数のいずれも過去最高を更新し悪化しています。
そこで、本校では令和5年度から学校教育目標を「わたしたちがつくる『あったかい府中学園』」に変更し、人を尊重しやさしさのあるあったかい児童生徒を育てるために、学校をあげて取り組んでいます。特別活動を中心によりよい人間関係づくりをすすめ、仲間を思いやったり、助けたり、みんなのために力を合わそうとする児童生徒も確実に増えています。令和6年9月に府中市で行った小中一貫教育全国サミットの際に実施した児童生徒アンケートでは、1、2年生において100%「学校が好き・楽しい」の結果がでました。7~9年生の部活動では、吹奏楽部・野球部が県代表に選ばれ中国大会に出場するという大活躍もしてくれています。一方、冷たい言動や人を傷つけることや、自分勝手な行動がもとで起きるトラブルが日常的に起きています。
だからこそ、やっぱり、私たちはあったかい人を育て、あったかい府中学園を目指していきます。「あったかい府中学園」は、誰かが用意してくれるものではありません。私たち(子供たちも教職員も保護者も地域も)が努力を続けてつくっていくものと考えています。
今年度も、「あったかい府中学園」を求め続けていきます。
令和7年4月
府中市立府中学園校長 渡部 光昭